証拠の欠片
夜明け前に出発した時とは打って変わって、ストーンゲート砦への帰り道は重い沈黙に支配されていた。キーランの皮膚の下では、アドレナリンの疼きが続き、打ち身がじくじくと痛み始めていた。隣を歩くグラッカの足取りは普段と変わらぬ軽やかさだったが、彼女は左腕の革のスリーブをかばっていた。そこは血で黒ずんでいた。二人の間に言葉はなかった。互いの命を救ったあの純粋で本能的な連携の後では、いかなる言葉も陳腐に響き、下手をすれば危険でさえあった。キーランの胸中に、彼女に対する新たな認識が芽生えていた。もはや彼女は、ただの文化的難問や政略の駒ではない。己の隣で、恐れべき戦闘能力をもって共に戦い抜いた、一人の生存者なのだ。彼は意を決して横目で窺う。その動きに気づいた彼女の黒い瞳が、一瞬、彼の視線と絡み合った。だが、二人はすぐに目を逸らした。あの戦いの記憶が、まるで触れられそうなほど生々しく、二人の間に漂っていた。
静まり返った通用口から砦の中へ再び足を踏み入れると、まるで別世界に戻ってきたかのようだった。そこでは、一時的に逃れていたはずの、馴染み深いくつろいだ緊張感が、剥き出しの暴力的な脅威に取って代わっていた。噂が事実を歪めてしまう前に襲撃を報告する必要があったため、二人は真っ直ぐにヴォーラグ隊長の執務室へと向かった。
そこで二人が見せたのは、驚くほど息の合った連携だった。キーランは事件の概要を簡潔に述べ、裏門近くでの偵察、周到に準備された襲撃者たちによる一斉攻撃、そして明白な殺意があったことを強調した。グラッカは時折、キーランが見落としたであろう、端的で的確な情報を付け加えた。襲撃者たちが狙っていた足場の種類や、一人の犠牲者も出さずに撤退した際の手際の良さなどだ。二人とも、今回の襲撃が単なる盗賊や不満分子の兵士によるものではなく、プロの犯行であることを強く示唆した。「おそらくは傭兵でしょう」とキーランは言った。「あるいは、王の指揮系統を外れた兵士か」
「雇われの刃だ」グラッカは唸るように同意した。「手練れの、金のかかる手合いだ」
報告を聞くうちに、ヴォーラグ隊長の表情は険しさを増していった。キーラン卿とゴブリン族長の娘が、砦の門のすぐ外で同時に襲撃されるだと?これは露骨な挑発であり、事態の深刻化を意味していた。彼は、偵察部隊の活動範囲を拡大し、巡回兵を倍増させ、周辺一帯の徹底的な掃討作戦を実施すると約束した。キーランは頷いたが、それらの対策が不可欠であると同時に、これほど大胆不敵に、しかも砦の目と鼻の先で活動できる正体不明の敵に対しては、おそらく不十分であろうことも理解していた。
自分たちの私室という、比較的安全な空間に戻ると、不安はさらに増して感じられた。プライバシーという概念そのものが、今や胡散臭いものに思えた。高揚感が消え去った後に残ったのは、疲労と、自分たちが置かれた状況の過酷な現実だけだった。グラッカは真っ直ぐに自室へ向かった。やがて水音と、それに続いて、ゴブリン特有の薬草軟膏の強い匂いがドアの隙間から漂ってきた。キーランは顔をしかめながら、へこんだ革鎧を脱ぎ、敵の剣の柄頭で打たれて肩に広がり始めた痣を確かめた。彼は慣れた手つきで清潔な亜麻布を探し出し、前腕にできた浅い切り傷の手当てを始めた。
しばらくして、グラッカが部屋から出てきた。腕の傷は洗浄され、布というよりは腱のように見える、硬質な黒い繊維でできた包帯が巻かれていた。彼女は、キーランが傷の手当てをしているのを黙って見ていた。部屋の向こう側で、二人の視線が束の間交差した。キーランは何か言いかけた。まともな包帯を提供しようか、あるいは、彼女の戦いぶりに対する、不本意ながらも率直な賞賛の言葉を。グラッカもまた、ためらっているように見えた。おそらくは、彼の不器用な包帯の巻き方について何か言おうとしていたのかもしれない。しかし、二人の間に深く根差した隔意と不信が、その一瞬の可能性を阻んだ。瞬間は過ぎ去った。彼は包帯の結び目に意識を集中させ、彼女は視線を逸らして部屋の窓の掛け金を点検し始めた。共有した敵意は、二人の間にある溝を魔法のように埋めるどころか、むしろ対岸をより鮮明にしただけだった。
だがその日の午後、状況の切迫さが二人を対話へと向かわせた。誰が、なぜ自分たちを襲ったのかを突き止める必要があった。襲撃現場の近くの地面からキーランが引き抜いた矢の一本が、幸いにも矢柄の大部分を損傷なく留めていた。彼はそれを、居間の重厚な樫のテーブルの上に置いた。その様子を見ていたグラッカが、用心深くテーブルに近づいてきた。
「矢羽はガチョウの羽で、緑色に染められている」キーランは指で示しながら言った。「傭兵や国境付近の小競り合いではよく見られるものだ。矢じりは鎧通し(ボドキン)型で、鎖帷子を貫くように作られている。これも標準的な軍用品だ」。彼は矢を裏返した。「だが、矢柄が違う。王国軍団で一般的な樺やトネリコではなく、松でできている。それに、製作者の印もない」。彼は彼女を見た。「つまり、正規の補給路ではないということだ。やはり傭兵の線が最も濃い」
グラッカはその矢を手に取ると、これまでとは違う、鋭い注意深さで調べ始めた。節くれだった指先が、まるで生き物でも触るかのように矢に触れる。彼女は矢羽の匂いを慎重に嗅ぎ、親指で木目をなぞり、矢じりの固定具合を確かめた。「松だ」彼女は同意した。「安物だ。反りやすい。長距離での精度は期待できん」。彼女は先端近くで、爪で黒く薄い付着物をこすり取った。「それに、毒が塗ってある。ありふれた夜行蟲の毒を、雑に塗っただけだ。病を引き起こすのが目的で、傷が化膿すればゆっくりと死に至ることもあるだろうが、即効性はない」
彼女はキーランを見た。「お前たちの傭兵とやらは、質より値段を優先するのか?しかも、こんな弱い毒を塗るのか?」彼女は首を振った。「話が合わん。あの者たちの動き、技量は確かだった。そんな手練れが、粗悪な矢を使うはずがない。よほどの理由がなければ…」
「…雇い主への手がかりを残さずに、手っ取り早く入手できるのがこれしかなかった、とか?」彼女の現実的な分析に引き込まれ、キーランは彼女の考えを補完した。自分が類型学と出自に注目していたのに対し、彼女は素材の質と機能性に焦点を当てていた。「あるいは、この矢は偽装目的か?ありふれた傭兵の装備に見せかけるための?」
「あり得る」とグラッカは認めた。「奴らの戦い方…規律は取れていた。確かにお前たちの兵士のようだった」。彼女はそこで言葉を切り、考え込んだ。「だが、もっと静かだった。もっと流動的で。怒鳴り声による命令ではなく、直感や些細な合図に頼っていた。一部の山岳氏族の戦い方だ。南の自由都市の闘技場の剣闘士にも、ああいう手合いはいる」
キーランはその新たな情報を吟味した。山岳氏族は独立心が高いことで知られ、人間だけでなく、グロックナールのような確立されたゴブリンの部族に対しても敵対的であることが多い。闘技場の剣闘士となれば、背後には金はあっても道徳心のない、闇の雇い主の存在がちらつく。「つまり、山岳氏族が傭兵を雇っているか、あるいは、そういった訓練を受けた戦士を抱える裕福な黒幕がいるか…」。可能性は枝分かれし、様相を変えた。
「私の父と、お前の王を同時に殺すほど憎んでいるのは誰だ?」グラッカは核心を突く問いを発した。その瞳は鋭く、分析的だった。
「先の戦で領地を失った、人間の没落貴族」キーランは思案した。「グロックナールの力を妬み、和平を弱腰と見なす、敵対的なゴブリンの氏族長。国境の不安定さから利益を得る、その他の勢力」。彼は歩き回った。そのリストは、憂鬱になるほど長かった。
「毒だ」グラッカが不意に言った。矢じりを指で弾きながら。「夜行蟲の毒は、影の山脈でよく採れる」
「エアリドールと氷結の荒野の間の国境地帯」キーランは即座に反応した。「どちらの領有権も主張されず、追放者や密輸業者…そして、特定の山岳氏族が出入りする場所」
二人は視線を交わした。まだ確証ではない。だが、それは一つの道標、一つの手がかりだった。安物の松の矢、粗雑に塗られた毒、グラッカが知る戦闘スタイル――それらの断片が、互いに異質でありながらも補完し合う二人の知識によって組み合わされ、特定の危険な地域を指し示していた。
「影の山脈」とキーランは言った。「今度は、そこに拠点を置く者を探らねば。動機と資金を持つ者を」
グラッカは短く頷いた。初めて、二人は状況に反応するだけでなく、協力して脅威の源となり得る場所を突き止めたのだ。その過程は短く、二人の本質的な違いが際立つものだったが、紛れもなく実りがあった。テーブルの上に、一本の矢が儚い証拠のように横たわっている。それを見下ろして立つ二人の間には、温かさではなく、焦点を定めた共通の目的意識が生まれていた。姿なき敵の追跡が、今、本格的に始まったのだ。




