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鉄と絹の盟約  作者: Sito37
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11/20

伏兵の試練

相互の面子を潰し合うという不快な形で結ばれた停戦協定は、必要最低限の意思疎通にこそか細い道を拓いたものの、ストーンゲート砦に渦巻く根深い緊張を和らげるには至らなかった。


練兵場での一件から二日後、ボーグは低い唸り声と共にグラッカを探し当てた。その手には、一枚の奇妙な形の石と、この土地特有の赤みがかった土をひとつまみ、小さな葉で丁寧に包んだものがあった。彼は城壁の裏門に近い、草の生い茂った一角を指さしながら、喉の奥から出すようなゴブリンの言葉で早口にまくし立てた。報告を聞きながら、グラッカは目を細めて物証を検分する。裏門の近くから焼け落ちた小屋へと続く、ゴブリンではない何者かの痕跡が、微かに、しかし確かに残っていた。手練れの仕業らしく、足跡を完全に消そうと試みた形跡はあったが、その試みは失敗に終わっていた。


ほぼ時を同じくして、火事以来、砦を見下ろす尾根を密かに監視していたケイランの最も信頼する斥候の一人、ブレナンから暗号化された伝令が届いた。火事のあった夜、ブレナンは裏門に最も近い西の尾根で、フード付きランタンの光を見たという。それは既知のどの軍事信号にも合致しない、不可解な符号を点滅させていた。


別々の場所から得られた二つの情報は、いずれも同じ可能性を示唆していた。砦の外の何者かが、滅多に使われることのない裏門の周辺で、何らかの工作、あるいは通信を行っている。


居室でグラッカを見つけた時、彼女は予備の弓弦の張りを念入りに調べていた。ケイランはブレナンの報告を簡潔に伝える。静かに耳を傾けた後、グラッカは黙ってボーグが発見した土と小石を差し出した。


「足跡は、あの尾根の土と一致する」グラッカは端的に言った。「何者かが尾根を下り、火を放ち、合図を送って立ち去った。おそらくは門を通って、あるいは壁を乗り越えて」


より詳細な調査が必要であることは、もはや疑いようがなかった。しかし、大々的な偵察隊を派遣すれば、砦の内部にいるかもしれない放火犯の協力者を含め、すべての者にこちらの動きを知らせることになる。それは、まさに突き止めようとしている敵そのものを刺激しかねない。「隠密偵察が必要だ」ケイランは、思考をそのまま口に出した。「最小限の人員で」


グラッカが彼を見上げた。「『最小限』とは、つまり『ゼロ』ということだ」と彼女は言い返した。「お前の兵士たちは騒々しすぎる。私の手下は、注目を集めすぎる」その言葉の裏にある意味が、二人の間に重く漂った。「我々で行く。我々と、お前だけで」


ケイランは一瞬ためらった。グラッカと二人きりで城壁の外へ、それも敵の密会場所と目される方角へ向かうなど、あまりにも危険な考えに思えた。だが、彼女の理屈を無視することもできなかった。他の者を巻き込むのは危険すぎるし、互いに単独で調査に行かせて、その報告を鵜呑みにできるほどの信頼関係もまだない。「……承知した」彼は苦々しく頷いた。「夜明けと共に。壁の外から回り込もう」


夜明けが空を灰色と淡い薔薇色に染め上げる頃、二人は正面ゲートではなく、斥候が使う狭い潜り戸からストーンゲート砦を抜け出した。その出発は、意図的に誰にも悟られぬよう行われた。ケイランは実用的な革鎧を身に着け、剣と盾を携えている。隣を歩くグラッカは、いつもの傷だらけの革鎧姿で、腰には大鉈を、そして太腿と前腕には複数の投げナイフを装備していた。夜明け前の薄闇の中、二人は訓練された静寂を保ちながら慎重に進んだ。ケイランの几帳面なまでの警戒心と、グラッカの地形に対する生来の鋭い感覚は、驚くほど巧みに融合していた。


彼らは棘だらけの低木や岩陰を縫うように、裏門の下の領域へ大きく回り込むように接近した。静かで冷たい空気は、早起きの鳥のさえずりによってのみ破られる。ケイランが上方の尾根をくまなく偵察する間、グラッカの鋭い目は地面に注がれ、折れた小枝や乱れた土が語る言葉を読み解いていた。


門の真下で、彼女は立ち止まり、顎でがれきの山を指し示した。「ここだ。何かが滑り降りた跡。ゴブリンの長靴じゃない」ケイランは一歩進み、彼女が示す微かな痕跡を注視した。彼女の言う通りだった。


ケイランが身をかがめ、さらに詳しく見ようとした瞬間、世界が爆ぜた。矢が彼の頭があった場所をヒュッと音を立てて通り過ぎ、地面に突き刺さったのは、ほんの一瞬前のことだった。「待ち伏せだ!」と叫び、彼は地面に身を伏せた。左手の茂みと頭上の尾根から、さらなる矢が雨のように降り注ぐ。


グラッカの反応は即座だった。身を隠すのではなく、雄叫びと共に前方へ突進し、ケイランをより大きな岩陰へと突き飛ばした。直後、二人がいた空間を次の一斉射撃が薙ぎ払う。暗色の、何の印もない革鎧をまとった少なくとも六人の人影が、下草の中から現れた。その動きには致命的な連携があり、手にした剣や斧が、消えゆく薄明りの中で鈍くきらめいた。同時に、尾根にいた二人の射手も、より良い射角を確保するために移動を開始する。これは場当たり的な盗賊の襲撃ではない。プロフェッショナルによる、周到に計画された暗殺部隊だ。


「射手は左上だ!」ケイランは叫び、盾を構えながら身を起こし、剣を抜いた。「奴らを抑えろ!」


グラッカはすでに動いていた。大鉈を幻影のように振るい、岩から岩へと低く疾走する。真正面から突撃するのではなく、地形を利用して、彼女を阻止しようと急ぐ二人の剣士の注意を引きつけた。三人目がケイランに襲いかかったが、骨を砕くほどの威力があったであろう斧の一撃を、彼の盾が受け止める。敵が数で上回り、危険な状況にあることを悟り、彼は防御に徹してその場を維持した。


彼は見た。グラッカがフェイントを一つ、素早い斬撃で敵の腿の腱を切り、男がよろめいたところへ、破壊的な威力で大鉈を振り上げ、敵の一人を無慈悲に屠るのを。しかし、二人目の剣士が彼女に激しい圧力をかけ、その腕前が相当なものであることを示していた。ケイランは斧使いの次の一撃を受け流しながら、その攻撃に秘められた熟練の精度を見抜く。こいつらはただの凶賊ではない。規律ある兵士か、あるいは傭兵だ。


尾根から放たれた矢が、ケイランの盾で火花を散らした。見上げると、射手の一人が次の矢をつがえ、明らかに戦闘で動きの止まっているグラッカを狙っているのが見えた。「グラッカ、射手だ!」と叫ぶ。考えるよりも先に、彼は盾を振り上げ、矢が放たれるのと同時にその角度を調整した。矢は金属に当たって甲高い音を立て、無害な方角へと弾け飛んだ。


グラッカはその援護に対して言葉を発することはなかったが、ケイランの防御が作り出した一瞬の隙を最大限に利用した。最後の敵が踏み込んできた瞬間、彼女はその剣腕の下を滑り抜け、男の背を蹴り飛ばしてケイランの側面から迫っていた別の襲撃者の進路を塞ぐと同時に、その喉元に大鉈の柄を叩き込んだ。二人が衝突し、ケイランにとって貴重な数秒が稼がれた。


彼は即座に斧使いのガードを突き崩し、その命を絶った。束の間、背中合わせに立つ二人の前に、なおも三人の襲撃者が立ちはだかる。射手たちは一時的に沈黙したか、あるいは新たな射撃位置を探しているようだった。「ここで持ちこたえるのは無理だ!」ケイ-ランは息を切らしながら叫び、周囲を見回した。「遮蔽物を!」


「あっちだ!」グラッカは呻き、坂のさらに下、棘の多い低木が密生する小さな涸れ沢を指さした。「奴らにとっては足場が悪い」


彼らは完全な逃走ではなく、戦いながらその涸れ沢へと後退した。ケイランが背後を固め、その剣技がきらめく鋼鉄の壁となる一方、グラッカは前方に躍り出て、投げナイフで一人の襲撃者をよろめかせた後、別の敵と激しく切り結んだ。彼女は腕に浅い切り傷を負ったが、極度の集中状態にある彼女はそれに気づいた様子もなかった。その獰猛さと、まったく予想外の殺傷能力の高さに、ケイランは感銘を受けた。そして彼女は、まるで当然のように彼の揺ぎない守りを頼り、彼を軸として嵐のような攻撃を繰り出していた。


二人は涸れ沢の縁にたどり着いた。生き残った襲撃者たちは、その棘だらけの茂みの中へ追撃することを明らかにためらった。数的な優位性が失われるであろうその場所へ踏み込むのを躊躇したのだ。目標が防御的な地形に到達し、さらに遠くの砦から(朝の空気に乗って届いた戦闘音に警戒したのだろう)角笛の音が聞こえてきたことを悟ると、襲撃者たちは素早く決断を下した。彼らは熟練の連携で、倒れた仲間がいればそれを回収しつつ、現れた時と同じくらい迅速に茂みの中へと後退し、尾根の上へと姿を消した。


静寂が戻り、今や不気味なほど穏やかに聞こえる鳥のさえずりと、二人自身の荒い呼吸だけが聞こえていた。ケイランとグラッカは、涸れ沢の縁に立ち、武器を構えたまま、無人となった周囲を警戒した。汗と脂が混じり合い、グラッカの腕からは一筋の血が流れていた。


差し迫った脅威は去ったものの、アドレナリンはまだ血管の中を駆け巡っていた。戦闘が始まって以来初めて、彼らは互いを本当の意味で見た。そこにいたのは、ただの人間の騎士とゴブリンの戦士ではなかった。つい今まで隣で戦い、互いを頼り、そして互いの命を救ったかもしれない存在そのものだった。共有された危機と、絶望から生まれた自然な連携が、戦いの炉の中で何か新しいものを鍛え上げた。共に生き延びたという、厳然たる事実だけが、二人の間の空気を震わせていた。

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