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鉄と絹の盟約  作者: Sito37
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10/20

敵意の空の下

ストーンゲート砦には囁きが満ち、その声は次第に大きくなりながら、目に見えぬ毒蛇のように廊下を這い回っていた。火事と、それに続く不毛な調査の後、グラッカ率いるゴブリン部隊と人間守備隊との間にあったか細い寛容の糸は断ち切られ、あからさまな敵意へと変わっていた。物資が「紛失」したと報告され、小競り合いは頻度を増し、砦の司令官であるヴォーラグ隊長からは、士気の低下と、反逆に近い兵士たちの会話を伝える緊急報告が、ケイランのもとへ頻繁に届くようになった。和平協定は危険な過ちであり、ゴブリンども――そして不気味なことに、ケイラン自身のゴブリンの妻に率いられた彼ら――は災いのもとだ、という物語が出来上がりつつあった。


「ケイラン卿」私的な会合の場で、ヴォーラグ隊長が沈鬱な表情で口を開いた。その顔には憂慮が深く刻まれている。「兵たちは恐れています。グラッカ夫人の戦士たちが影のように動く一方で、夫人がその武器を研ぐのを目撃しているのです。『狐を鶏小屋に招き入れるようなものだ』と彼らは囁きます。我々は一体であることを示さねばなりません。兵たちは、あなた方が共にいる姿を見る必要があります。あなたが指揮を執り、王の勅命を強化する姿を」


その考えが個人的にどれほど不快であっても、ケイランは政治的な必要性を認識していた。守備隊の恐怖を和らげる、少なくとも公然たる反抗を抑え込むことが重要だった。自室でグラッカを見つけると、彼女は寝室の扉の錠の仕組みを慎重に分解し、掃除していた。それは彼女が不気味なほどの規則性をもって行う作業のようだった。


「グラッカ」ケイランは時候の挨拶を省いて切り出した。「守備隊の不和が深刻化している。噂が蔓延っているのだ。ヴォーラグ隊長も私も、我々が共に姿を見せることが必要だという点で意見が一致した。明朝の守備隊の閲兵の際に、物資小屋の修復状況を視察せねばならん。…連帯を示すために」最後の言葉は馬鹿馬鹿しいほど偽善的に響き、彼はその音節につまずいた。


グラッカは作業の手を止め、彼を見上げた。その黒い瞳は読み取れないほど深かった。「連帯?」彼女は嘲るように言った。「お前の怯えた兵たちの前に、私を戦利品の猪のように見せびらかしたいのか?」


「流血を避けたいのだ」ケイランは厳しい口調で返した。「この城門内で公然たる争いが起きて利を得るのは、この和平の失敗を望む者だけだ。お前が私のそばに立ち、協定を公式に認めることは、戦術的に不可欠だ。それは兵たちに、この協力関係が、緊張をはらみつつも、王の勅命に支えられた確固たるものであることを思い出させる」


グラッカは彼の言葉を吟味し、その現実的な思考が可能性を天秤にかけた。敵意に満ちた人々の視線に晒され、公の場で見世物にされることを彼女が好まないのは明らかだった。しかし、ケイランの提示した――衝突の回避、戦術的必要性――という枠組みは、彼女自身の冷徹な論理と一致した。砦内部でこれ以上問題が起きて、彼女自身の戦士たちを危険に晒すことは、グロクナーがこの協定から得ようと望んだ戦略的利益を損なう。彼女は不承不承といった体で、「よかろう」とだけ言うと、再び錠の仕組みに目を戻した。「人間の見栄の張り合いは無意味だ。だが、お前の隣に立ってやる。自分の重要さにつまずいて転ぶなよ」


翌朝、彼らは比較的私的な空間である塔の居室から、守備隊が朝の閲兵のために新しく修復された物資小屋の隣に集まっている、下のベイリー(城壁内の広場)へと歩いていった。その道のりは、まるで矢玉の降り注ぐ中を駆け抜けるようだった。彼らが通り過ぎると、バケツや洗濯物を抱えた召使いたちは、冷たい石の壁に体をぴったりと押し付け、目を見開いた。中にはほとんど無意識に身を守るような仕草をする者もいた。武装した兵士や騎士たちは会話を中断して振り返り、その顔にはあからさまな軽蔑から怯えた好奇心まで、あらゆる感情が浮かんでいた。


囁き声が、死体に群がる蝿のように彼らの後を追った。

「あれが…ゴブリンの花嫁か…」

「人間の骨で歯を研ぐと聞いたぞ…」

「見ていろ、いつか寝込みに奴の喉を掻き切るさ…」

「なぜ王は我々にこのようなことを強いるのだ?」


ケイランは無関心を装い、歩調を乱さず、視線をまっすぐ前に向け続けた。彼は隣にいるグラッカと、彼女に向けられる剥き出しの敵意を痛いほど意識していた。それは彼女の感情(彼女が人間の評価など大して気にしていないことは疑いようもなかったが)への個人的な配慮からではなく、彼女の存在そのものが象徴する協定と王の命令に対して示される侮辱に対する、激しい、守るべきものへの怒りだった。


一方、グラッカは完璧な無関心の仮面をかぶり、頭を高く掲げて歩いた。彼女は厳しい視線を挑戦的な輝きを宿した自らの黒い瞳で受け止め、「やれるものならやってみろ」という空気を放っていた。彼女は内心で反応を分類した――無知、恐怖、そして憎悪。予測通りだ。人間の感情は移ろいやすく、混沌としている。時折向けられる見せかけの丁重さとは対照的に、彼らの明白な憎悪はほとんど爽快ですらあった。少なくとも、これには真実味があった。


閲兵の場に到着した。ヴォーラグ隊長が号令をかけると、守備隊はぎこちなく整列し、その視線はケイランと、彼の隣に静かに立つゴブリンの戦士との間を不安げに行き来した。空気は敵意で重くよどんでいた。ケイランは一歩前に進み、王の平和を維持することの重要性、規律、そして進行中の調査について兵士たちに語りかける準備をした。


その時、後方の列からしゃがれた声が唸った。「平和だと?」声の主はマリウス軍曹、ゴブリンへの公然たる反感で知られる、悪名高く気性の荒い大男だった。「司令官殿自身が緑肌の化け物と床を共にしているというのに、どこに平和があるというのだ?」


中庭は衝撃的な静寂に包まれた。風さえも息を止めたかのようだった。マリウスは、周囲の者たちの反抗的な呟きに勇気づけられ、挑戦的な態度で立ち尽くしていた。


ケイランの反応は即座だった。彼の言葉は、氷の鋼のように静寂を切り裂いた。「マリウス軍曹!」彼は怒鳴りはしなかったが、その声には絶対的な注目を要求する響きがあった。「己を見失うな。そして、己の誓いを侮辱している」彼はその兵士に向かって歩み寄りながら、鋼のような瞳を燃え上がらせた。「グラッカ夫人は、この王国に多大な犠牲を強いてきた殺戮を終わらせるために結ばれた同盟の象徴として、王の勅命によりここにいる。貴様の個人的な感情など問題ではない。貴様の義務は、王の命令と、王の名において誓われた条約を支持することだ」彼は集まった兵士たちを見渡しながら続けた。「グラッカ夫人を侮辱することは、陛下とこの協定への侮辱である。それは不服従だ。それは反逆だ。理解できたか?」


ケイランの集中した怒りの前に、マリウスは明らかに青ざめ、慌てて「は、はい、ケイラン卿!」とどもった。


「それを忘れるな」ケイ...ランは危険なほど低い声で締めくくった。彼は向き直って兵士たちに演説を再開し、その権威を取り戻した。周囲は驚愕の静寂に包まれていた。


グラッカはそのやり取りを冷淡に観察していたが、ケイランの迅速かつ明確な擁護――それが個人的な侮辱に対してではなく、純粋に義務、協定、そして王に基づいていたこと――は、彼女の心に留まった。それは効果的だった。彼は彼女自身を守ったというより、彼女が意図せずして担っている役割を守ったのだ。協定を脅かす反対意見を、彼はその権力をもって断固として粉砕した。実に、実際的で効率が良い。


その後、ケイランが演説を終え、小屋の修復状況の視察に移ろうとした時、近隣の町から訪れていた、傲慢さで知られる会計官が横から近づいてきた。「見事な演説でしたな、ケイラン卿」彼は言った。そのかすかな笑みは、嘲りをほとんど隠せていなかった。「あなたほどの階級の騎士が、政治的利益のために…あのような獣とつるんで、どうやって耐えておいでか。不思議でなりませんな。平和の代償とは、高くつくものでしょう?」


ケイランは緊張し、騎士道の責任についての痛烈な批判で応酬しようとしたが、彼が口を開く前にグラッカが動いた。彼女は武器を抜かなかった。ただ、流れるような、捕食者のごとき一歩で会計官の方へ踏み出しただけだった。彼女は彼の目の前でぴたりと止まり、首を傾げ、まるで特に不快な昆虫を鑑定するかのように、深い、批判的な侮辱の念を込めて彼を頭のてっぺんからつま先まで眺め回した。


「この騎士は」グラッカは砂利を擦るような低い声で、一語一語を区切るように言った。「お前の柔な町が依存している平和を、その手綱で御している」彼女はわずかに身を乗り出し、その牙をきらめかせた。「小男よ。手綱を握る者に敬意を払うことだ。さもなくば…私がその手綱の強度を試すことになるやもしれんぞ」


会計官は顔から血の気を失い、息を呑んで後ずさり、危うく自分の足にもつれて転びそうになりながら、慌てて逃げ去った。


この二度目の、予期せぬ介入に、再び驚きの静寂が訪れた。ケイランはグラッカをちらりと見た。彼女の閉ざされた表情からは何も読み取れなかった。彼女は彼を擁護したのか?それとも、彼女(と彼女の部隊)の現在の安全を保証する協定における、彼の役割の重要性を強調しただけなのか?後者だろう、と彼は推測した。しかし…。


視察は速やかに終わった。塔へ戻る道中も視線は彼らを追い続けたが、囁き声はいくらか静かになり、今や困惑と、あるいは不本意な恐怖の色合いを帯びているように思えた。ケイランもグラッカも、起きた出来事について口にすることも、認め合うこともしなかった。しかし、彼らが廊下の比較的安全な場所に戻った時、一瞬、強烈に視線が交錯した。それは友情や温かみではなかった。それは、共有された敵意の波に対して、望まずして共に立ち向かった、二つの全く異なる生き物の間に生まれた、硬質で、言葉のない理解だった。世界は彼らを怪物とその配偶者と見なした。その相互の偏見の炎の中で、奇妙で、鋭い連携が生まれていた。

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