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第六話
「ははははは・・・」智也と里奈は車の中で楽しそうに笑っている。
「どこに行く?」智也は少し興奮して話をしている。
「どこでもいい、とにかく走りまくろっ」里奈も興奮して、くわえ煙草でラジオを触っている。ノイズだらけの中から軽快な音楽を見つけて、そこにチャンネルを合わせた。
リズムに合わせて二人とも手を叩いたり、首を振ったりしている。
二人とも行くあてもなく、ただ車を走らせていた。
すると、車の前方にパトカーのパトライトが光っているのが見えた。
「やばっ!」智也が呟く。
「智也、免許持ってんの?」
「あるわけないじゃん」
「じゃあ、どうすんの?」
「突破する!」
警察が車を誘導するように手招きをする。
智也はアクセルを踏み込む。警察の制止を振り切るように、車が突っ込んで行った。警察もあわてて体をかわした。
智也と里奈は無言で車を走らせる。後ろからパトカーが、サイレンをならしながら追いかけ始めた。




