↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すれちがい  作者: 夢介
PR
7/16

第七話

 圭司はふらふらと歩いてる。遠くでサイレンの音が聞こえる。「はぁー」と大きなため息をつくが、何も状況は変わらない。


「おい、中村じゃないのか?」


 はっとして振り返る圭司、一台のワゴン車が止まって運転席から顔を出している男がいる。


「矢野?」会社の同僚の矢野だ。


「何してんの?こんなとこで?」矢野が不思議そうに尋ねた。


「ちょっと・・・」困ったように答える。


「なんだよ一体、お前んとこ大分向こうじゃないか」


 困ってしまう圭司、あきらめて「・・・車、取られた・・・」と小声で言った。


 びっくりしたように、ワゴン車を降りる矢野

「なんで?どうして?警察には言ったのか?」


「言ってない・・・」と言ったとたん切羽詰まったように「矢野!何も聞かずに車貸してくれ!」


 矢野はいきなりでたじろぐが、あまりにも悲壮な表情の為、事が重大なのかと思い、少し考えて「ああ、うん、わ、わかった・・・俺んちすぐそこだし・・・」


 圭司はニコリと笑い、矢野の手を握りしめ、ワゴン車に乗り込みながら「ありがとう、ありがとう」と言った。


 矢野もきょとんとしながらも「気をつけろよ」と言った。


 圭司は車を走らせた。自分の車を探す為だ。


 しばらくはあてもなく走り回るがなかなか見つからない。大きな交差点で信号待ちになったとき、遠くで聞こえていたサイレンがだんだん近づいてくる。どうやら右方向から聞こえているようだ。圭司がそちらの方に目を向けると勢いよく、圭司のセダン車が目の前を走り抜け、その後ろをパトカーがサイレンをならしながら追尾している。


「えっ!なんで?」圭司はそう呟くとパトカーの後ろを追いかけ、急発進する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。