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すれちがい  作者: 夢介
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第四話

 智也と里奈は暇をもてあましている。


「智也ぁ、何か面白い事ないの?」里奈が煙草をふかしながら尋ねている。


「なぁんにもねぇよ、金もねえし」

 二人は、茶色い髪をしている今風の男女で、街をぶらぶら歩いている。


「そんな、面白い事なんてめったにねえよ」智也は唾を吐きながらそう呟く。


 二人の足がコンビニエンスストアの明かりの前で止まる。

「智也ぁ、喉乾いたよぉ・・・なんか買って」


「金ねえつってんじゃんかよ!」怒り気味で智也が答える。


「ちぇっ・・・」不満そうに里奈は煙草をポイッと捨てる。


 その時、智也が何かを見つける。



「おい、面白ぇ事してえか?」


「えっ!何かあるの?」里奈の目が輝いた。


「あのセダン、キーついたまんまだぜ」


 二人が目で合図を送ったとたん、智也が運転席、里奈は助手席に乗り込み、エンジンをかける。

 車が道に出た時に、やっとコンビニエンスストアから男が気がつき出てきた。



「こらぁ、ちょっと待てぇ」

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