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霊能少女 麗奈 ―霊と対面する少女―  作者: 矢間カオル


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50話 スキー 一

秋の紅葉のシーズンも終わり、あっという間に寒い冬になった。


冬と言えば、クリスマスに大晦日、正月など、冬休みのイベントが盛りだくさんであるが、私はいつも家に籠って、できるだけ外に出ないようにしていた。


ところが、今年の冬休みは違った。


クリスマスは、四人でカラオケに行き、大晦日は皆で浄念寺に除夜の鐘を突きに行き、そこでお正月を迎えた。


そして、その二日後、私は今、生まれて初めのスキーをしている。


と言っても、転んでばかりで、到底スキーとは言えない状態なのだが……。


春子はと言うと、毎年ここのスキー場に来ていると言うだけあって、スキーは上手い。


余裕で急斜面を、転ばずに滑り降りることができる。


「教えてあげるから、一緒に滑ろう!」


そう言って教えてくれているのだが、私は転んでばかりで、つきっきりの春子が好きなように滑れず、かえって申し訳ない気持ちになる。


何故私が、滑ることもできないスキーをしているのかと言うと、毎年スキーに行く春子が、今年は一緒に行こうと誘ってくれたからだ。




「ねえ、麗奈、私の家族は毎年冬休みにスキーに行くんだけど、今年は兄がバイトで行けなくなったのよ。席が空いたから、麗奈も車に乗れるようになったの。だから、一緒に行かない?」


大きな瞳をこちらに向けて、期待を込めた目で見つめてくるから、いつもの如く無下に断ることができず……結局OKしてしまった。


スキーウエアも板も、全て現地でレンタルできるから、スキーグッズを新しく買う必要もなく、父も、お金の心配はしなくていいから絶対に行っておいでと、喜んで送り出してくれた。


高校生になって、私に友人ができ、いろいろと出歩けるようになったことを、父は喜んでくれていたのだ。


父と春子の強い押しにより、私は着替えの入ったカバンだけを下げて、日向家の車に乗り込んだ。


高速を下りて、山道を上がっていくと、徐々に雪景色が目立つようになり、旅館に着いた頃には、辺り一面、銀世界になっていた。


私たちが止まる宿舎は、スキーシーズンだけ民宿を営業している農家の一軒家だ。


雪のないシーズンは農業を営んているが、田畑が雪に埋もれたこの季節は、スキー客を相手に民宿を営業している。


春子の父とは若い頃からの友人だそうで、毎年家族でスキーに来るようになったのも、友人の、民宿売り上げに貢献したいと思ったからだそうである。


田舎の農家の一軒家と言うだけあって、家はかなりの年代を感じさせるものだった。


私たちが玄関に入ると、家の人が出迎えてくれのだが、白い着物を着たおかっぱ頭の小さい女の子が、パタパタと走って来て、嬉しそうに春子に飛びついた。



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