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089 番外編 グリムタイズ

 久々の更新。今回は例によってオススメのスマホゲームを紹介してみたい。


 タイトルは「Grim Tides」だ。読みは……グリムタイズでいいのかな?


 これは81話で紹介したグリムクエスト同様、グリムサーガシリーズの第2弾で、前作のシステムを洗練させ、グラフィックも強化した続編となる。


 とはいうが物語的には前作より何世代も昔の話で、主人公も別人。プレイヤーは服従の魔法が込められたタトゥーを入れられた囚人となり、罪の消滅と釈放を条件に、前作にも名前は登場した大賢者セージ・アスモディウスのめいをうけ、帝国の魔法研究の総本山である「太陽の宮廷」の裏切り者、セージ・エリデウスとその一党の討伐という任務に挑むのだ。


 本作の魅力のひとつが、前作に比べて雰囲気が明るいこと。いや、殺伐としたダークファンタジーの世界観に変わりはないし、主人公の境遇も、貴族やら美食家やら選択できた前作より悲惨なのだが……


 それでも陽気に思えるのは、舞台となるのが南方諸島の港町ポート・ファーヘイブンであり、前作の拠点アッシュボーンが雪に閉ざされた北方の都市で、裂け目から噴出する闇の影響もあって陰鬱いんうつだったのと対照的だからだろう。また冒険の舞台となるダンジョンも、カリブの島々や中南米のジャングルを思わせるし、マップの表示も羊皮紙の地図のような感じになっており、どことなく大航海時代を彷彿ほうふつとさせるのだ。あとBGMも。


 重ねていうが殺伐とした世界に変わりはない。人命軽いし奴隷商人はいるし、三日に一度のペースで海賊がヒャッハーしにくるし。それでもさん々と照りつける太陽、きらめく紺碧こんぺきの海、吹きつける(想像上の)潮風は、荒々しい運だめしに挑む野蛮な好奇心を駆り立ててくれる。


 次はシステムに移ろう。これは前作より細分化が図られ、物理攻撃に影響する力や魔法の威力を決める知力など多数のパラメータが設定された。むろん全てをMAXにはできないので、ゲーム開始時点で戦士か魔法使いか決め、計画的な育成をする必要がある。それだけに、設定したアバターのグラフィックも含めて「自分の分身となる、自分だけのキャラクターを作る」というRPGの醍醐味は前作と変わらない。


 装備品が増えたのも魅力だ。前作では武器、鎧、アクセサリー、紋章(能力を微調整するタトゥー)の四つだけだったが、今回は利き腕装備、逆腕の装備、頭、胴体、手、足、アクセサリー、紋章と倍になっている。それらアイテムも、前作では白黒の図形で表されていたが今回は色鮮やかなイラストになっており、これも変更点のひとつ。


 注意点は鍛冶屋でのパワーアップ。本作には強化に必要な素材として鉄、ムーンストーン、サンストーンと三つあり、それぞれ物理攻撃とHP、クリティカル発生率と回避率、魔法攻撃と状態異常への抵抗力を上げる。


 つまり戦士を育成するなら、攻撃特化で鉄だけ使ったらクリティカルを犠牲にしないとならないのだ。といって魔法封じのデバフもあるので、メイジが一方的に有利というわけでもない。

 いずれにせよ育成には長期的な計画性が求められるだろう。なお最大HPはアイテムで上げられるので、防御のレベルアップはムーンストーンかサンストーンで行ったほうがよい。


 ちなみに小ネタもちらほら。例えば前作には「引退した魔神ジン」が出てきたが、本作には「新米ジン」が登場するのだ。もしかして同一人物ならぬ同一ジン物ですか?


 ネタバレ防止と文字数の都合でストーリーの細部は伏せるが、RPGが好きならとりあえず三部作をまとめてインストールしてはいかがだろうか? 広告削除だけは少し課金したほうが快適にプレイできるけど、基本は無料ですからね。

タトゥーを入れられた

日本語に翻訳した場合、タトゥーは二種類に分かれる。時代劇で見るように犯罪者への刑罰として「入れられる」のが入れ墨(刺青)、ファッションや儀式として自分の意思で「彫る」のが彫り物。このゲームの主人公はアスモディウスの命令で活動してるうちは入れ墨だが、メインクエストをクリアしたら自由にタトゥーを変更できるため彫り物となる。

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