3日目
「外、出たいよ~」
「死んだら、別々の街で復活なんだろ。
だったら、おとなしくこの結界内から攻撃して、安全を確保するべきだ。
彩加が初日に言ったんだろ。」
「でも、いまのままじゃ、レベルが上がんないよ!
3日目で種族レベル3だよ。3!
βテストの時だって3日目なら平均12はいってたて言うし。
今回は、序盤の攻略は大体わかってるから効率的にレベルアップしてるだろうし。
攻略組なんて、βの時より絶対速いペースでレベルアップしてるって。」
彩加は力説する。
「街から始めたらよかったかな~」
「それだと、別々になるんだろ?」
「そう。
自分の種族の街からの出発だから。
種族を一緒にしてたら一緒の街から始められてたけどね。」
「そしたら、孤島始まりにすれば良かったんじゃないか?
そっちなら、低レベルの魔物が生息するエリアからなんだろ。」
「らしいよ。
βは全員人族の街始まりだったからはっきりとはわかんないけど、それらしいことは運営からの発表であった。
でも、その代わり、かなり遅くならないと街には出れないらしいんだ。」
『そこまで調べる余裕なかったから分かんないけど・・・。
もちろん余裕が無かったのは、薫ちゃんが勉強のデータ送っとけとか無茶なこと言うからだよ。』
という恨みがましい彩加のつぶやきは薫によって完全に黙殺される。
「ダンジョンはどうなんだ。すぐに街に出れるのか?」
「らしいよ。ダンジョン出現の場所は、適正レベルと位置がランダムだけど、街には10日から20日ぐらいでたどり着ける距離に設定されるらしいよ。」
「それなら、街から来た冒険者に発見される確立も高くなるな。」
「あっ、そうか。そっちも考えなきゃなんないんだね。」
「炎よ集え 火炎」
彩加の『火炎』が発動し、『トリー』が黒焦げになる。
初日と違い、一撃で仕留められるようになっていた。
「でもでも、そんなことより、外に出たい!
そりゃさ、『火炎』スキルは上がってるよ。むしろ、βの頃の魔法系の人以上だよ。
でも、私は剣使いを目指してるの。
前衛希望なの。
レイピアで疾風攻撃!これが理想なの。
このままじゃ、魔法使いだよ~」
「炎よ集え 火炎」
愚痴の合間合間に『火炎』スキルを発動していく彩加。
結構、器用である。




