彩加の日記3
2ヶ月と1日目
今日やっとに冒険者登録しました。
私達、召還された人間は『時の旅人』って呼ばれてるんだって。
そして、この冒険者ギルドに登録すると冒険者になって冒険者カードが貰えるの。
このカード、高性能。水晶と同じ機能付きなの。
もちろん、ダンジョン運営に必要な機能は無いけど、その代わりフレンド登録とかできるようになったの。
冒険者カード同士を合わせると、フレンド登録できて、以降、メールで連絡取れるようになるの。
助かるー。
ついでにメモ機能発見。
また日記書ける。
でも、ここまでの道のりは長かったんだよ。
今日、やっと、やっと街に着きました。
北極星を目指して北へ北へ・・・
水晶ないからステータスもわかんないし。
時間もわかんないし。
そう、時計がないんだよ。水晶にはカレンダーも時計機能もついてたのに・・・
なのに薫ちゃんったら、日の出と日の入り時刻から○○時間○○分で○○歩を歩いたから、移動距離は何キロメートルか?って。
なにそれ、簡単な計算だって。
そもそも、なんで歩いた歩数とか数えてるの?
歩幅が何センチとかしらないし。
荷物になるからって紙置いてきたのに、なんで勉強続行させられてるの?私・・・
太陽は24時間で1周。1時間に15度移動。
影の長さは1日に2度、午前と午後で同じ長さになるんだって。
その同じ長さの中間をとれば、太陽が南中したのがわかるんだって。
そんなの知らないよ。どうだっていいよ。
木の高さを、歩測した距離と紙の分度器で測った角度から計算しろって。
底辺と仰角がわかってるんだから簡単だろって。
三角関数は、受験に出るだろって・・・
うん、今決めた。数学が受験科目にあるところは受けないよ。
そもそも三角関数って人生に必要?
無視していいよね。うん、無視の方向で。
そんなこんなの長い旅でした。
道に迷ったし、ちょこちょこ薫ちゃんが魔物の素材にひかれて時間とっちゃうしね。
初めにもらった鞄と薫ちゃんが作った鞄。全部で5つしか鞄がないんだよ。
そんなに素材入んないって。
いくつかは、美味しい食べ物になるって言うから、その場で調理して、日持ちするように加工したけど。
でもいいの、街にやっと到着できたから。
人族の首都『シュトー』。
『聖なる乙男』の人達を助けたら案内してくれた。すっごい親切な人達。
パオパオさんは大人な感じで、天音さんは、頼れるお姉さん。あっきーさんは天然さん。
あっきーさんとアポ騎士さん、もっち吉さんがいっつもふざけてて、正人さんがそれを静かに見守ってる感じ。 天音さんが、その3人に入ると収支がつかなくなってるけどね。
『聖なる乙男』の人達と出会ってから、南に半日ほどで『シュトー』に到着しました。
そう、行き過ぎてたみたいなの。
朝方に到着したので、城門開くまで門の外で野宿でした。
別にそれはいいの。
美味しいご飯が食べれると思えば、ちょっとのバットステータスも我慢できたよ。
お・い・し・い食事ならばね!
なに、アレ。許せない。
薫ちゃんも速攻で宿屋の厨房使えるように女将さんに掛け合ってたよ。
当然。あんな料理ずっとなんて食べられない。一食でも我慢できないかも。
冒険者ギルドで魔石売って、パオパオさんに立て替えてもらった入街料も返還したし。
あっ、入街料は身分証明があればいらないんだって。冒険者カードとか街で発行している住民票とかがソレなんだって。
で、身の回り品もいっぱい買えた。これが一番嬉しかったかも。
魔石が結構な値段になったの。あれならパルムさん呼べてたのにね。
ダンジョンでは着替えとかなくて、夜は毛皮を巻いて寝てたんだよ。
夜に薫ちゃんが洗濯してくれてたの。
旅の間はもっと悲惨。さすがに毛皮を巻いただけで野宿は無理。
もともと汚れ設定ないしね。
そして、種族レベルもわかりました。
私がLv45、薫ちゃんがLv46。
カンストは999だから、まだまだだね。でも、後4年と10ヶ月あるもんね。
旅をしてる間に、薫ちゃんに種族レベル抜かれた。
悔しい。
ダンジョン出るときはレベル差2あったのに。私の方が勝ってたのに。
夜中にこそこそレベルアップ図ってたみたい。
いいもん。明日から私、もっと頑張るから。
明日からクエスト受けていくつもりだしね。
がんばるぞー。




