人に言えない恋
はぁー…
「どーしたんだい?ため息なんてついて」
〔あ…恋がしたいなぁって思って〕
「…していないのかい?」
〔そうですねぇ〕
「…私は君の恋人なわけだが…」
〔あなたのことはもちろん愛していますよ?〕
「…それはありがとう それで?愛は満たされているが、恋がしたいということなのかな?」
〔うーん…別に誰かとどうこうなりたいわけではないのです ただ…燃え上がるような恋がしてみたかったんです〕
「燃え上がるような恋…か 確かに私たちは落ち着いていて、刺激は少ないかもしれないね」
〔刺激なんてないに越したことはないのかもしれませんが…〕
「…さて、お嬢さん お手をどうぞ?」
〔どうしたんです?〕
「いいから ほら」
強引に手を引かれて外に連れ出された
「もうすぐクリスマスだからね
この通りはイルミネーションが綺麗だろう?」
〔えぇ…本当に〕
「私はね、君とこうしてただ歩いているだけでも
ドキドキしているよ」
〔…ごめんなさい 不安にさせましたか?〕
「不安…というより、自分に苛立っているんだ」
〔どうしてですか?〕
「君のことを、まだわかっていないことがあったんだなぁってね
刺激が欲しいのではなくて、私との時間が欲しかったのではないかな?」
〔なんでもお見通しなんですね〕
「…私が君のことをどれだけ想っているか、わからないわけはないだろう?」
〔えぇ…もちろんです それでも…しばらくこうして会えない日が続いたので、さびしかったんです〕
「私も」
〔…!〕
「その反応はなんだい?
私がさびしく思っていなかったとでも?」
〔だって…会えてなくても普通にしているから…
もう少し…言葉に出していただけませんか?〕
「善処しよう… でも」
〔はい〕
「恋がしたいと思った時に誰のことを思い浮かべたのかは、知りたいなぁ?」
〔…そんなの…〕
「うん?誰のことを考えたんだい?」
〔…あなたしかいないじゃないですか…もう…〕
「君はモテるし、誰かから告白でもされたんじゃないかなんてさ
てっきり私との関係が嫌になったのかと思ったよ」
〔そんなわけないじゃないですか…〕
「聞いてみないとわからないからね
ほら、先ほど君も言ったじゃないか
もう少し言葉にしてくれ、と」
〔それは…そうですけど…〕
「お互いに言葉にしないといけないね?」
〔…はい〕
「それにしても」
〔はい〕
「カップルが多いな…私たちも、そう見えているかな」
〔どう見えているか気になりますか?〕
「今まではあまり外に連れ出せなかったからね
でも、もう直に、堂々と歩けるようになる」
〔そうですね 人目につかないうちに戻りましょうか…先生〕
卒業式まで あと3ヶ月ーー
タイトル〘人に言えない恋〙
Fin…
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再編集して投稿しております。




