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光に溺れた僕たちは -綴じた羽と願う花-  作者: ぺんなす


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あなたがくれた、キラキラ世界

男の娘喫茶『プリズム』アルバイト募集中。その言葉と一緒に張り紙に描かれていたかわいい服が目に入る。

ここなら…ちとせらしく働けるかな……?ううん。働きたい。

「お?もしかして面接希望?」

驚いて振り向くと大きなダンボールを持った男の人が立っていた。

お店の人…かな?

「えっと、はいっ!ちとせ、ここで働きたいです!」

「おー。……うん、いいね。採用」

「えっ!いいんですか?」

「うん。君みたいな正統派は絶対いたほうがいい」

「正統派……??」

「あー、とにかく君採用。明日からオープン準備手伝いに来てもらえるかな」

「……!はいっ!ちとせ、頑張ります!」

こうしてちとせは初めて自分らしくいられる場所で働けることになった。

「センリです。よろしくね」

「あさひでーす。よろしく〜」

「……かおる。………よろしく」

「ちとせは、ちとせですっ!よろしくおねがいします!!」

とってもキラキラした素敵な仲間にも出会えた。センリさんとあさひさんはちとせよりも年上のお兄さんで、かおるちゃんはちとせと同い年!ちとせよりもしっかりしててとっても頼りになるお友達。みんなちとせの大事な人。

でもね、あなただけは……おねえさんだけは違うの。初めて出会ったあの日から、ずっと。

お店がオープンしてから一週間経った頃、おねえさんは現れた。そして、最初におねえさんを接客したのがちとせだった。おねえさんを席に案内して、お水を置くと、おねえさんがじーっとちとせを見ていることに気がついた。

「あのっ、ちとせ…どこか変…ですか……?」

「!! 変だなんて、そんなこと全然ない!むしろその逆で、すっごく!すっっっっごくかわいいなって…!」

お日様みたいなキラキラした笑顔がまっすぐちとせに向けられた。"かわいい"は今までも言われたことはあって、その日だっておねえさんの前に担当してたお客さんにも言われた言葉だった。それなのにおねえさんの"かわいい"は特別なものに感じられた。

おねえさんに出会ったあの日からちとせの世界はキラキラ輝いて毎日がすごく楽しくなった。お店に行くのも、おねえさんに会えるのも。会えない日はすごく寂しいけど、会えた日はとびきり幸せなものになるの。会えない日が長いほど幸せも大きくなって……時々、こんなに幸せで…楽しいでいっぱいでいいのかなって思ったりもする。だけど……ちとせ、頑張るって決めたから。璃美音ちゃんが教えてくれたの。これが恋だって。だから、おねえさんにもっとかわいいって言ってもらえるように頑張るの。だっておねえさんは、ちとせの光だから───────。

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