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エッセイのプロムナード  作者: 多谷昇太
引越し顛末記(一)・信じられない五つのこと

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19/47

終りのないエピローグの始まり

 この後姉のおかげでなんとかこちらに舞い戻った私は川崎市内の時間貸し駐車場に居を定めた。つまり愛車ポン太とともに朝そこから出勤し、仕事が終わるとそこに帰って来て車中泊を続けたわけだ。前記矢切りの渡し場の「止んぬるかな」を経験したからには、ここで得た仕事(川崎職安がほぼ隣接していてここの紹介で羽田は京浜島におけるゴミ処理施設での仕事を得ていた。車上暮らしは告げずに前の住所を告げていた)を決して止めるわけには行かずとにかく頑張り通した。おかげでまたアパートを借りれるほどのお金がたまり、私はやっとまた畳の上での暮らしを始めることができた。平成17年のことである。都合半年ほどの車上生活だったろうか。この手記をお読みくださる方がいたとして「それはめでたし、めでたし」と思っていただけるか、あるいは「なんとまあ、みっともない顛末記だ」と思われるか判らないが、実は‘悪魔の追跡’はこれで終わりではない。冒頭サブタイトルの「信じられない五つのこと」はこれ以降、実にここから、私の身のまわりで展開されるのだ。横浜市港南区に借りた2DKのアパートに‘やつら’が待っていた…。


【エッセイ返歌】

「ひとり来ぬ矢切の渡しつれあいは悲しびとふ名の孤独女なりき」 

※矢切の渡し場での現地詠。夜の暗闇の中で詠んだ…


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プロムナードが時に歩く(=読む)に堪え難い、恥っさらしな「引越し顛末記」だったりして申しわけありません。不快をもよおした方はここを飛ばされて結構です。以後はできるだけ歩くにまともな道(エッセイ)を敷くつもりですが、しかしこの難所の「引越し顛末記」はあともう一章ほど続ける予定です。
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