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婚約者が浮気をしたら子供になる呪いをかけたのですが、懐かれるなんて思ってもいませんでした  作者: もも


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2/14

2 予想通りです

「ミル、この後お祖母様にお会いしたいとお願いして」

「畏まりました」

身を翻して侍女が出て行った。


今大事なのは皇国の前皇后である母方のお祖母様を味方に付けることだ。

残念ながら前皇帝であるお祖父様は病気で亡くなられている。

第二王子の動きは既にご存知だろうが確実な味方が欲しい。

お祖母様が私に付いてくだされば結婚に縛られず魔法の研究が出来る。

一度は婚約をしたのだ。もう良いだろう。私は研究者として生きて行く。


安心なのは王太子殿下には他国の王女殿下の婚約者がいるということだ。

お二人は仲が良くいい関係を築いている。

王子の婚約者同士夜会で短い時間しかお会いしたことがないので人となりは分からないがとても綺麗な王女殿下だった。




お祖母様には直ぐに会えた。

豪華だが上品で落ち着きのあるサロンでゆったりとソファーに座っていらっしゃった。

「そこへお掛けなさいな。大変なことになったわね。でもアマリリスなら解除出来るのではない?呪いを解くなんて簡単でしょう」


「私には無理ですわ。見てもいないのですもの。呪われるようなことをした殿下に原因があるのかもしれませんし」


お茶を淹れてくれるのはお祖母様に昔から仕えている腹心の侍女長だ。


「そうね。で、アマリリスはこれからどうしたいの?」


お祖母様が含みのある笑顔で言う。


「一応帰国して王家の判断を伺いますが流石に継続は無理かと。解消、破棄どちらでも受け入れますわ。自由になれたら魔法の研究者になりたいと思います。そうだわ、お祖母様こちらをどうぞ」


私は硝子の瓶に入った薄い桃色の美容液を渡した。


「これは…?」


「わたくしの魔力を入れたお肌の若返りに有効な美容液ですわ。着けると身体に良い成分が入っていますの。少し手の甲に垂らしてみてください。すべすべすると思います」


「アマリリスが作ったのね。素晴らしいわ。この間の化粧水も良かったわ。今までにない塗り心地ね。ねえ自由になったら私の所でのんびりなさいな。誰にも邪魔させないようにするから。これを一緒に売り出しましょう」


やった〜、お祖母様の心をゲットしたわ。五十代だけど見かけは三十代にしか見えないもの。お母様と姉妹だと言ってもいいくらいよ。美容に関心が大きいと思ったの。お肌は大事よね。


「そう上手く行きますでしょうか?」

「行くわよ。行かせるわ。可愛いアマリリスの為だもの。そうなった事情も分かっているから任せなさいな」

お祖母様が言うと、とても簡単そうに思えるから不思議だ。


可愛いがって貰っているけどさらに念を入れた甲斐があったわ。お母様にも渡しておいたからばっちりね。



 騒ぎが落ち着いた頃父から帰って来るようにと手紙が届いた。


「あれをどうするか方針を決めたのかしら。他国のことだから口が出せないけど孫娘に酷いことをするようなら黙ってはいないから安心なさいな」


お祖母様のひと言で気持ちが落ち着いた。伯父様は皇帝陛下だ。我が国より皇国は大きい。皇后陛下にも美容液を献上しておいた。とても評判が良く我が国で作るかこちらを拠点にするのか迷っている段階だ。


解消か向こう有責の破棄なら我が国で作ろうと思う。我が家が後ろ盾になってくれるのが一番だもの。王家がどう出るかで変わって来る。


浮気されて断罪なんて御免だわ。殿下の生殺与奪の権利はわたくしが握っているのだから。肉を切らせて骨を断つ覚悟はとっくに出来ている。出来れば逃げ切りたいけどね。


「ありがとうございます、お祖母様。必ず乗り切って見せますわ」

私はにっこり笑って帰国の途に就いたのだった。


読んでくださりありがとうございます!

すみません、ジャンルをミスしてしまいました。ファンタジーになっていましたので

異世界恋愛に訂正しました。そのつもりで読まれた皆様、ごめんなさい。

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