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「どうして死んでほしいとかゆうへいになれじゃなくて、子どもになるじゅつをかけたの?リリスにとって僕は エンザイをかけてダンザイするような ひどい男だったのに」
「えっ?…夢に見たのは五才の時ですので、死ねですとか幽閉されろですとかではなくて、殿下なんて…うぅ…不敬に問いませんか?」
「もちろんだよ、へいかだって問わなかっただろう?僕が問うはずがない」
「…では…殿下なんて…うぅっ、じ、人生をもう一度やり直せば良いと思ったのです。だから術式を研究しました」
「すごいね、五才だよね。それに君はやさしいね」
「ええっ?優しくなんてありません。断罪される未来が怖くて仕方がなかったので、子どもになってしまえと思ったのですよ」
「はぁ~そうかごめんね。こうしゃくけからじたいしたいと申しいれがあったのをことわってもらったのは僕がおねがいしたからなんだ」
「へっ?そんな素振りは見せては貰ったことはありませんよね?」
「うん、申しわけない」
「本当にラドクリフ殿下ですか?人格が違いすぎませんか。実はわたくしの術式は失敗していて遠縁のよく似たお子様が殿下の振りをしているとかではありませんか?」
「ふふっ、ひどいなあ、本物のラドクリフだよ。君とはこうしきの茶会の前にこうしゃくていで会ってるんだ。三人であそんだことがあるんだよ。ヨハンが七才でリリスが三才の頃だ。君がにわでころんだ時にヨハンがだっこしてあやしたらうれしそうに笑ったんだ。仲が良いなって見ていたんだけどうらやましくなった。王ぞくはころんだくらいで泣くなんてなさけないと言われるだけだったから。
僕にもリリスみたいなかわいい妹がほしいなと思ったんだ。それから君が気になってしかたがなかった。それでだんだんひかれていった」
「そうでしたか。小さな頃はよく泣いて兄に甘えていました。すみません、殿下と遊んだのは覚えていなくて」
「いいんだ、リリスは泣くのもかわいかったからね。僕がほんもののラドクリフだって分かった?」
「はい」
「僕は子どもにならなかったら自分のからにこもって君におもいをつげられないヘタレだから、これではいけないと思ってはんせいしたんだよ。変わろうと思ったんだ。リリス心から愛している」
七才児の瞳が蕩けて甘い。こんなのってあり?お姉さんどきどきするんですけど。
懇願するような悲壮感溢れる表情を見て自分が物語に囚われすぎていた事を思い知った。
「殿下、もう術式を解きませんか(何かと心臓に悪いので)」
「あぁ、良いよ。けれど、王きゅうでおねがいしたい。小さくなった時は洋ふくがぶかぶかになってかくれたけど、大きくなった時に洋ふくがないと困る」
顔から首まで真っ赤になった殿下が言った。
それを見たわたくしが真っ赤になったのは言うまでもない。
殿下が王宮に帰って色々仕事を調整し一週間後がその日になった。時刻はわたくしとお茶を飲み終わり部屋に帰った頃。離れていても解呪は出来るんだけど大人に戻った姿を見て欲しいんだって。
ちゃっかり甘えてくるところが子どもの特権を使っている。ずるいんだから。
「お仕事って何をしているんですか?」
「自分のシツムだよ。さすがにサインはできないけどはんだんすることはできるるからね」
「じゃあ、早く元に戻って執務をしないと随分溜まってるんじゃないですか?」
「兄上と母上にわりふっているからだいじょうぶだよ」
「それは…後が怖くないですか?」
「そうかもね。でもこのすがたでお願いしたからしんぱいないよ」
「…ううっ、わたくしのせいですね。後で何か贈り物をしておきます」
「うん、ありがとう」
にっこり笑ってご機嫌で帰られたのに、ラドクリフ殿下危篤の知らせが来たのはその日の夜だった。
すみません、やってしまいました。10話を飛ばして先に11話を投稿してました。明日の朝の分をチェックしていたら、投稿の順番を間違えていることに気づきました。慌てて割り込み投稿しました。申し訳ありませんでした。




