第12話 客船の葬送
――ハクの見た未来――
行ってみようと、友香里の直感に働きかけ、一緒に見に行ってみる。
そこには、死体があった。
ハクは、急いで、友香里に話しかける。
『これは……まずいよ、友香里。始まった……』
ハクは、明日香の姿を急いで確認する。そこでは、部屋で優雅にお茶を飲んでいる姿が確認できた。
友香里は、ビビりながら、内心、母のところへ行かなきゃと思い、一同は急いで、母のところへいく。友香里は、どうして…こんな目にあってるんだろう。お母さん、助けて、と思っていた。
一方、その姿を見た、とある人物がおり、明日香に似てるな、あのガキ。と思われていた。明日香にその男は連絡していた。
「明日香、この船に死体がある。身長は165cm前後。死因は絞殺だと思われる。首に跡があるからな。それと、子供でも連れてきたのか?」
明日香は、咳払いをして答えた。
「ええ……可愛い子供でしょう。それと、死体ですか。なにか……あったのでしょうか」
明日香は、空になった紅茶を眺め、海からくる輝きが目に刺さる。
「ほぉ。何も知らないのか……まぁ、いい。密会の件はどうなった?」
男は、時計を確認しつつ、その場を離れた。
「別に……おおよそ、我々の神の力とやらを確認したいだけでしょうし、挨拶だけ済ませました」
明日香は、心底どうでもよさそうだった。それよりも、観光を楽しみたい様子だ。男は、予定が狂ったと言わんばかりに、走る。
「ああ、それと……貴方のご主人様は、船から出たいようですよ」
はぁ、はぁ、はぁ、自分の主人が心配だ、と男が急いで主人の元へ駆けつける。明日香は、娘がいつ帰ってくるかな、とひたすら待っていた。男は主人の部屋に戻り、そこには確かに主人がいた。
「主人! 船から出たいと……聞いたんだが」
主人は海を見ながら、キセルを吹く。男は心底無事でよかったとおもう。
「ああ、もう船に用はないし。とっとと、脱出するぞ」
男は明日香が本当のことを言っていたと分かる。そして、やけに急ぐ、主人に疑問を抱いていた。しかし、それを聞くほど、愚かでもなかった。主人はキセルを外し、まとめ終わった荷物を見つめていた。
「はい、承知」
そうして、2人は脱出する、はずだった。しかし、電話が鳴る。着信音として設定していない、別の音だった。にもかかわらず、主人と呼ばれる男の電話からなっていた。主人は電話に出る。
「そちらに爆弾を仕掛けた。全部で三箇所ほどあるが、君たちは絶対助からないだろう。……何故か? 答えは……」
次の瞬間、船の中で爆発が起きる。ちょうど、主人とよばれる男たちがいる部屋だった。乗客が悲鳴をあげる。
一方、友香里たちは部屋に戻る。そのとき、乗客の悲鳴が聞こえ、何事!? となる。しかも、その前に爆発音が聞こえていたため、母に泣きつく。そんな友香里を見ながら、母は優しく抱きしめる。ハクは、力を使い、調べることにした。ノイズが凄すぎてわからなかった。
「お母さん、怖いよ。なんか死体見ちゃってさ……」
明日香は可哀想な目線を友香里に向ける。
少し時間が経つ。友香里は、少し落ち着いてきて、明日香の顔を見る。
「お母さん、助けは来るの?」
声があまり出ていなかった友香里を見て、ハクは、抱きしめてあげたかった。
「そうね、きっと来るわ。ほら、ニュースになっているでしょう? 助けもすぐよ」
友香里は、ようやく、家に帰れる、と思っていた。
電話が鳴る。明日香の電話からだ。
「あら、電話ですね」
明日香はスマホを持ち、友香里たちから離れて出る。
「明日香君! 元気かい。で、大丈夫かい、そっちの状況は」
ああ、前にあった、パリピだ。名前は確か、遠藤……だったはずだ、と明日香は思い出す。同じく幹部だ。それと、同時にここで話して大丈夫なのは、スマホからは電話の声が耳にくっつけないと、聞こえないように細工してあるからだ。
ハクは、こざかしい真似してるな、と反応する。友香里は、なんの話してるんだろう、と不思議そうだ。
「遠藤さん……今、船が爆発してしまいまして。救助を待っているところです。まぁ、これ以上爆発はしない、と信じたいです」
遠藤は、ん? と誰かいるのか、と察する。いつもの明日香なら、ほかの爆弾を探すのに、と驚く。




