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ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


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第285話 護衛ゴーレムと古代語解析


 天空都市の飛行船発着場は、武装した天使族たちに囲まれていた。


 そんな中、カイルたち一行は出発の準備を始めていた。


「その前に準備だ」とカイルが言うと、キキが「準備?」と首をかしげる。


 カイルは工房用の収納魔道具を開いた。中から現れたのは、小さな人形のようなゴーレムたち量産型小型護衛ゴーレムだ。


 もともとは子供向けに販売していた小型ゴーレムを改良し、戦闘用に仕上げたものだった。


「わあ、みんな来た!」とリーナが声を上げ、ヒカリも「久しぶり」と嬉しそうに呟く。


 小型ゴーレムたちはピコピコと軽い音を鳴らしながら、綺麗に整列した。


「護衛任務開始」カイルがそう告げると、ゴーレムたちの目が一斉に青く光った。


 ピッ、と音を立てて、一体ずつ家族の肩へと飛び乗っていく。


 リーナの頭の上に一体、ヒカリの肩に一体。

 

 母は「まあ、小さいのに頼もしいわね」と目を細め、キキも「これなら少し安心ね」と頷いた。


 ナルサも「小さいけど強いのよね、この子達」と笑う。


 父の肩にも一体が乗り、ディスプレイに【護衛開始】の文字が浮かんだ。


 その光景を見ていた天使族たちが、ざわめき始める。見たことのない魔導技術に警戒の色を見せながらも、攻撃してくる様子はなかった。


 最後に、カイルはミーナへと視線を向けた。「ミーナ」


「はい」


「俺達が長に会っている間、古代語を解析してくれ」


 ミーナはすぐに頷いた。「了解しました。飛行船の演算装置を使用し、解析を開始します」


「私も後で手伝います」とリヒトが申し出ると、ミーナは「ありがとうございます」と微笑んだ。


「言葉が分かれば、この都市の技術も歴史も分かる」とカイルが言うと、キキが「また研究が始まりそうね」と苦笑する。


 母も「帰ったら寝てくれるといいんだけど」とため息交じりに言い、ナルサが「たぶん無理です」と即答したので、全員が思わず笑ってしまった。


 準備は整った。家族それぞれの肩や頭には、小型護衛ゴーレムが乗っている。


 飛行船の中では、ミーナの端末が古代語の解析を始めていた。


 ピッと音が鳴り、【古代言語解析開始】【文字照合中……】【演算開始】の表示が次々と浮かぶ。


「よし、行こう」とカイルが言い、リヒトが「はい」と応える。


 天使族の案内を受けながら、カイルたちは天空都市の長が待つという建物へと向かった。


 その頃、飛行船の中では、ミーナによる古代語の解析が、静かに進み始めていた。




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