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ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


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第235話 頭部戦友

 上階層・未知エリア。


 暗い。機械音。ギギギ……赤い光が通路を照らしていた。カイルは警戒しながら歩く。


「……完全に別区画か」


 周囲には機械型モンスター。今までより大型で、装甲も厚い。しかも、カイル一人だ。


「面倒だな……」


 その時。ゴロン。何かが転がってきた。カイルが反射的に構える。しかし転がってきたのは骸骨の頭だった。


「……は?」


 頭がカタカタと顎を動かす。見覚えがありすぎた。


「親父?」


 父の頭。カクン。頷く。


 カイルは真顔になった。「何してんだ」


 頭は顎をカタカタさせるが、当然喋れない。しかし、目の部分が少し光った。


 カイルは察する。「探しに来たのか」

頭、頷く。少し間があって。


「……シュールだな」


 カイルは父の頭を持ち上げた。


ズシッ。


「重っ」普通に重かった。


 その瞬間、警報音。


ギィィィ!!


 大型機械ゴーレム出現。四脚型、巨大砲塔付き。


「連戦かよ!」カイルが舌打ちする。


ドゴォ!!


 砲撃。カイルが回避する。しかし片手に骸骨頭。かなり戦いにくい。


「親父、邪魔!」


 頭がカタカタ。どこか不満そうだ。


 さらに通路奥から敵が追加される。二体、三体。カイルが笑う。「上等!」


 魔力展開。片手で魔法陣を形成し、もう片手は父の頭。完全に意味不明な光景だった。


「ぶっ飛べ!」


ドゴォォ!!


 魔力砲撃が敵を吹き飛ばす。しかし大型機械が突進してきた。


「っ!」避けきれない。


 その瞬間。


カッ!!


 父の頭の目が発光した。ビーム。


ズドォ!!


 大型機械の足を撃ち抜く。


「撃てるのかよ!?」


 頭がドヤ顔っぽい角度になる。


「いや何なんだよその機能!」


 しかし、助かった。カイルはその隙に突撃する。


ドガァ!!


 拳を叩き込んで装甲粉砕。さらに追撃、爆発。敵が停止した。


 静寂。カイルは息を吐く。「……親父」

頭を見る。「便利だな」


 頭が少し誇らしげになった。


ギギギ……。


 新たな敵の反応。カイルは父の頭を抱え直した。


「行くぞ、親父」


カタッ。


 こうしてカイルと骸骨の頭による、意味不明な連戦が始まった。




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