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ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


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237/251

第231話 初陣データ

 中央ダンジョン・中層階。


ガコン。


 金属音を響かせながら、カイルたちは進んでいた。以前なら苦戦した通路だが、今は違う。


 《パワードスーツ》。さらに改良された新装備。装甲強化、魔力効率向上、機動力増加。


「うわ、軽っ!」キキが軽く跳んで驚く。以前とは別物の動きだ。


「魔力消費も少ない……!」ナルサも驚いた。


 父のディスプレイ【高性能】。


 前方に虫型モンスターが出現した。


ガギギギ……


 複数。しかしカイルは落ち着いていた。

「ミーナ」


「了解」ミーナが前へ出る。


 その瞬間。


ブゥン!!


 ミーナの瞳が発光し、加速する。「速っ!?」キキが驚いた。


 ミーナは無駄がない。最短距離、最適動作。敵の攻撃を紙一重で回避し肘打ち。


ドゴォ!!


 虫型モンスターが吹き飛ぶ。


「強……」ナルサが絶句した。


 さらにミーナは敵の動きを瞬時に解析する。「関節部脆弱確認」


バキィ!!


 正確に破壊。敵が停止した。


「戦闘効率、高いです」ヒカリが感心する。


「かっこいい!!」リーナも目を輝かせた。


 ミーナは止まらない。二体目に回し蹴りを叩き込みドン!!壁に叩きつける。三体目には魔法。「魔力弾、発射」


ピシュゥ!!


 正確にモンスターを撃ち抜き、撃破。


 静寂。


「新人じゃないでしょこれ」キキが苦笑する。


「完全にベテラン……」ナルサも頷いた。


 カイルは後ろで腕を組み、ニッコリしていた。「いいな」完全に研究者の顔だ。


 魔石ディスプレイに次々とデータが流れる。戦闘速度、反応時間、出力、魔力消費。すべて記録されていく。


 パワードスーツ組も強かった。キキが敵を切り裂き、ナルサが後方支援し、父が大剣で吹き飛ばす。以前とは比べ物にならない。


 スイスイと進む。中層階の危険地帯ですら、今の一行には障害にならなかった。


「らくらく!」リーナが笑う。


「進軍速度、大幅向上です」ヒカリが分析する。


「戦闘継続可能」ミーナが頷いた。


「完成度は高いな」カイルが満足そうに呟く。


「その顔、完全に楽しくなってるわよ」キキが横目で見る。


「当然だ。研究成果が実戦で機能してる」カイルは否定しなかった。


「もう研究者なのか冒険者なのかわかんないね」ナルサが苦笑する。


 父のディスプレイ【両方】。


 全員が少し笑った。




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