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ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


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第230話 冬休みダンジョン遠征

 冬休み初日、早朝。


 カイルの屋敷は慌ただしかった。ゴーレム馬車、補給物資、予備魔石、武器。次々と積み込まれていく。


「食料よし」キキが荷物を確認する。


「治療用品よし」ナルサが回復薬を並べる。


「寒いからちゃんと着るのよ?」母は防寒具を確認した。


「だいじょうぶ!」リーナは元気いっぱいだ。


「防寒完了です」ヒカリも頷く。


 そして、ミーナ。真新しい防寒マント姿。「装備状態、良好です」


「ミーナもいっしょ!」リーナが自慢げに言う。


 カイルは全員を見渡した。今回の目的は単純な攻略ではない。


「リーナ、ヒカリ、ミーナ」三人に視線を向ける。「今回は実戦経験を積ませる」


「まかせて!」リーナが拳を握る。


「戦闘学習開始です」ヒカリも冷静だ。


「実戦データ取得を開始します」ミーナも静かに頷く。


「完全に新人教育ね」キキが笑う。


「ミーナはともかく、二人は暴走しないでよ?」ナルサは少し緊張気味だ。


「しない!」リーナ。


「多分」ヒカリ。


「今、"多分"って言った!?」ナルサが叫ぶ。


 父のディスプレイ【不安】。

 

 中央ダンジョン入口。雪景色とは別世界。暗い入口、重い空気。


「……高濃度魔力区域」ミーナが周囲を見渡す。


「感知できるのか」カイルが少し驚く。


「空気が重いです」ミーナは頷いた。


「感覚まで育ってるのね」キキが感心する。


「いこー!」リーナはワクワク顔だ。


「探索開始です」ヒカリも頷く。


「無理はするな。まずは連携確認だ」カイルが先頭に立つ。


 全員が頷き、ゴーレム馬車が動き出した。


ガシャン……


 ダンジョンへ。ミーナは静かに周囲を観察していた。壁、魔力、空気。未知の環境。しかしその瞳はどこか楽しそうだった。「……これが冒険」


「たのしいよ!」リーナが笑う。


「危険込み」ヒカリが補足する。


「理解しました」ミーナが言う。


 父のディスプレイ【前進】。


 こうして家族全員による冬休みダンジョン遠征が始まった。


 そして、AIゴーレム・ミーナにとって、これが初めての"本当の実戦"となる。




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