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ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


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第219話 試しの三戦

 数日後、カイルの屋敷。


「……暇だな」


 ぽつりとカイルが呟く。


 キキがすぐに反応する。「またそれ?」


 ナルサも苦笑する。「嫌な予感しかしない」


 父の胸のディスプレイ【同意】


 カイルは立ち上がる。「軽く行くか」


 キキがため息。「"軽く"ねぇ……」


 ナルサが聞く。「どこまで?」


 「下層」


 即決だった。


 中央ダンジョン・下層階。


 空気が重い。圧が違う。


 ナルサが小さく呟く。「……やっぱり怖い」


 キキが剣を構える。「でも前よりマシね」


 父は【警戒】の文字。


 カイルは静かに前に出て、空間に向かって呟く。「出てこい」


 しばらくしてふわりと現れる影。


 ダンジョンコアの少女。「……呼び出しですか?」


 少し呆れたような声。


「頼みがある」


 少女はじっと見る。「……なに?」


 カイルは腕を組む。「強いモンスターを出せ」


 間。


 キキが苦笑。「直球ね」


 ナルサが小声。「大丈夫なのこれ……」


 少女はため息をつく。「……本当に変な人」だが。「いいよ」


 軽く指を鳴らす。空間が歪む。


「三体だけ。それ以上はやめて」


 カイルが頷く。「十分だ」


 第一戦。


 現れたのは巨体の魔獣。


 ナルサが叫ぶ。「でかっ!?」


 キキが笑う。「いいじゃない!」


 パワードスーツ展開。ドン!!激突。以前よりも動きが洗練されている。関節狙い、連携。


 ナルサの魔法が刺さる。「通った!」


 父の一撃。ズバァ!!撃破。


 第二戦。


 高速型モンスター。ヒット&アウェイ。


 キキが追う。「速いわね!」


 カイルが指示。「軌道を読む!」


 ナルサが拘束魔法。一瞬止まる。そこに父の一撃。撃破。


 第三戦。


 異形。複数腕。


 ナルサが顔をしかめる。「気持ち悪い……」


 だが、連携は崩れない。


 カイルが前に出る。「これで最後だ」


 全員が動く。同時攻撃。


ドォォォン!!


 撃破。静寂。


 少女がふわりと現れる。「……ほんとに倒すんだ」


 少し呆れたように。


「試験だ」


 少女は肩をすくめる。「変なの」


 キキが笑う。「否定できないわね」


 ナルサが息を吐く。「はぁ……疲れた……」


 父の胸のディスプレイ【満足】


 カイルはゴーレム馬車に着けた時計を見上げるように言う。「……昼過ぎか」


 キキが言う。「ちゃんと時間見てるのね」


「今日はここまでだ」


 ナルサがホッとする。「助かった……」


 少女が最後に言う。「また来るでしょ?」


「ああ」


 少女は小さく笑って、消えた。


 帰還。今回は時間通り。無理もなし。

だが、確実に強くなっている。その手応えだけが残った。


 カイルは静かに呟く。「……悪くない」


 次の戦いへ。準備は整っていく。




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