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ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


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第214話 机上の戦い

 ダンジョン都市・冒険者ギルド。昼下がり。


 いつもは騒がしいホールの一角に、妙な空気があった。机、椅子、そして大量の資料。


「むずかしい……」リーナが机に突っ伏す。


「知識吸収中」ヒカリは静かに本をめくる。


「実戦だけじゃダメってわけね」キキが腕を組んだ。


「今回で身に染みたでしょ?」ナルサが苦笑する。


「対策なしは無謀だ」カイルは資料をめくりながら言う。


 机の上には様々な情報が広げられていた。モンスターの種類、特性、弱点、行動パターン。


「これ」ナルサが一枚の資料を指す。「機械系モンスター」


「それ!」リーナが顔を上げる。


「……ほんとにあったのね」キキが覗き込んだ。


「古代遺跡型ダンジョンに多い。高耐久、魔法耐性持ちが多い」ナルサが説明する。


「前回遭遇個体と一致」ヒカリが言う。


「やっぱりな」カイルが頷く。


「弱点は関節部か、内部コア」ナルサが続ける。


「狙いにくいわね」キキが眉をひそめる。


「だから装備を変える」カイルが資料をトンと叩く。「貫通力が必要だ」


「高出力一点集中攻撃」ヒカリが補足した。


「ドーン!ってやつ!」リーナが元気に言う。


「まぁ、そういうことね」キキが苦笑する。


 次の資料へ。ナルサが少し真剣な顔になる。「あと、これも。状態異常系」


「石化、毒、麻痺」ヒカリが言う。


「もうやだ……」リーナが震える。


「メデューサで十分よ」キキが頷く。


「視線系は特に危険」ナルサが言う。


「遮断手段を用意する」カイルが短く言った。


「対策案、追加」ヒカリが記録する。


「防御役の重要性も高いわね」母も資料を見ながら言う。


「ほんとに。今回はギリギリだった」ナルサが頷いた。


 一瞬、空気が重くなる。


 しかし、カイルが言う。「次は余裕で勝つ」


 その一言で空気が戻った。


「うん!」リーナが笑う。


「成功率、向上予定」ヒカリも言う。


「頼もしいわね」キキが肩をすくめる。


「……変わったパーティー」ナルサは少しだけ笑った。「でも、強いのは間違いない」


 カイルは資料を閉じる。「準備は整える」


 次は負けない。

 机上での戦いは終わり、次は実戦。知識もまた武器にして、再挑戦の日は近い。




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