閑話 祝・200話突破!カオス座談会
どこかよくわからない、白い空間。
椅子が並んでいる。なぜかテーブルもある。お菓子もある。
「……ここどこだ」カイルが呟く。
「わーい!おかしー!!」リーナが飛びつく。
「状況不明。ですが安全です」ヒカリが淡々と言った。
「……あー、これアレね」キキが腕を組む。「作者の都合ってやつ」
「メ、メタ!?」ナルサが叫ぶ。
「ふふ、たまにはこういうのもいいわね」
母が微笑んだ。
父のディスプレイが光る。【座談会】。
「……帰るぞ」カイルが立ち上がろうとする。
「「「「待って」」」」全員の声が重なった。
「200話だよ!お祝いしよ!」リーナが両手を上げる。
「節目イベントです」ヒカリが続く。
「逃げるのは無しよ」キキが釘を刺す。
「……はぁ」カイルは渋々座った。
「なんか普通に進行してる……」ナルサが引きつった顔で呟く。
「じゃあまず!好きなシーン発表ー!」リーナが仕切り始めた。「わたしはね、ヒカリのママになれたことーー!!」
「急ね!?」キキが目を丸くする。
「合理性は低いですが賛同します」ヒカリが頷く。
「はい、カイルにーちゃん!」
「ない」
「えー!?」全員が声を上げた。
「全部は語れない、良い想い出がない」
「ひどすぎでしょ」キキが呆れる。
「一貫性があります」ヒカリが評価する。
「納得しちゃダメでしょ」ナルサが突っ込んだ。
「じゃあキキ!」
「そうね……やっぱり初めて骸骨をゴレーム化した時かしら"何それ反則"って思ったわ」
「今も思ってるだろ」カイルが言う。
「思ってる」即答だった。
「ヒカリは?」
「ウサギ型装備の導入時」
「そこ!?」全員が声を揃えた。
「合理性と可愛さの両立」
「わかる!!」リーナが飛び跳ねる。
「え、あれそんな評価高いの!?」ナルサが困惑する。
父のディスプレイが光った。【海】。
「……ああ」カイルが頷く。
「浮いてたやつね」キキが苦笑する。
「楽しかったー!」リーナが笑う。
「物理法則に反します」ヒカリが言う。
「ツッコミそこ!?」ナルサが叫んだ。
「私は……みんなでお茶した時間かしら」
母が穏やかに言う。
「ほのぼの!」「癒し枠ね」
「母さんは戦闘より印象に残ってるのか」
カイルが少し意外そうに言う。
「ええ、だって本当は……出来ない事だったから」母は迷いなく頷いた。
「なんか謎めいています……」ナルサが呟く。
「ナルサは?」
「え、私!?」ナルサが少し考えて、静かに言った。「……助けてもらった時」
空気が少しだけ静まる。
「正直、あの時終わったと思ってた」
「まあ、あれはね」キキが頷く。
「……ギリギリだったな」カイルも言った。
「助けてよかったね!」リーナが明るく言う。
「結果として戦力増加」ヒカリが言う。
「その言い方!!」ナルサが叫んだ。
全員が笑った。
「じゃあ次!これからどうなると思う!?」
「ダンジョンのボス倒す」カイルが即答する。
「高確率で戦闘継続」ヒカリが続く。
「石化どうにかしないとね」キキが言う。
「私の出番あるよね!?」ナルサが身を乗り出す。
父のディスプレイ【戦う】。
「きっと大丈夫よ」母が微笑む。
「がんばる!」「最適解を導きます」「やるしかないわね」
「……終わらせる」カイルが静かに言った。
少しだけ、真剣な空気が流れる。
そして。
「じゃあ最後に!」リーナが全員を見渡した。
「これからもよろしくー!!」
「物語の継続稼働」
「長い付き合いになりそうね」
「よろしくお願いします!」
「ええ、こちらこそ」
父のディスプレイ【継続】。
カイルは小さくため息をついて……。
「……長い物語だ……みんなありがとう」
ほんの少しだけ口元が緩んでいた。




