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レディグレイ
「琥珀色だけじゃないの。藍色もなの、甘いのは」
あの日の角錐に貫かれた彼女は摩耗したオルゴールのように。カーテン越しの太陽は……キャロルの中で微睡む少女は……きっとキャラメルみたく融けるのです。
水色は泣いている。ひし形も、三角座も。銀木犀も。あなた強いのね、蛍光灯は私には眩しすぎるわ。LEDは冷たくないから嫌い。満月はビー玉じゃないから嫌い。あなた、氷は嫌い?
この部屋はあまりにも青くて寒すぎるわ。彼女は綿あめの中で微睡む。コーヒーカップで遊んだ日のことを夢に見る。ミラーハウスに囚われているから。でも、琥珀が琥珀色をするのは遠いからだよ。そんなことわかってるわ。そう言いながら彼女はレディグレイを飲んだ。




