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君が忘れた恋を、僕は今も覚えている  作者: 著者:月城レイ 編集:月城のの
第1章 失われた記憶(第0〜5話)
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第5話 近づく二人

日奈は、零に何度も連絡をした。

食事に誘ったり、昔の思い出を話したり、会う理由を作ったりした。

零は何度も断ったが、日奈は簡単には引き下がらなかった。

そのことを知らない私は、零がスマートフォンを見るたびに、なぜか胸がざわつくようになっていた。

「零さん、最近忙しいんですか?」

「少しね。でも、君のところには来るよ」

零は私の頭を優しくなでた。

その瞬間、胸の奥に温かいものが広がった。

「……ありがとうございます」

自分でも驚くほど、私はうれしかった。

零は少し笑って、私の隣に座った。

「千秋。焦らなくていいからね。思い出せなくても、俺はここにいるよ」

私はうなずいた。

彼の言葉を聞くと、不思議と心が落ち着いた。

しかし、そのころ日奈は、零の彼女が入院していることを知る手がかりをつかみ始めていた。

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