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君が忘れた恋を、僕は今も覚えている  作者: 著者:月城レイ 編集:月城のの
第1章 失われた記憶(第0〜5話)
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第4話 幼なじみからの手紙

ある日、零のもとに一通の手紙が届いた。

中には、キスマークのついた紙と文章が入っていた。

「ねえ零、私のことを覚えてる? 幼なじみの坂口日奈だよ。高校のときは端の席で静かに本を読んでいたんだけど、覚えているかな?」

手紙を読んだ零は、困惑した。

「確かにいたけど、本当に幼なじみといえるのかな……」

零には、心に決めた女性がいた。

記憶を失っていても、自分が愛しているのは千秋だ。その気持ちは変わらなかった。

零は日奈に返事を書いた。

自分には大切な人がいること、そしてその人を心から愛していることを伝えた。

しかし、日奈は諦めなかった。

「そんなに大切な人がいるんだね。でも、私だって簡単には諦めないよ」

日奈のアプローチは、そこから始まった。

一方、私は病室で零と過ごす時間が増えるにつれ、彼のことが少しずつ気になり始めていた。

記憶はない。それでも、彼のそばにいると安心する。

その理由を、私はまだ知らなかった。

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