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君が忘れた恋を、僕は今も覚えている  作者: 著者:月城レイ 編集:月城のの
第1章 失われた記憶(第0〜5話)
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第3話 画面の向こうの女優

その夜、私はベッドの近くにあるテレビをつけた。

放送されていたのは「あの夏の夜空の下で」というドラマだった。主演は、坂口日奈という有名な女優だった。

日奈さんは、とても美しく上品な女性だった。テレビに詳しくない私でも、その名前を知っているくらい有名らしい。

番組の中で、日奈さんは自分に幼なじみがいることを明かしていた。

「へえ、坂口日奈さんにも幼なじみがいるんだ」

私は、なぜかその話が気になった。

零も幼稚園のころからの幼なじみだと話していたからだ。

そのとき、零が病室に戻ってきた。

「何を見てるの?」

「このドラマです。坂口日奈さんって、とてもきれいな人ですね」

零は画面を見ると、少しだけ複雑そうな顔をした。

「……そうだね」

「零さん、知り合いなんですか?」

「昔、少しだけね」

それ以上、零は何も話さなかった。

私はテレビに目を戻したが、なぜか日奈さんの笑顔が頭から離れなかった。

そして、零が隠している何かがあるような気がした。

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