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君が忘れた恋を、僕は今も覚えている  作者: 著者:月城レイ 編集:月城のの
第1章 失われた記憶(第0〜5話)
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第1話 失われた記憶

私の名前は、神崎千秋。高校2年生。父と母の夏美、妹の冬美との4人家族だ。両親はいつも帰りが遅く、冬美は中学2年生でもうすぐ3年生になる。「あの小さくてかわいかった冬美が、もう中学3年生か」そんなことを考えながら、私は彼氏の零とデートを楽しんでいた。

そのときだった。一台のトラックが、こちらに向かってくるのが見えた。

「零、危ない!」

私はとっさに零を突き飛ばした。次の瞬間、強い衝撃が私を襲った。

目を覚ますと、そこは見知らぬ病室だった。

「ここは……どこ?」

ベッドのそばには、男性が一人、布団に寄りかかって眠っていた。なぜだろう。初めて見るはずなのに、私は彼に見覚えがある気がした。

やがて男性が目を覚ました。

「やっと起きたんだ。千秋、君、二日間も昏睡状態だったんだよ」

「そうなんですか。ありがとうございます。すみません、失礼ですが、あなたは誰ですか?」

男性の顔から笑顔が消えた。

彼の名前は、零。

そして、私は彼との記憶を失っていた。

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