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右も左も魔女ばかり ~離島の魔法特区にある高専に入学した僕の想定外な日々~  作者: 於田縫紀
第11章 Spring has come……

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第258話 今日は健全に早起きです

 昨日飲みながら話した結果、明日、美ら海水族館へ行くためにレンタカー3台を借りることが決まった。

 そして今日は19時に皆で、夕飯を食べに行くことになった。

 修先輩とか風遊美先輩あたりが僕の過剰労働を見かねたらしい。

 僕自身はあまり気にしていないのだけれども。

 半ば好きでやっている事だし。


 さて、今朝は早い。

 7時20分にしてもうバス停に並んでいる。

 実は昨日深夜、愛希先輩に今日の目的地についての相談を受けたのだ。


 ◇◇◇


「ごめん。朗人は沖縄初めてだから、ほんとうはおきなわワールドあたりを回るのが正しいのはわかっている。それでもどうしても明日やりたい事があるんだけど、付き合ってくれないか。天気もいいし風もなさそうなんで、チャンスなんだ」


「いいですよ。でも何をするんですか?」


「ちょっと自転車で回りたい場所があってさ。朗人は自転車は乗れるよな」


「一応大丈夫ですけれど」


「良かった。実はさ」


 そう言って愛希先輩はパンフレットを取り出す。

 沖縄県全域の地図が載っているものだ。


「この海に向かってずーっと出ている部分、自転車で走るってプランがあるんだ。自転車もここで借りられるらしい」


 愛希先輩が地図で指したのは、うるま市の端。

 地図で見ると、沖縄本島の中央より下の右側のでっぱり部分だ。

 海の中を道路が延びていて、いくつかの島に繋がっている。


「いいですね、気持ちよさそうで」


「だろ。気候的にもちょうどいいしさ」


 確かに楽しそうだ。


「よし、じゃあ予約っと」


 スマホに予約サイトのリンクを入れていたらしい。

 愛希先輩はポチポチとスマホを操作する。


「今からの予約で大丈夫なんですか」


「当日の朝9時まで受け付けている、って書いてあった」


 なるほど。


「という訳で、明日は7時24分にバスセンター発。早起きよろしくな」

 ん?

 ちなみに今の時計はAM1:30。


「だったら早く寝ないと不味くないですか」


「まあ自転車だし、バスで2時間近くかかるからその間に眠れるし」


 そう言いつつ、何個目か不明のサーターアンダギーを頬張っている。

 おいおい。


「明日の朝御飯とか、ドリンクとかは用意してありますか」


「うーん」


「いざとなったら魔法移動して買い出し、というのは今回無しですからね」


「……」


「そういう訳で、今日はさっさと寝ますよ」


「……わかった」


 未練深げな愛希先輩を引っ張って、借りているもう片方のスペースへ。

 ルイス先輩が寝ている隣の部屋に布団を敷く。

 あの保養所で2人きりの夜のおかげで、今はこの布団配置でも平気になった。

 世の中慣れだな、やっぱり。


 ◇◇◇


 そんな訳で朝6時に健康的に起床。

 歯を磨いて顔を洗って。

 スマホで動画サイト開いて曲を選んでボリューム最大。。

 6時20分になっても起きない愛希先輩の耳元に、そのスマホを置く。


「ドラえもーん♪」


 予想通り目を覚ました。

 ちなみに曲はThe OffspringのAll I Wanr※だ。


 そうやって起こして着替えて宿を出て。

 途中のコンビニでドリンクとおにぎりとパンを仕入れて。

 無事バス停に辿り着いた訳である。


 そ80系統屋慶名行きと表示のバスがやってきた。

 よし。ここまでは予定通り。


※ 一部の世代には有名な元ネタ(動画)がありまして……『DORAEMOOOON!』で検索していただけると出るかと思います。

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