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右も左も魔女ばかり ~離島の魔法特区にある高専に入学した僕の想定外な日々~  作者: 於田縫紀
第11章 Spring has come……

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第255話 飲食店探知魔法?

 注文後、調理していると思えない早さで、料理がやってきた。

 丼に汁とおぼろ豆腐っぽいのが入っているのが、ゆし豆腐だろうか。


 それに野菜千切りとマカロニサラダがついた、チキンカツらしきカツの皿。

 カジキ系と思われる刺身3きれとツマ。

 それに、丼に近い大きさのお茶碗たっぷりの御飯。

 おいおい、600円の定食にしては多いだろう、これ。


 愛希先輩の前に置かれたのは、野菜や豆腐と一緒に煮込まれた骨付き肉、本土サイズの味噌汁、沢庵、それと僕のと同量の御飯。

 そしてこれまた多い単品のゴーヤチャンプル。

 小とは言ったけれど普通サイズの沖縄そば。

 おいおいおいおい、食べられるのかこれ。


「おかずは、相手のも含めて一緒に食べようぜ」


 という愛希先輩の言葉にちょっと安心。

 定食だけでも僕1人では無理だ。

 というわけで、まずはメインとおぼしきゆし豆腐から。


 うん、美味しい。

 汁はメインはかつお出汁。それにほろほろとしたおぼろ豆腐。

 うん、これは僕好みだ。

 いくらでも食べられそう。


 チキンカツは薄めだけれど、ちょっとソースの味が独特。

 何というか優しい味。

 そしてチキンカツの横のマカロニサラダ、これはウコンかな、ちょい独特の風味。

 この1皿だけで、色々勉強になる。


 最近使えるようになった料理専用検定魔法なんて使って材料分析。

 ついでに他の人が食べているのも、ちゃっかり分析。


 普通の検定魔法は、魔法杖を使わないとまだ僕には無理。

 でも料理分析用の検定魔法なら、杖無しでも使える。

 多分実践回数の圧倒的な差によるものだろう。


 魔法工学科として間違っているけれど、気にしてはいけない。

 別に魔法料理学を究める気は無いのだけれど。


「こっちのてびちも遠慮無く取っていいからさ。あとそばやゴーヤチャンプルも」


 というので、遠慮せずてびちをいただく。

 思ったよりあっさりした味付け。

 確かにこれは食べられるな。

 野菜や豆腐も、大雑把な切り方だけれど何か優しい味。


 無くなる前にそばもいただく。

 あ、さすがに店のそばはつゆの味が違う。

 正しく出汁がきいている。


 そして醤油では無く塩味なのか。

 ちょっと鶏系の出汁も入っているかな。

 なるほど。


 そしてゴーヤチャンプルは、もう安定の美味しさだ。

 わざわざ愛希先輩がここに連れてきた理由がよくわかる。


「こんないい店、よく知っていましたね」

「去年理奈と来たんだ。やっぱり首里城に行った時だな。あの時はモノレールを使ったんだけれどさ。駅から適当に歩いたら、ここが美味しそうな気配を発していたんだ」


 おいおいおい。

 飲食店探知魔法なんて存在しないよな。

 それともよく食べる人は、そういう魔法が使えるのか。


 食べる早さは、僕が1とすると愛希先輩は3か4。

 僕がゆし豆腐とその汁をおかずに、必死に御飯を最後まで食べた時。

 愛希先輩は僕の定食の他のおかずを含めて、全てクリア状態にしてくれていた。


 強すぎる。

 これでもトドにならないのだから、トド時にはどれ位食べているのだろう。

 考えるだに恐ろしい。


 店を出て右に行くとすぐにスーパーがある。


「あらこんなところにスーパーが、なんちて」


 うんうん。言いたい事はわかったぞ。


「つまり今の食堂のおかずを参考に、今晩の材料を買いましょうという事ですね」


「正解! だから朗人は好きなんだ」


「はいはい」


 そんな訳で、2人でスーパーに入る。

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