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右も左も魔女ばかり ~離島の魔法特区にある高専に入学した僕の想定外な日々~  作者: 於田縫紀
第11章 Spring has come……

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第252話 材料どんどん搬入中

 理奈先輩と沙知先輩の2人組が、これでもかという感じで買い物袋を膨らませて登場だ。


「まずはアイスを冷凍庫にしまいまして……」


「あ、ブルーシールなのですよ」


「お約束ですからね」


 そしてパイナップルとパパイヤ。


「季節が季節だからフルーツは少ないですよね」


 更にエビが大量に出てくる。

 魚も金魚の赤色を青と黒中間の色に置き換えたような30センチ級の魚2匹。

 あとでっかい魚の切り身。


「切り身の方はマンボウと書いてありますが、赤マンボウだと思われます。どっちの魚も刺身でお願いできますか。エビは焼いてお願いします」


 はい、調理要望来ました。

 これがあると思ったから自分では魚を買わなかったのだ。


 さて、といつものディパックからデュオコーンを取り出す。

 秘技! 魚解体魔法!

 単なる工作魔法のバリエーションなのだけれど、この魔法は便利だ。

 僕の思った通りに魚を捌いてくれる。


 さくを切った刺身状態まで一気に解体。

 ちゃんと頭部分を割って脳天と頬肉を出すあたり、我ながら完璧!

 皿に赤マンボウと一緒に盛り付け、ついでに頭と尾をお造りみたいに置いて出す。

 エビは皿の上に置いて魔法焼き、簡単確実で出汁も逃げない。


 皿を持って行くと、刺身醤油とわさびとシークヮーサー汁の瓶が用意してあった。

 さすが高IQコンビ、完璧だ。


「参考までに、どこで買ってこられたんですか」


「空港からモノレールでちょっと行った所に、そこそこ大きなイオンがありますの。そこでじっくりと吟味してきましたわ」


「ここまで歩いて40分は、ちょっと遠かったですけれどね」


 愛希先輩は相変わらず無言で、食に集中している。

 今はエビの殻を剥いている最中。

 種類としては車エビなのだけれど、普通に見るのより大きい感じ。


 そして更に注文が。

 詩織先輩が米袋をどこからか取り出す。

 ブランドからみて、いつも保養所で使っている奴だ。


「朗人。ここまできたら飯が欲しいです」


 買ってきた弁当は、既に全滅している。


「はいはい」


 米袋をキッチンに持って行き、備え付けの炊飯器の釜を洗って米を入れる。

 例によって魔法炊飯で一気に炊き上げ。

 愛希先輩と詩織先輩がささっと動いて茶碗を準備。

 愛希先輩も御飯が食べたかったという事か。うんうん。


 とりあえず御飯をどんどん盛っていく。

 盛ったそばから誰かが取るので。

 結局僕を含め8人全員分の御飯を盛ったところでまた到着者が。


 こんどは一気に2組だ。

 ジェニー先輩ソフィー先輩ロビー先輩の北米トリオと、エイダ先輩青葉組。

 エイダ先輩と青葉は、これもブルーシールのアイス大量とサーターアンダギー大量、そしてドンキ1階にあったチーズタルト専門店の袋を持っている。


「しまった。もう始まっていたか」


 そう言って、それぞれを冷蔵庫にしまうと食卓に加わった。

 そしてジェニー先輩は、僕にスーパーのビニール袋を押しつける。

 中身は生麺、出汁、沖縄かまぼこ、三枚肉のパック。


「ソーキそば頼むれすよ」


 完全に厨房番になってしまったが、まあいいだろう。

 知らない食材を扱うのは楽しいし。

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