↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
右も左も魔女ばかり ~離島の魔法特区にある高専に入学した僕の想定外な日々~  作者: 於田縫紀
第8章 魔女と魔法と新学期

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
163/192

第162話 絶景見ながらお弁当タイム

 1分くらいかかって、ようやく落ち着いて景色を愛でる余裕も出てきた。

 ここから聟島がよく見える。

 山に隠れて町や学校は全然見えないけれど。

 そしてそれ以外は海、ひたすら全部海だ。


「なかなか景色が凄いな、ここ」


「だろ」


 愛希先輩が笑う。

 あのにたっ、という何か含みが入ったものでなく、可愛い微笑み。


「ここの風景が案外良くて、何回かここに来てみたんだ。飛行機や船のコースともかぶらないから、練習用にちょうどいいしさ」


「そう言えばタイムが出ないとか言っていましたね」


「ああ。詩織先輩と青葉と3人で、色々な飛行機械を使ってタイムトライアルをしたんだ。詩織先輩が持ってきた田奈先生の飛行スクーターも試したけれど、私はこのフライトボードの方が好きだな。自由自在に飛べるし、3分あればここまで来られるし」


 時速何キロで飛んでいるんだろう。


「他に新装した飛行場神社とかも考えたんだけどさ。飛行機械で行ったら怒られそうだし」


 確かに管制塔から文句が出るだろうな、あそこは。

 飛行場神社とは、飛行場の滑走路脇にある、特区唯一の宗教的な建物。

 正式な名前は磐船神社で、飛行場の安全を祈願して本土の有名な神社から勧請したらしい。


 どんな宗教であっても寛容との事で、宗教に否定的な人間が多い特区でも好意的に扱われている。

 昨年からは新年のイベント等も行われているそうだ。

 僕は行った事が無いけれど。


「さて、弁当にしようぜ。腹が減った」


「まだラーメンを食べたばかりじゃないですか」


 1時間も経っていない。


「一仕事したから腹が減るの」


 魔法はカロリーを消費するのだろうか。

 現在それを客観的に裏付ける資料は無い。

 でもまあ、いいか。


 ディパックから、お茶のペットボトルとサンドイッチ入りでっかいタッパーを出す。

 岩の処に2人で腰掛けて間にタッパーを置く。


「そうそう。これこれ。美味いんだよな、これが」


「まあ材料がいいですしね。本場直輸入ですし」


「それでも作った人の腕だと思うぞ、結局は」


 そう言って愛希先輩はハムチーズの定番バゲットサンドを思い切り頬張る。


「ん、ん、ん。そうそう、これこれ。このマヨマスタード有りが美味いんだ」


「今日は愛希先輩用だから、全部このタイプですよ」


 ちなみにマヨ無しマスタードのみは、詩織先輩バージョン。

 マヨマスタード無しバターたっぷりが、ソフィー先輩や典明用だ。

 人によって微妙に好みが違う。


「あとはツナタマゴですね」


 これも胡椒有り無し、レタス入り無しのバージョンがある。

 愛希先輩用は胡椒無しレタス入りだ。


「んん、やっぱりこういうの、何かいいよな」


「そうですね」


 僕もハムチーズサンドをひとつかじり、お茶を飲む。

 うん、たまの遠足気分も悪くない。

 愛希先輩もやっぱり可愛いし。


「そう言えば、魔法の訓練で何か作るってのは出来たのか?」


「ええ一応。ただ完成してからも、創意工夫が必要みたいです。中身の組み替えで色々出来るらしくて。モノセロスの杖とかプログレスの杖とかも再現できるようです」


「ならモノセロスとプログレスの2段構えの杖とかも作れるのか」


「出来る筈ですね、どうなるかはわかりませんが」


 それ位は誰もが考えるだろう。

 そう思って、ふと気づいた。

 普通の魔法使いの魔法では機能を確認出来ないよな、モノセロスは。

 よし、保養所に戻ったらやってみよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。