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右も左も魔女ばかり ~離島の魔法特区にある高専に入学した僕の想定外な日々~  作者: 於田縫紀
第6章 魔女と旅行 ~恋人は魔女?~

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第128話 いつでも補給は重要です

「ジェニーとソフィーはこれで反省しろ」


 修先輩が荷物の中から出したのは『やきそば弁当』と書かれたカップ焼きそば。

 いじめのように見えるが実は違う。


 ジェニー先輩とソフィー先輩はスパモン教徒。

 麺類は聖なる食べ物だ。

 しかも実際この2人は麺類が異常に好きだし。


「ううー、まだ動くの辛いので、ロビー、作って下さい」


 ソフィー先輩、その状態でも食べる気か!

 愛希先輩も呆れた表情。


「何か凄いね」


 他人事のような愛希先輩に、思わず僕は言い返す。


「うちも、ああなる寸前でしたけれどね」


 実際こっちも危なかった。

 寿司屋で三千八百円のセットを食べた直後、隣の海鮮丼屋にそのまま入ろうとした誰かさんとかがいたし。

 典明も同罪、海鮮丼屋でだめでもラーメン屋ならいいという理屈はおかしい。

 美雨先輩も、変だと思ったら止めて下さい。


「あと、どうせ夜食が食べたくなるだろうから、即席ラーメンを買ってきました。これなら誰でも作れるから、必要なら各自作って下さい」


 修先輩はそう言って、即席ラーメンの袋をキッチンの空きスペースに大量に置く。

 札幌スープカレーラーメンとか、焼そばやきっぺとか、見覚えの無いものばかりだ。


「材料も冷蔵庫に入れておきます」


 肉とかバターとかネギとかを冷蔵庫に入れている。

 うん、さすが会社の大番頭。


 そして。


「こっちも帰ったのですよ」


 詩織先輩、理奈先輩、沙知先輩、ルイス先輩が帰って来た。

 一緒にいるルイス先輩が疲れ切っている。

 そして荷物の量は、全員でさっきの修先輩以上。


「市場で安くなった刺身や海鮮を買い占めてきたのですよ。なのでロビー、飯を炊くのです。量は最大限で」


 島で使っている巨大炊飯器が出現した。


「了解なのデス」


 ロビー先輩、巨大炊飯器と別荘備え付けの炊飯器2つの計3台の釜を出した。

 本気で全部炊く気らしい。

 10キロの米袋が、一気に半分以上無くなる。


「夜は長いのです。補給はいくらあっても足りないのです。そういう訳でロビーが終わったら、朗人の出番なのです」


 はいはいはい。

 場所は違うけれど、完全にいつもの保養所と同じ雰囲気になってしまった。

 この雰囲気は嫌いではないけれど。


 ◇◇◇


 もう刺身はお腹いっぱい。

 島で釣りすぎた時と同じような感じだ。

 案外好評だったのが揚げ物。

 新鮮な海鮮は、昨日と今日とで食べ過ぎたということだ。


 なるほど、だから修先輩の買い出しが袋ラーメンとか肉とかバターとかという訳か。

 何かすごく納得できた。

 でもまあ、刺身に飽きたと言っても、美味しいから食べてしまうんだけれど。


「さて、今日はトドが多いし水量が多すぎるので、温泉探検ではなく怪談の夜にするですよ。片付け終わったら、全員3階のロフトに布団を持って集合なのです。あと修先輩、例の措置をお願いなのです」


「気が進まないけれどさ。まあやっておくよ」


 何をするのだろう。

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