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実はこれしか無かったりする。

空気の婚約者は何処?

「それはな、今直ぐに出せるのが、『ジュエルタートル』で、数日間貰えれば、貴重な薬草や、黒竜の『竜鱗』とかが手に入る。」

「え!? ジュエルタートル!? 黒竜の鱗!?」

「セツナ様!? オークションの時のあの量でさえ、奇跡だと思っていましたが、もしかして、本当にジュエルタートルを2匹以上をお持ちなのですか!?」

「まあ、ジュエルタートルそのモノを知ったのが最近で。その切っ掛けの事を考えると、王族以上で3cm、恩人等に2cm、それ以外は1cmと決めていてな。それ以上の大きさになると、一応は1人、許可を貰う必要が有る。

 あ、クリスは一辺3cmをあげるからな。」

「本当ですか!?」

「ああ。はい。」

「ありがとうございます! うわあ、綺麗。」

「良かったですね、クリスティーナ王女殿下。」

「後、再建費用の一部として、ジュエルタートル一辺1cmを30個を渡しておく。」

「セツナ様。しかし、これ程の物を貰う訳には……」

「勿論、只じゃない。オークションを開く関係で各地の様々な情報が手に入る筈。例えば、あの地にはこんな伝承が有るとか噂が有るとか、あの地にはこんな魔物がいるとかの情報を、オークションのカタログみたいに書いて俺に渡して欲しい。それを対価にしよう。もし、俺に渡せない様な事態になったら、アルスランの冒険者ギルドの受付嬢サランさんに頼めば良いよ。」

「……分かりました。次回までにはご用意させて頂きます。」

「ありがとう。はい、ジュエルタートル一辺1cmを30個。」

「あのぅ~、すみません。」

「え!?」

「誰、この人?」

「ヴィーザー=ネージュ=ヴァルトブルです。クリスの婚約者です!」

「……そういや、居たな。」

「すっかり、忘れていたわ。」

「居たのじゃな。」

「酷いわ、セツナ。幾ら、影が薄くても、空気になり易いけど、私にとって大切なヴィーなのに!」

「ぐはっ!」

「ああ、ヴィー!」

「クリスが止めを刺したよ。」

「ええ!?」


 本人的には深い「だめーじ」を受けております。

 暫くお待ちください。

 なお、文章の一部に誤りが有る様に見えますが、これは「仕様」です。


「はっ!」

「良かった。目が覚めたのね。」

「僕は気を失っていたのか?」

「そうよ。」

「僕は何故、気を失ってい……」

「それは大丈夫よ。それよりも、何か言いたい事が有るんでしょう、ヴィー?」

「そうだ。先ずは大切なクリスを助けてくれてありがとう。これで、僕にとって愛する人を喪わずに済みました。そして、翼人族にとって、掛け替えの無い人を失わずに済みました。」

「そこまで、畏まる事は無いな。たまたまだからな。」

「いえ、それでもです。そして、元婚約者候補のレータカバの事で思い出したのですが、自室に引き込もって何かをしていたみたいです。」

「因みに、何処にあるんだ?」

「はい。場所は……です。」

「分かった。じゃあ、行ってみるか。」

「待ってください。どうやって行くつもりですか?」

「いや、廃都に馬し……あ!?」

「刹那兄さんのドジ……」

「どういう事ですか?」

「セツナ、説明してください!」

「……どうやら、私は邪魔の様ですな。セツナ様、終わりましたら、お2人をきちんと此所に送り届けてください。それでは失礼します。」

「さあ、話してください。」


 ……とりあえず、色々と制限が掛かるが、俺と一緒なら、廃都バイロイドに行ける事を話すと、2人を連れて行く事になった。



「あれ、此所はイリスの……」

「そうだよ。ボクの家の中庭で、今は家族が眠る場所だよ。」


 クリスとヴィーザーが墓石の前で黙祷して、それぞれが翼を出し、一羽ばたきするとまた翼を仕舞う。

 後で、イリスに聞いたら、アレは相手に対して最大限の敬意を払う時の翼人族の作法らしい。


 さて、例の場所に行って見ると、目的の場所を中心に一番被害が激しかった。

 それに、瓦礫等で塞がっていて調べようがないから、冗談で、王子とハゲの従者が来た時にハゲの従者がやった「クイ」を範囲を限定して、今、力を制限掛かっているから本気出せば、プラマイ0だよなと考えて本気出してやったら、……出来たよ。

 瓦礫が消滅して範囲内が「家跡地」以外の表現が出来ない状態に。

 そして、そう認識した瞬間、周辺温度が氷点下に。


「セ・ツ・ナ・様。」


 振り向いた時、声を掛けた女性以外はちゃっかり後方に距離を取っていた。


「今、何をしたのですか?」

「え、いや、あの、その、だから、え~と……」


 そこから、意図的に温度が下げられた冷たい地面に正座して、リンの説教が始まった。


 30分後に正座から解放された俺は、家跡地を見る。


「見た限りだと、何もな……、いや、奥に不自然な所が有るぞ?」

「これは、地下への隠し扉みたいですね。」

「そうだな。俺とイリスとセレン。それとクリスとヴィーザーが地下を調べるから、残りは地上で待っていてくれ。」

「はい。」×7


 隠し扉を撤去して、俺達は地下に向かう。

 そこに有ったのは……




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