前哨戦のざまぁと本命!?
ゲストの悪役名は毎回適当です。
「どういう事だ!?」
「確かに貴様はこの国では侯爵の地位だ。では、この大陸にある4つの大国から見た貴様はどうかな?」
「うっ……」
「4つの大国の王族でも無く、その貴族でも無く、それ以外の数多く有る国の1つの侯爵とはいえ、それも唯一では無く、幾つかの侯爵の1人。そんな貴様が良く俺、いや、俺達に牙を向けれるものだな。」
「言わせてお……」
「黙れ!」
「んぐ……」
「貴様ら貴族は権威や権力が好きなのだろう。だったら、俺も権力を使ってやろう。」
「ふん! 親善大使なんぞ、体よく追い出された程度の権力など、どうとでもなるわ!」
「あれは俺達の本来の権力を隠す為の隠れ蓑に過ぎない。」
「どういう事だ?」
「そうだな。改めて彼女達の自己紹介をしよう。」
「役立たずな女冒険者の何を今更、自己紹介するつもりだ?」
「リンの母親は降嫁した為に家名は違うが、南の大国バイコウの現女王の孫娘にあたる。」
「なっ!?」
「ランは北の大国クロツバキの現女王の3番目の娘だ。」
「え!?」
「セレンは竜人族の現国王の孫娘。」
「そん……」
「シャオはとある国の現国王の長子。言っておくがこの国より歴史が有り強国だ。」
「ば……」
「リオンは西の大国サザンクロスの現女王を上回る権威と権力を持つ者の長子だ。」
「そんな馬鹿な……」
「分かるか? 貴様は帝国を除く全ての大国を敵に回しているんだよ。」
「くっ!」
「後は『役立たずの女冒険者』と言っていたな。」
「それが……どうした!」
「俺も含めて全員がアルスランの『Cランク』冒険者だ。」
「へ!?」
「貴様は代金を用意していると言っていたが、アルスランの『Cランク』冒険者の彼女達を実力で上回る冒険者を雇う代金を用意出来るのか?」
「ふざけ……」
「後、シャオを敵に回した以上はアルスランは貴様の敵になる。」
「馬鹿な事を言うな! 小娘1人と敵対するだけで、『アルスラン』が敵に回るものか!」
「もう忘れたのか? シャオの父親はとある国の現国王だと。それと、アルスランを敵に回すという事は東の大国オウカと竜人族の国を無条件で敵に回す事になる。」
「お、お前達は何者だ?」
「貴様が知る必要の無い事だ。まあ、『死刑』が甘い言葉に感じる人生を歩むのだな。」
「ふ、ふざけるな! もういい!! お前らを皆殺しすれば済む事だ!!!」
……目が血走っている。感情のまま、追い詰め過ぎたかな?
後悔はしてないけどな!
馬鹿侯爵が水晶球らしき物を懐から取り出して、床に叩き付けて砕け散る。
床に魔法陣が発生して輝き出して、強く眩い光を放った。
「我が血の契約の下、彼の者達よ。我等を遥か地に招き入れよ!」
……!?
「此所は何処だ?」
「此所は神と悪魔を閉じ込めている閉じた世界だ。」
「神と悪魔だと!?」
「あの者から大金を使い手に入れた物だ。此所には、おれに従う神と悪魔が居る。楽に死ねると思うなよ!」
「くっ!」
「出でよ! 水龍神アクアリア! 悪魔パウロポーン!」
「どうすれば……」
「ふははははは! 絶望の中で死ぬがいい!!」
「ん。何故、此所に居るのじゃ、スイコン?」
「え!? シャオリー……」
「妾の名を出すな! それより、先の問に答えるのじゃ!」
「は、はい! 下界でのんびりと寝ていたら、いつの間にか契約されていました!」
「ならば、直ぐにその脆弱な契約を破棄して帰るのじゃ。そして、この事はお父様に報告しておくのじゃ。」
「そ、そんな~。」
「もっと、重いお仕置きが欲しいのじゃな?」
「契約破棄っ! 失礼しますっ!」
「全く。またサボっておったのじゃな。」
「な!?」
「やっぱり神じゃなかったか。神というには余りにも、何もかもが低すぎていたからな。まあ、アスモデウス様の笑い話の土産にはなるか。」
「……そうだ。まだ、この悪魔が居る。やれ! あいつらを殺せ!」
「まあ、そういう訳だ。諦めて死んでくれ。」
「なあ?」
「何だ?」
「さっき、『アスモデウス様』って言っていたよな?」
「ああ。言ったが。それがどうした?」
「アスモデウスの部下か何か?」
「ああ。そうだが。」
「おい、どうした? 奴らを殺せ!」
俺は馬鹿侯爵を無視してアスモから貰った「女教皇」のタロットカードを見せた。
「へ!?」
「このカードの意味を理解出来るなら、こいつとの契約を破棄して帰ってくれないか?」
「……分かった。」
「ああ。後、帰る前に俺達全員を元の座標に返して欲しい。」
「分かった。いや~、アスモデウス様に良い土産話が出来たな。」
また一瞬、光ったと思ったら、元の応接室に戻っていた。
こうして、フルボッコと回復を30セットした後に、俺達への侮辱と殺人未遂で侯爵は牢屋に送られた。
審判の結果、運良く死刑になったが、気になる事が有ったから調べて貰ったら、やはり、侯爵が地下のダンジョンに魔王崇拝者を招き入れていた。死刑から生き地獄に変更され、貴族としての全てを奪った後、額に「馬鹿」を、身体中に「勘違い野郎」とか「無知」とか「愚か者」とか「短小」とか「早い」とか「下手くそ」の焼き印を押され、魔術契約で余計な事を話せない様にして野に放り出された。
因みに、最後の3つの焼き印は何か有りませんかと、リクエストが有ったのでソレにした。
後、シャオにスイコンと言われたヤツは、サボり癖が有り、よく地上に逃げていたらしい。
シャオ直筆の報告書は、地下ダンジョンからアルスランのマイダンジョンを経由して冒険者ギルドのサランさんに渡された。
スイコンよ。強く生きろよ。
こうして、残りの日数を第2王女シルフィナ殿下と友人として仲良く過ごした。
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