↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

251/511

北へ……。

どうせ、呼ばれるなら前倒しにしよう。

「セツナ! ちょっと待て!」

「何でしょうか、サルビア女王陛下?」

「これを持って行け。」

「王家の紋章付きの短剣!?」

「何かの折りに使えるだろうし、リンの身分を保証するにも使えるから持っていろ。」

「良いのか?」

「構わない。」

「分かった。預からせて貰うよ。」

「セツナやリン。

 そして、パーティーメンバー、またな!」

「ああ、またな!」×10

「行こうか、北へ!」

「はい。」×9


 こうして、俺達はアルスラン経由で北の大国クロツバキを目指した。

 運良く、アルスランにクロツバキからのお手紙が来ていた。

 内容は、「頭の固い爺ぃと婆ぁの相手は疲れるから早く来てランとの正式な婚約発表をさせて欲しい!」という様な内容だった。

 文面から逼迫感が凄いので、急ぐ事にした。

 具体的には、交代しながらの夜間走行、いや、夜間爆走だ。

 俺が灯光(ライト)を光量と範囲を増大して周辺を照らして、当然、馬達にはバフ掛けまくりの轢き殺し、図体のデカい奴は、焦熱系で焼き殺して炭にした。

 お陰で、アルスランから2日目の朝にクロツバキに到着した。

 南の大国バイコウから北の大国クロツバキまで、約4日間で到着した事になる。


「……また、世界を縮めてしまった。」

「ネタは良いわよ、セルナ兄さん。」

「刹那です。」

「あっはははは!」×馬鹿兄妹

「セツナ様。徹夜明けでおかしくなるのは分かりますが、このまま王城に向かいますよ?」

「……分かった。行こう。」


 前世の異世界行き片道切符を貰う前辺りは出来なかった徹夜が、やはり、この年齢なら出来るんだよなぁ。



 ガタゴト、馬車に揺られて20分後、王城に到着した俺達は、王城正門で馬車を預け、王宮に向かう。

 きちんと連絡が行き届いている為にすんなりとメイドさんが待っていて、案内してくれている。



 王宮の何時もの応接室に着いた俺達はヒルド女王陛下を、紅茶と軽食を楽しみながら待っていると、ヒルド女王陛下と宰相が現れた。


「待たせたな……っていうか、かなり到着が早かったな?」

「この際だから、限界と夜間走行に挑戦しました。」

「……確かに早く来て欲しいという手紙を送ったが、無茶をするで無いぞ。」

「大丈夫ですよ。それよりも本題に入りましょう。」

「そうだな。多分、南の大国バイコウでも聞いたと思うが、セツナが正式に(おおやけ)の立場と婚約者を持った為に、政治的な万が一を回避する手段を取らざるを得ないのだ。セツナ達の気持ちを無視する形になるが、此方(こちら)の政治的な指示に従って欲しい。」

「分かった。それで、()は何をすれば良いのですか?」

「……実に言い難いのだが、……」

「何です?」

「2つ有る。」

「内容は?」

「1つは我が国の騎士達に対して強さを頭の固い奴等に納得させて証明して欲しい。」

「まあ、想定内ですね。もう1つは?」

「……もう1つが、そのぅ、あのぅ、……」

「ヒルドらしく無い! はっきりと言って欲しい。」

「……分かったわ。もう1つは『筆記試験』だっ!」

「はい!?」

「しかも、我が国の最難関の筆記試験だ!」

「えっ!?」

「しかも、試験内容は『計算』だ!」

「どういう事です?」

「文字の読み書きや歴史なら、暗記でどうにかなる場合も有るが、計算だけはきちんと理解しないと高得点が取れない事から、我が国では重要な判定をする場合は、筆記試験が採用され『計算』を最重要に位置付けるのが、我が国の伝統で、天才が充分に修めてから挑む様な内容だ! 過去最高点はあの『アリア・アレスター』の65点で、次点が40点だ。」

「うわぁ~。」

「しかも、内々とは言え、わたしの血を継ぐ王族のランの婚約だからな。流石に、これから直ぐという事にはさせないが、明日は我が国の騎士達との模擬戦、次の日には筆記試験が待っている。

 セツナ。大変心苦しいが受けてくれ!」

「分かった。」

「すまない。とりあえずは、旅の疲れを癒してくれ。

 明日の模擬戦は、当日に説明する。誰か。」

「はい。ヒルド女王陛下。」

「セツナ達をご案内しろ。」

「畏まりました。」


 国を管理する者達を抑え切れなかった事で、女王としてかなり悪いと思っているのか、悲痛な顔をしていた。

 明日の模擬戦は多分大丈夫だろう。

 それよりも、その後の筆記試験「計算」が、かなり怖いな。

 俺に解けるだろうか?

 合格基準が満点だと流石に無理だろう?

 まあ、流石に満点は無いか。


 部屋に通された俺達は、徹夜組みは軽く仮眠を取り、昼食を皆で取り、手持ちの過去の勇者達が広めた玩具「リバーシ」や「将棋」や「チェス」や「トランプ」で楽しんだ。


 その後は、夕食を取り、風呂に入って、部屋でのんびり寛いだ後、就寝した。


 翌日


 俺達は朝食後に、地下の闘技場に案内された。

 闘技場には既に、騎士達が集まっている。

 男女合わせて100人くらいかな?


「それでは、模擬戦を始める。セツナ殿には、此処に居る騎士『男50人』と『女50人』と対戦して貰う。勝敗は一般的な判定で決めるモノとする。」

「模擬戦中の規則は?」

「身体の部分破壊や四肢欠損は完全治癒出来ないので、これを犯した場合は反則負けとする。」

「分かった。」

「では、両者、前へ!」


 ふ~ん。

 先ずは男性騎士からか。

 結構、考えているな。

 先に男性騎士を出せば、体力と腕力と敏捷性が落ちる。

 その状態で、どちらかと云えば、速さが男性騎士よりも有る女性騎士と模擬戦すれば、速さに付いて行けずに、いずれ負けるか。

 まあ、大丈夫だろう。



 予想通り、俺は模擬戦の内容が自己採点90点以上は有る内容で、模擬戦を全勝した。

 お~う。

 頭が固そうな連中が顎の関節が外れたかの様に口を開いているわ。



 こうして、模擬戦を無事に終わらした俺達は、この後は、のんびり過ごした。



 翌日


 いよいよ、不気味な筆記試験『計算』の日が来た。

 合格点が幾つなのか、分からないが頑張るしかないな。

 何か、ソレッぽい部屋に通された。



「では、筆記試験『計算』を開始します。

 ……始め。」


 俺は計算問題を見る。


「なっ!? 嘘だろ!?」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。