決勝トーナメント!~其の2
合間の休憩に訪れる者とは?
「あの時に言った筈だ。命が惜しければ棄権しろと。」
「何故、お前達の指示に従う必要があるんだ?」
「どうやら、自身の命は要らない様だな。」
「お前達も誰に言っているのか、分かっているのか?」
「……なるほど。只では動かないという訳か。」
「どういう事だ?」
「なら、金貨10枚でどうだ?」
「はあ!?」
「ふん。強欲な奴だ。金貨20枚ならどうだ?」
「ふざけているのか?」
「ちっ。金貨40枚だ。」
「お前ら、死にたいのだな?」
「……どうやら交渉事に慣れている様だな。なら、決勝戦で答えて貰うぞ。」
「おい。ちょっと待て……」
怪しい奴等は、俺を無視して言う事を言って立ち去った。
【後、10分で再開します。】
どんな魔道具を使っているのか分からないが、場内アナウンスが流れた。
「仕方無い。かなり腹立つが、とりあえず大会に集中だ。」
「長らくお待たせ致しました。大会を再開します。」
オオオオオオオオ――――!!!
「では、準決勝第1試合メンブレンVSイスメ
両者は闘技場へ。……準備はよろしいですね。
では、試合……開始!」
メンブレンとイスメの対戦は一進一退を繰り広げていたが、次第にイスメが優勢になっていくが、イスメの僅かな隙をメンブレンが突き、形勢は逆転してメンブレンが勝利した。
「勝者メンブレン!」
闘技場の整備が終わり、試合進行係りが闘技場に立つ。
「第1試合は僅かな隙を突く素晴らしい対戦でした。
それでは、準決勝第2試合を行います。
セツナVSクーレリック! 両者は闘技場へ。
……準備はよろしいですね。では、試合……開始!」
「お前は何故、大会に参加したんだ?」
「答える必要が有るのか?」
「それもそうだが、それじゃあ、面白く無いから教えてやるよ。」
「別に言わなくても良いぞ。」
「まあ、聞けよ。今回の景品、もとい、あの女も王族の血を引いている。なら、もし、今の王城の王族に何か有れば、玉座に座るのはあの女だ。そして、あの女が女王になれば、その相手は『王配』だ。そうなれば、色々と好き勝手に出来る。それに、『もし』が無くても、あの女なら、色々と楽しめそうだからな。」
「……言いたい事はそれだけか?」
「ああ!?」
「お前、この場所が闘技場である事を女神様に感謝するんだな。」
「どういう意味だ?」
「お前を、殺す事が出来ないからだ!」
「なっ……ぎっ! ガァ! ぐふぅ! ……」
俺はクーレリックに有無を言わせず、連打を打ち込み続け、それはクーレリックが気絶するまで続けた。
「それまで! 勝者セツナ!」
「ふん! 屑が!」
「いよいよ、次は決勝戦です。1時間後に、開始します。」
控え室でのんびりしていると、また怪しい奴等が近付いて来た。
「さて、答えて貰おうか。もし、棄権か敗退するので有れば、大金貨10枚出すぞ。どうだ?」
「断る。大切な存在を金で売る気は無い!」
「……そうか。折角無駄な望みに少しは恵んでやろうと思ったが愚かなものだ。」
「お前達は何者だ?」
「答える必要はあるまい。どうせ、決勝戦で負け、その後を知る事が出来なくなるのだからな。」
「どういう事だ?」
「去らばだ、愚か者よ。」
1時間後
「時間が来ました。いよいよ、決勝戦です!
メンブレンはどの試合も手に汗握る展開からの逆転勝ちから、決勝の舞台に立っています。
一方、セツナは初戦は玄人好みの技術を魅せ、その次は逆に荒々しい戦いを魅せていました。果たして、決勝戦はどの様な戦いを両者は魅せてくれるのか楽しみです。」
試合進行係りが少し貯めて、次の言葉を言う。
「それでは、決勝戦を行います。
メンブレンVSセツナ! 両者は闘技場へ。
……準備はよろしいですね。では、試合……開始!!」
「全く。賢く此方の提案を受けて入れば、大金が手に入ったというのにな。」
「やはり、お前の指示か?」
「当たり前だろ。」
「何故、そんな事をする必要が有る?」
「薄汚い人族の貴様と違って、わたしはこの国の公爵の後継者だ。そのわたしが王族の血を持つ、あの女を手に入れれば、この国で、より強い立場を手に入れる事が出来るからな。」
「なら、こんな小細工をせずに、獣人らしく、正面から来れば良いだろう?」
「そんな面倒くさい事はしない。端金で済む問題なら、それで済ました方が楽だからな。」
「獣人としての誇りは無いのか?」
「そんなモノは要らん。」
「……そうか。なら、這いつくばれ!」
「出来るものならな?」
「そうさせて貰うぞ。」
「ふん。人族如きが……」
ドスっ! バキッ! ガス! ……
「開始直後に何か話していましたが、セツナが動き、メンブレンが対応出来ない程の猛攻を繰り広げております。このまま押し切り、決着が着くのか?」
「舐めるなー!」
「おーと! メンブレン、身体強化を使いセツナを離れさせ、今度はメンブレンから仕掛けたぁ!」
「わたし達獣人が身体強化を掛ければ、薄汚い人族が敵うものか!」
「そうでも無いな。」
「身体強化を掛けたメンブレンに為す術も無く負けるのかと思われましたが、セツナも身体強化を掛けたのか、互角の勝負を繰り広げております。」
「……馬鹿な!?」
「じゃあな。」
俺は屑貴族?のメンブレンに対して両腕両足を折り、止めに左ストレートを顔面に叩き込む。
「ガァ!!」
「……メンブレン、立ち上がれません。
……勝者セツナ-----!!
この瞬間、リン=ビスト=シュカの『番』が決定しましたー!!」
「この試合は無効だ!」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




