決勝トーナメント!
怪しい密談をする者が!?
どうなる?
気が付けば、予選試合が全て終了していた。
決勝トーナメントの対戦表が張り出されたから見に行ってみると。
決勝トーナメント対戦表
第1試合
リーヤ VS メンブレン
第2試合
ドーソ VS イスメ
第3試合
セツナ VS オッノー
第4試合
ソサーラ VS クーレリック
……何か、一部の名をつけた親に、数時間の説教がしたくなる名前が幾つか有るな。
……とりあえず、皆と合流して王宮に帰ろう。
ん!?
誰かが俺に近付いて来ているけど、殺意が無いみたいだし、静観するか。
「お前が『セツナ』だな。死にたく無ければ大会を棄権しろ。」
「誰だ?」
「死にたく無ければ大会を棄権しろ。いいな!」
言うだけ言って、立ち去ったな。
何だろうな?
あの言い方だと、俺が大会に出ると不味い訳だから、今の脅迫者は大会参加者に関係が有る可能性が高いという事だな。
まあ、とりあえずは様子を見よう。
俺に向かってくるのなら対処は簡単だからな。
このタイミングで、俺に接触してくるという事は、サルビア女王暗殺。及び、クーデターという可能性は低いと言えるだろう。
俺は若干の不安を覚えながら、王宮に帰った。
……独りで。
皆は、大会規則に縛られて「異性接触禁止」を強いられているリンと一緒に帰ったみたいで、帰ったら、皆が帰っていた。
リンは大会賞品でも有る為に、豪華な部屋に居るが軟禁状態である。
リンは真面目だから、大会を優勝する俺が迎えに行くまで、大会規則を守るつもりだろう。
律儀というか……
それが可愛いけど。
王宮に到着した俺は、寂しく独りで夕食を済ませて、風呂に入り、部屋で寛いでいると璃音が訪れ、リンからの伝言を受け取った。
「刹那兄さん。リンからの伝言はね。『明日の大会を優勝するまでの間、セツナ様に触れ合えないのは寂しいです。』だってさ。」
「まあ、俺も寂しいと思うよ。俺が龍の里を出てから、殆どの日を一緒に居たからな。」
「ご馳走さま。」
「ああ。後、大会に紛れて怪しい奴等が居るみたいだから注意してくれ。」
「どういう事、刹那兄さん?」
「今日の予選試合が終わって帰ろうかと思った時に、『死にたく無ければ大会を棄権しろ。』と言われた。」
「それ、何処の自殺志願者?」
「まあ、そういう訳だから一応は注意していてくれ。」
「分かったわ。一応は注意しとくわ。」
「頼むな。じゃあ、久しぶりに独り寝するわ。」
「刹那兄さん。涙で枕を使えなくしたらダメよ。」
「分かっているよ。」
「独り寝が我慢出来なくて、パイリさんに泣き付いたらダメなんだからね。」
「行かんわ!」
「お休み、刹那兄さん。」
「お休み、璃音。」
決勝トーナメント当日
「これより、決勝トーナメントを開始します。
第1試合リーヤ VSメンブレン!」
ワァアアアアアアアア―――――――――!!!
「決勝トーナメント第1試合、リーヤVSメンブレンの試合を始めます。両者は闘技場へ。……準備はよろしいですね。
では、試合……開始!」
試合内容は、終始メンブレンという奴が優勢のまま、試合が終了してメンブレンが勝利した。
「第1試合の勝者はメンブレン!」
第1試合が終了した後、闘技場は整備され、次の試合を始めた。
「第1試合はメンブレンが優勢なまま試合に勝利しましたが、次の試合ではどんな結果になるのか、楽しみです。
では、第2試合、ドーソVSイスメの試合を始めます。
両者は闘技場へ。……準備はよろしいですね。
では、試合……開始!」
試合内容は、最後までどちらが勝つか分からない展開になり、観客席は大いに盛り上がった。
均衡した勝負に勝利したのはイスメだった。
「第2試合の勝者はイスメ!」
先程と同じく試合が終了した後、闘技場は整備され、次の試合を始めた。
「第2試合は手に汗握る展開でしたが、試合を制したのはイスメでした。次の試合はどんな試合になるのか!
では、第3試合、セツナVSオッノーの試合を始めます。
両者は闘技場へ。……準備はよろしいですね。
では、試合……開始!」
俺の対戦相手は、試合開始の合図と同時に攻めて来た。
対戦相手の武器である斧を突進しながら大上段に構えて、俺の前に到着すると振り下ろす。
「どぅりゃあ!」
それを紙一重で避け、左回し蹴りを打ち出す。
「ガァ!」
対戦相手はギリギリ反応して致命傷を避けて食らう。
一合目は俺の勝ちとなった。
お互いに距離を取り、対戦相手が睨んできたから、前に出している左手を開き、左指を使って挑発する。
この挑発に乗った形で、また突進しながら今度は横凪から攻撃してきた。
「ぜりゃあ!」
これを屈んで躱して、そのまま立ち上がりながら、左のボディブローを打ち込む。
「ぐふぅ!」
ここぞとばかりに連打を打ち込み、とどめとばかりに左ソバットを打ち出す。
「ぐはぁ!」
対戦相手はこの一撃で気絶したようだ。
「オッノーは起き上がれず、勝敗は決しました!
第3試合の勝者はセツナ!」
俺は控え室に戻ると、闘技場の整備が始まり、終わると試合進行係りが闘技場に立つ。
「第3試合は、技術的な展開と玄人好みの対戦でした。それでは午前最後の試合、第4試合ソサーラVSクーレリックを始めます。
両者は闘技場へ。……準備はよろしいですね。
では、試合……開始!」
ソサーラとクーレリックは人族同士の対戦で、ソサーラが睨み合いの時間を利用して詠唱し、魔法を放つ。
クーレリックは魔法攻撃を多少食らいながら近付き、距離を詰める間に自身に回復魔法を掛ける。
両者の距離がお互いの剣が届く距離になると、動揺しているソサーラを嘲笑うかの様な顔をしながら、素早く剣でクーレリックの腹を刺す。
クーレリックは痛みを堪えながら、自身の敗北を宣言する。
この瞬間、クーレリックの勝利が決まった。
「第4試合の勝者は、クーレリック!」
闘技場からクーレリックが立ち去った後、
「これにて、午前の試合が終了しました。1時間後に、準決勝を始めます。試合に遅れない様にお願いします。」
俺が昼食を食べ終わった時に、また、あの怪しい奴が現れた。
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




