セツナが結婚!?
セツナは、誰と結婚するのか?
「誰と誰が結婚するのですか?」
リンのこの一言から、辺りの室内の気温が急激に下がり始めた。
「だ、だか、だから、はっ、くしゅん。せ、セツナと、リ、リンが……」
何か、ダイヤモンドダスト現象が起きているなぁと、寒さでぼんやり思っていると、サルビア女王陛下が相手の名前を言った途端に寒さが消えた。
「国を束ねる以上は伝える言葉は正確にお願いします。」
「はい。すみませんでした。」
笑顔なのに笑顔では無いと誰もが思う顔をしたリンと、そのリンに対して、真摯な態度で土下座をして謝罪するこの国の最高権力者のサルビア女王陛下。
「改めて言うわね。セツナとリンが結婚を前提とした婚約をして欲しいのよ。」
「どういう事だ?」
「セツナは、東の大国オウカの第3王女リーナ=イバス=キリュウと正式に婚約したでしょう。だから、私としてはしたくないけど、政治的には何か手を打たないといけないだな、これが。」
「それが、セツナ様と私の婚約ですか?」
「そう。本来なら、私の娘のどちらかになる筈だったんだけど、既に2人共、婚約済み。そこで、白羽の矢が当たったのが、」
「私という訳ですか。」
「そういう事。実は私達の耳には既に入っているのよ。
セツナがそこに居る全員と結婚の約束をしているハーレム状態だって。」
「異議あり! その情報に誤りが有る!」
「何処に?」
「俺とリオンはそんな関係では無い!」
「そうよ。刹那兄さんとはそういう関係では無いわ!」
「セツナ兄さん? どういう意味かしら?」
「刹那兄さん、ごめん。」
「別に構わないよ。 俺とリオンは兄妹としてお互いに認識して接している。お互いに兄妹が欲しかったからな。」
「リオンとやら、本当か?」
「本当です。私はセツナと血が繋がっていませんが、本当の兄として慕っています。」
「セツナも?」
「ああ。俺もだ。」
「分かったわ。報告書にも修正をしておくわ。」
「それにしても何故、国というか政治的に動くんだ?」
「まあ、国としてはきちんと情報収集をしているのよ。
全員がアルスランのCランク冒険者でリーダー兼ハーレム保持者、都市ミズナヤと東の大国オウカでのスタンビート発生するもそれを打ち破り、被害を0にする。他にも幾つか有るけど、オークションではえらく荒稼ぎしたみたいね。」
「うわぁ、結構バレているな。」
「そうなのよ。だから、政治的には結構重要人物よ。
そんな人が大国の1つであるオウカの王位継承権を持つリーナと正式に婚約したものだから、裏では大騒ぎよ。
だから、近い将来、北からも話しが来るわよ。」
「……分かった。」
「と、いう訳だから、武闘会開くから頑張って。」
「舞踏会では無くて、『武闘会』?」
「そっ。武闘会。バイコウには獣人が多いせいか、こういう事、特に婚約や結婚とかには特に『強さ』が大事なのよ。それにリンには私達王族の血を引いているからね。」
「まあ、理解はしますけどね。」
「だから、国としてお願いする以上は、セツナの『強さ』を証明しないといけないのよね。」
「分かった。で、何時開くんだ武闘会?」
「3日後よ。」
「3日後か。どういう形になるんだ?」
「人数にも拠るけど、3日後に参加受付を終了して、翌日には幾つかに分けて、総当たり戦をして残り2名になるまでやって、セツナを含めてのトーナメント戦だな。普通なら、そのトーナメント戦の勝者とセツナが戦うものだけど、昔からの伝統で特別扱いしない事になっている。すまないな。」
「全く問題ありません。セツナ様の優勝は決定事項ですから。」
「そうね。確かにセツナ君の優勝は決定事項だけど、唯一の不安が有るわ。」
「おいおい。何だ、その不安は?」
「それは、セツナ君の勇姿を見て、これ以上のハーレム増員は止めて欲しいのよね。」
「リーナ! それは無い! 俺もそれは拒絶する!」
「分かったわ。セツナ君を信じるよ。」
「そちらの考えは分かったし、セツナのトーナメント参加の意思は分かったわ。それなら、当日までの泊まる部屋に案内するわ。誰か。」
「はい。サルビア女王陛下。」
「セツナ達を部屋に案内しなさい。」
「畏まりました。では、セツナ様にパーティーメンバーの皆様、どうぞ、わたしに付いてください。」
こうして、俺達はメイドさんに案内され、部屋でのんびりしていると、カンナ王女とレンゲ王女が部屋に来た。
「お久しぶりです。セツナ様にパーティーメンバーの皆様。」
「久しぶりだね。セツナに皆。」
「久しぶりだな。先程聞いたけど、2人には婚約者が居たんだな。」
「それは酷いなぁ。仮にも南の大国バイコウの王女様だよ。居て当然だよ。」
「はい。私達が幼い頃には婚約者が居ました。お互いに良い方との婚約です。」
「もし問題無いのなら、相手を教えて欲しい。」
「ええ。問題ありませんわ。私カンナには次期宰相が、レンゲには次期騎士団長が婚約者です。」
「なるほどな。文官と武官の両翼を押さえている訳か。」
「はい。でも、一応は恋愛結婚になるんですよ。」
「へえ。そうなんだ。」
ここからは、俺は会話に入る事は能わず。ガールズトークが始まった。
まあ、暫く続きそうだから俺はのんびりしますかな。
こうして、のんびりする事、3日間。
トーナメント参加受付は終了して、明日から武闘会が始まる。
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




