過剰戦力は控え目に。
溢れる「力」の対処法とは?
さて、此方からお願いしたとは言え、正に地獄の特訓を耐え抜いた俺達だが、今はアルスランでのんびりしている。
正確には慣らしをしている最中だ。
実はあの地獄の特訓が終わった後に、とある心配事が頭に浮かび、魔道具を製作していた。
実際に出来るか分からなかったが、龍王様の配下に魔道具を製作する人が居たので、その人にアドバイスを貰いながら挑戦してみたが、見事に製作が成功した。
勿論、皆に渡す前にきちんと付与が働くかの検査をしたが大丈夫だった為、皆に魔道具の説明をして了承してくれたので、今、皆が使用中だ。
因みに、龍王様には飽きられたよ。龍王様が、「毎回、こんなのをよく思い付くな。」と。
魔道具に付与を施した訳だけど、付与の内容はキーワードでオン/オフが出来る様になっていて、オンの時は、戦闘時の力が1/10になる様になり、オフにすると1時間の間、戦闘力が1割アップする様にした。
魔道具としての外見も頑張った。
外見は、ピンキーリング(小指用の指輪)で、このサイズまて、縮小するのには苦労したよ。
当然、サイズだけではなく、指輪としての美しさも頑張ったお陰で、女の子から女性まで、どの年代が身に付けても大丈夫な外見に仕上げた。
そして、今はこの魔道具の付与に因って落ちている感覚に慣らしている最中という訳だ。
「流石の刹那兄さんも、アレそのモノは無理だったみたいね。」
「まあな。アレは一種の呪いみたいなモノだからな。」
「呪いとはどういう意味ですか、セツナ様?」
「この魔道具の元になったネタなんだか、オリジナルは身体に直接掛ける永続的な付与で、一度きりにモノなんだ。」
「そうなんだ。それで、そのオリジナルって、どんな効果なの?」
「オリジナルの効果は結構キツいぞ、リーナ。」
「どんな?」
「この付与を受けると魔力操作して、常時身体強化をほぼ全力に近い状態で維持しなければならない。」
「うわ~。キツそうね。」
「その代わり、この付与を解除すると、この付与を始める前の全力が、解除すると、その全力が1割で出せる様になるんだ。」
「それは、いざという時に使えそうじゃな。」
「俺としてはオリジナルとほぼ同じにしたかったが無理だった。」
「流石のセツナも無理だったかー。」
「その代わり、オリジナルは使い捨ての一度きりだが、俺の魔道具は使い捨てでは無いからな。」
「それは凄いだ。」
「それに、コレを使っていれば、退屈でつまらない作業になってしまう、魔物討伐も多少はハリが出るだろうし、オフにすれば、いざという時の切り札としても使えるしな。」
「分かったわ。」
「それじゃあ、早く慣らしていこう。後、慣れれば付与を変更して負荷を強める事は出来るからな。勿論、その分、オフにした時の向上する数値も上がるぞ。」
「はい。」×9
慣らして普段通りになるまでに3日掛かった。
因みに俺は既に1/30を使っている。
やっと負荷付きでも日常生活が送れる様になった俺達は、とりあえず冒険者ギルドに行ってみたのだが、受付嬢のサランさんから南の大国バイコウの女王、サルビア陛下からの手紙を受け取る。
内容は、簡単に纏めると「話したい事が有る。至急来られたし。」だった。
俺達は行く事にして、南の用事が終わった後を考えて馬車も一緒に持って行く事にした。
俺達はダンジョン間転移を使って移動して、今、バイコウの正門の検問の順番待ちである。
やっと俺達の番が廻って来たが、ギルドカードを確認した後は馬車の中を確認だけして門番から一言。
「問題はありません。通達が来ております。このまま速やかに王城に向かってください。」
「分かった。」
俺達は指示に従い王城を目指し王城の玄関に到着すると、文官らしき人が現れて、ギルドカードを確認すると、
「セツナ様、パーティーメンバーの皆さん。ようこそ、お越しくださいました。女王陛下も御待ちしておりますので、ご案内させて頂きます。あ、勿論、馬車は責任を持って預からして頂きます。」
「分かった。」
王城の玄関から入って移動すると、途中からメイドさんと交代した。
多分、交代した辺りから、王城から王宮に変わったのだろう。
前に通った通路と違うけど、どちらが外交用でどちらが私用なのだろうな。
正直、どちらも、通路に飾ってある調度品が地味なんだよな。
「此方の通路は幾つかある王家に親しい方をお連れしてご案内する為の通路です。」
「あれ? 声に出ていましたか?」
「申し訳ございません。セツナ様の視線が泳いでいたものですから。」
「いえ。謝らなくていいです。俺が無作法に視線を泳がすのがいけないのですから。」
「畏まりました。では、もう暫く移動します。」
「分かりました。」
あれから、10分程歩くと少々豪華な扉の前に来るとメイドさんがノックする。
「サルビア女王陛下。セツナ様、パーティーメンバーの皆様をお連れしました。」
「入れ。」
部屋に入るとそこには、サルビア女王陛下とカンナ王女とレンゲ王女が揃っていた。
「手紙を送って到着までの時間が些か早いが、とりあえず、良く来てくれた。歓迎しよう。」
俺達は席に着く事を進められ、案内してくれたメイドさんは立ち去り、元々、室内に居た侍女さんが、お茶とお菓子を用意して頂いていると、サルビア女王陛下が言い難い内容みたいで、モゴモゴしていると決心したのか、遂に口を開いた。
「セツナ、結婚してくれ!」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




