休息と神々のシゴキ。
ちょっと休憩。
「所で、龍王様。ダンジョン攻略に掛かった日数はどれくらいなんだ?」
「3時間くらいだな。」
「どういう事だ?」
「儂等みたいな神なら兎も角、セツナ達はそういう訳にはいくまい。だから、あのダンジョンの中で経過する時間にはズレが有る。大体こっち側の1時間が、ダンジョン内では10日だ。」
「精○と○の部……ムグー!?」
「何か言ったか?」
「いや、何も。」
「後、今回は問題無いが、このダンジョンを多用すると、地上の者達との時間の流れにズレが生じるから、その分、セツナ達の時間だけが戻る。ああ、心配するな。強さや経験等はセツナ達の中からは消えぬよ。」
「安心したよ。」
この3日間は、幻想界の身体の治療と回復効果の有る美味しい料理に舌鼓を打ち、散歩するくらいで、それ以外は心と身体の回復に努めた。
ダンジョン攻略から4日目の朝
「今日からの鍛練は、ぶっ倒れるまでする、時間制限付きの一対一の総当たり戦だ。」
「どういう意味だ?」
「鍛練場を3個用意したから、制限時間を決めて模擬戦をする。時間が来たら神側だけが交代する。セツナ側は、戦闘不能になった時だけ交代をして、それを繰り返す。」
「俺は?」
「彼女達が一通り戦闘不能になったら、セツナの鍛練を始める。セツナ対神々の模擬戦をな。こっちが出る神々は5人で、誰が出るかは秘密だ。」
「面白そうだな。」
「そう言うのは、セツナだけだからな。そして、セツナが戦闘不能になったら、また、彼女達の鍛練を始める。今日は、これを繰り返す。」
「皆、今日の鍛練もダンジョン攻略と同様に強くなれる。頑張ろう!」
「はい!」×9
あれから、5日間が過ぎ、俺も含めて皆が強くなった。
5日前に比べれば、「子供」と「大人」くらいの差が有る。
え!?
5日間の内容?
正直、特に話す程の内容では無いぞ。
皆が神々に因ってボロボロにヤられ、倒れたら交代。時間まで頑張っても時間が来たら神々側が交代して、何とか立っているのをボロボロにする。
それを繰り返すだけだからな。
「これで第2段階の鍛練は終了する。次の鍛練は4日後だ。前回みたいにしっかり休養するように。」
「はい!」×10
4日後の朝
「今日からの6日間が最終だ。前回と『ほぼ』同じだが、今回からは、神々側は、同時に2柱出る。つまり、一対ニだ。明後日からは、3柱出る。更に残り2日間は神々側は4柱出る。」
「目茶苦茶ハードだ……」
「これを乗り切れば、間違い無く強くなれたと胸を張って言えるぞ。」
「はい!」×9
6日後の夕方
「最後まで良く頑張った。鍛練内容を作成した我々も我々だが、それを乗り切れるお前達も凄いと思うぞ。」
「ありがとうございます!」×10
「さて、鍛練達成のご褒美だが、ダンジョンの宝箱から手に入れた素材で作った武器と武具一式だ。受け取れ。」
リオンの武具一式は、外見は古代中華風だが、動きが阻害されない様にして、精霊術師的な装飾が付いている。
武器は、色が銀色系の普通に見える棍棒。
イリスの武具一式は、外見は軍服的な服で、リオン同様に動きが阻害されない様にしながら、至る所に猛禽類を連想する様な羽根飾りが付いている。
武器は、薔薇を連想する様な細剣だ。
レイカの武具一式は、外見はアマゾネスを連想する様な服だ。両肩に獅子を連想する様な肩当てが付いている。
武器は、雷をモチーフにした飾り意匠の両刃の戦斧だ。
シャオの武具一式は、黒魔導師的な服で黒色系の肩当てと一体化しているマントが格好いい。
武器は、黒色系と銀色系の混じった扇子。
リーナの武具一式は、白い聖騎士の鎧だ。だが、余り重さは感じない様だな。跳び跳ねたりして重さを確認している。
武器は、白い薙刀で所々に桜の花びらをモチーフにした様な意匠が入っている。
ミヤの武具一式は、巫女衣装だが、下半身の袴は3種類の赤色系で彩り、上半身の衣装には、銀色の糸を混ぜている。
武器は、朱色の短剣で紅色の炎をモチーフにした意匠が付いている。
セレンの武具一式は、重騎士の鎧だ。リーナの鎧と同じく余り重さが感じない様だけど、リーナ以上の重装備だ。
武器は、重厚感溢れる戦槍だ。
ランの武具一式は、女神アルテミスを連想する様な狩人の衣装だ。両肩に狼をモチーフにした肩当てが付いている。
武器は、腕当てと一体化した鉤爪だ。
リンの武具一式は、青色系の忍装束だ。肌が見えているのは、手首から先と首から上だけ。胸元には鎖帷子ッポイ物が見える。
武器は、青色系の氷の結晶がモチーフの意匠が付いている一対の短刀。
俺の武具一式は、外見だけなら、皆の中で1番大人しいな。腕当てと足当てが付いているが、身体を守る装備がモチーフ「侍」を連想する衣装だ。
武器は、童子切り安綱「鬼切」が有るから無しだ。
俺も含めて皆の武具一式の防御力が桁違いに上がっているのが分かる。
全てに回避力や軽量化の付与が為されている。
「その武器と武具一式は、決戦用だ。普段はこっちを使うが良い。」
渡された武器と武具一式は、流麗に洗練されてはいるが、パッと見には普通に見える。これなら余り騒がれる事が無いだろう。
【厳しい苦難を乗り越えた貴女達にスキル『武具召還』を授けましょう。】
皆の身体が輝き出して、暫く経つと、消えた。
「武具召還!」×9
皆の武装が一瞬で決戦用に変わった。
「武具召還!」×9
またスキルを発動して皆の武装が新しく貰った普段使い用の武装に変わった。
「ありがとうございます、創造神エルドロード様。」
「数百年振りに御声を聞いたな。お前達は幸運だぞ。創造神エルドロード様から頂いたスキルの祝福、感謝の気持ちを忘れるで無いぞ。」
「……はい。」×9
「これで、今回の儂等からの鍛練は全て終了した。今後も鍛練を怠るでないぞ。」
「はい。ありがとうございました!!」×9
「龍王様。此処で3日間の休養を取り、その後、地上に降りたいと思います。」
「うむ。分かった。何か有れば頼ると良い。相談に乗ろう。」
「お願いします。」
こうして、鍛練と言うには些か厳し過ぎる内容だったが、乗り越える事が出来、全体の戦力向上に成功した。
因みに俺は、とあるアイテムの製作したが見事成功して、皆にも配った。
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




