オウカでの日常
オウカでの日常回。
昼食を済ました俺達は、俺の東のダンジョンに向かった。
リオンが強く主張した為に決まった。
ダンジョンに到着した俺達は、皆には一旦待って貰い、俺はコア・ルームに転移した。
30分後
「お待たせ。じゃあ、ダンジョン攻略を始めようか。」
「待ってました!」×9
「今回は俺は口出ししないから、皆で頑張って欲しい。特にリオン。頑張れよ。」
「刹那兄さん、まさか!?」
「ああ。30階層までは、普通のダンジョンだが、そこから下の階層は、俺達仕様の上に璃音歓迎会用に変えた。」
「何を弄ったの?」
「それは秘密です。」
「ちくしょう! ネタ振ってしまった。」
「俺は後ろで見てるから皆も頑張れ。」
「はい。」×8
こうして、ある意味、リオン歓迎会となったダンジョン攻略だが、当然、30階層まではあっさり到達した。
「さあ、此処からが本番だ。」
3時間後、最下層のコア・ルーム
「ハアハア。刹那兄さん、遊び過ぎよ。」
「でも、楽しかっただろ?」
「確かに、楽しかったわよ。でも、幾ら何でも、インデ○・ジョ○ンズやハ○ナプ○ラを連想させるトラップを仕掛けなくても良いと思うよ。」
そうなのだ。
今回、璃音を楽しませる為だけにダンジョンを私的運用した。
まあ、普通の冒険者では来れない階層からだから、勘弁して欲しいかな。
それに、また、弄るしな。
そう! 前も言ったが、娯楽の少ないこの世界では、ダンジョンは俺にとっては「遊具」だ。
「セツナ様。今回のダンジョンは、聞いた事も無い仕掛け等でしたが、リオンと何か関係が有るのでしょうか?」
「そうじゃ。 気になるのじゃ!」
「セツナはん。説明を。」
「俺とリオンは、知っての通り前世の記憶持ちだが、前世は魔物とかの直接的な命の危険が少ない世界だったんだ。だから、人々は『ソレ』を様々な事で代用したんだよ。」
「ボクは、それは酔狂な事だと思うよ。」
「俺もそう思うが、そうでもしないと、ある意味で歪んで捻れてしまんだ。だから、無駄と言えるが必要でも有るんだ。」
「セツナさ、それで?」
「その必要の中に『物語』が有る。要するに英雄譚とかだな。」
「英雄譚?」
「ああ。リーナ。前世では、特にこの物語『英雄譚』が、受け入れられた。」
「どう繋がるのじゃ?」
「その英雄譚の中に、この世界で言う所の『ダンジョン攻略』が有るんだ。」
「……そういう事ですか。セツナ様やリオンの前世では、ダンジョン攻略等は物語の中での『お話』だからですね。」
「そういう事。」
「その通りよ。」
「だから、ダンジョンをその物語を模したし、俺達と同じ前世の世界の記憶を持つ者は、特に魔法に強い憧憬を持っている。」
「そうだったのでありますか。」
「刹那兄さんの『風乃弾丸』も、そうだしね。」
「そうだったのかー。」
「さて、璃音、いや、リオン。満足したか?」
「ええ。満足したわ、セツナ。」
「そろそろ帰らないと、リーナが困るから帰ろうか。」
「はっ! そうだわ。 急ぎましょう!」
俺達は、リーナに急かされて王城に向かった。
結論から言うと間に合った。
内心、また、あのリーナの叫びを聞きたかったのは内緒だ。
(アレは素晴らしい叫びでしたもんね。)
(そうだな。所で、何用でしょうか?)
(分かりますか?)
(分かりますとも。幾ら何でもこのタイミングで来るには、創造神の責任は、軽くは無い。)
(正解です。本来なら、放置しか出来ませんが、メル友もとい、念話友達のセツナが居るので、介入出来ます。)
(司令、御命令を!)
(命令を下す。この王都より東に有る、海岸手前の森に異変有り。原因を明らかにせよ。)
(御命令、受諾しました。)
(あはははは! 宜しくね。)
(分かった。明日にでも、行って見るよ。)
俺は皆と移動しながら、創造神エルドロード様と念話していた。
夕食が終わり、皆とのんびりしている時に、俺は明日の予定を相談した。
「皆。聞いて欲しい。」
「なんじゃ?」
「なんだー?」
「明日なんだけど、この王都より東に森が有るらしいんだが、創造神様が異変が有るから、調べて欲しいと言ってきた。明日はその森に行きたいと思うけど、皆はどうかな?」
「セツナ様。私は賛成です。」
「セツナ君。私も賛成よ。」
他の皆も賛成の様だ。
「ありがとう。じゃあ、明日は森の探検だ。」
「はい。」×9
俺達の明日の予定が決まり、念の為に国王に明日の予定を伝えた。
同時に万が一に備えて欲しいと。
国王は何かを聞きたそうだったが、結局は何も聞かれなかった。
翌日
話を聞くと、海岸手前の森までは、馬車で1日の所に有るらしいんだが、何時もの様に、我等が馬達に強化を重ね掛けしたお陰か、2時間後に到着した。
まあ、歩行者や対向する馬車が無いのも原因の1つかな。
到着した俺達は、馬車に改良した結界を張って1日分以上の食料と水を置いて、森の探索を始めた。
正直侮っていた。森に棲息する魔物は、予想以上に強力だった。
……ごめんなさい。シリアスに言いましたけど、俺達にとってはちょうど良い強さでした。
森の中心部には、洞窟が有り、恐らくはこの洞窟の中に「異変」が発生しているのだろう?
「皆、入るよ?」
「はい。」×9
先ずは、この洞窟は「ダンジョン」だった。
しかも、上級者向けの内容で、ダンジョン製作の教科書の様な出来だった。
「刹那兄さん?」
「ああ。もしかしたら、ダンジョン・マスターは、俺達と同郷かもな。」
「皆、このダンジョンは油断出来ない! 充分に警戒して欲しい。」
「分かったわ。」×8
15階層までは、普通だった。
それでも、普通の冒険者なら、1日以上は掛かるだろう。
俺達は、警戒しながら進み、5時間後に到着した。
16階層からは、更に難易度が上がっていた。
本当にこのダンジョンは勉強になる。
もし、このダンジョンのマスターが、同郷なら、そっち系のヲタクだろう?
所々で、休憩や睡眠を交代しながら進み、7時間後に最下層と思えるエリア・ボスが居る部屋の一際豪華な扉の前に到着した。
俺達は、此処で休憩を入れた。
「皆。聞いて欲しい。これまでの魔物は確かに単純な強さなら俺達の方が強い。だけど、ダンジョン攻略に置いては、後手に廻る事が多かった。だから、エリア・ボスに置いても、充分に警戒をして欲しい。」
「はい。」×9
俺達は休憩が終わり、エリア・ボスの扉を開けた!
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




