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前準備のアレコレ。

久しぶりのファイトを頑張ります。

「おらぁ!どうした?」

「セツナ。コレがあの有名なアレ?」

「そうだ、リオン。コレがあの有名なアレだ。」

「ああ。嬉しい。また夢の1つが叶ったわ。」

「……良かったな。」

「それで、どう処理するの?」

「ドヤ顔で煽って、攻撃行動を誘発させる。理想は、相手が剣を抜く事だな。」

「一緒なんだ~。」

「何をしゃっべってやがる!」

「いや、彼女がな、何故、冒険者ギルドに人語を解すオークが居るの? って聞かれてな。」

「てめぇ、死にたい様だな!」

「こんな『食えないオーク』なんて、文字通り価値の無いオークに睨まれてもなぁ。」

「セツナ様。コレとオークを同一視するなんて、オークに失礼ですよ。」

「ぶっ殺す!!」

「よし、抜いた!」

「リオン。行きます!」

「セコいぞ、リオン!」


 時既に遅く、リオンは馬鹿に接近していた。

 馬鹿はリオンが来るとは思っていなかったみたいで、簡単に接近を許した。


 リオンは右足で馬鹿の剣を弾き、そのまま回転して後ろ左回し蹴りで馬鹿の顎を砕き、流れのまま、右回し蹴りを馬鹿の左コメカミに叩き込む。


 馬鹿はこれでダウン。


「セツナ。この後の処理は?」

「武器と防具と所持金を全部回収。」

「了解。」

「済んだら、馬鹿の右肘を潰す。」

「分かったー。」


 俺の、この言葉に周りは反応したが、


「俺が負けた場合の彼女達の未来が分かる奴は黙ってろっ!!」


 馬鹿を回収中のギルド員2人に、銀貨1枚ずつ渡していると、1人の青年が前に出た。


「彼女達の未来とはどういう意味だ? それに、もう戦え無いのに酷くないか?」

「冒険者歴は?」

「まだ3ヶ月だ。」

「前は?」

「商人。」

「内向きの仕事ばかりだろう?」

「そうだが。何故、分かる?」

「やっぱりな。」

「何故、冒険者に転向したのかは、分からないが甘いんだよ!」

「先ずは、あの馬鹿はこの冒険者ギルドの中で『盗賊行為』をしたんだよ。」

「え!?」

「馬鹿の台詞だけを頭の中で、文字にして読んでみろ!」

「……」

「分かるか。台詞だけをみれば、馬鹿は盗賊と同じ台詞を言っている。盗賊に法の保護は必要無い!」

「すまなかった。」

「分かれば良いよ。」


「セツナ。格好良いー!」

「リオン。茶化すな。」

「は~い。」

「しかし、リオンもきちんと動けたな。それとエグい攻撃だったな。」

「まあね。伊達にあの世は……、では無くて、エルフの学園生時代に散々、ヤっていたから。」

「アレ? お母様の御威光は?」

「そのお母様の御命令で、学園生の間は身分無し扱いだったのよ。」

「また、『愛』の有るスパルタですな。」

「まあ、そのせいで勘違いした多数の馬鹿のお陰で、そこそこの場数を踏んだわ。」

「お疲れ様。」

「そんな私を救ってくれたのが、タキシード仮……、では無く、数々の教本達よ。」

「例えば?」

「千年の古武術や、最初の一歩や、100㎜の爆弾や、帯を絞めっとねや、頬の十字傷が、私を助けてくれたわ。」

「そうだろ~。」

「お陰で、女の子にモテたわ!」


 一瞬、世界が凍ったと思った。


「……リオン。」

「リオン。」×8

「……頑張ったな。」

「ええ。私、頑張ったのよ。」

「この後、甘味処で奢ってやるからな。」

「ありがとう。刹那兄さん。」


「セツナ様。お待たせしました。」

「皆。コレでリオンを……。」


 俺は、大金貨1枚をリンに渡した。


 俺は受付嬢さんの案内で2階の応接室に通される。


「セツナ様をお連れしました。」

「入れ。」

「失礼します。」


 受付嬢さんは、退室した。


「久しぶりだな、セツナ。」

「ただいま帰りました。」

「何処に行ってたかは……、野暮か。」

「先ずは、報告しますね。」

「改まって何だ?」

「東西南北のダンジョン各1つずつが、此処のダンジョンと同じ様な扱いになりました。」

「え!? マジ!?」

「だから、後で此処のダンジョンを他の東西南北のダンジョンより、1ランク上げときます。」

「どう違うの?」

「東西南北の魔物が出る様にしますので、此処のダンジョンで東西南北の全ての魔物と戦う事が出来ます。」

「おお!」

「更に、ダンジョンの迷宮そのモノを多様化します。」

「おおお!!」

「これで、このダンジョンで鍛えた冒険者は、東西南北の何処へ行こうとも直ぐに対応出来ます。」

「…………セツナ様。」

「俺はギルドマスターの苦労と犠牲を無駄にするつもりはありませんよ。」

「ありがとう。」

「後、低位だけど、ドラゴンも狩れる様にしておきますから。」

「困った事が有れば何でも言ってね。」

「では、報告が終わったので失礼します。」


 俺はギルドマスターに挨拶を済ませ、馬鹿の装備を売っぱらい、ギルドの依頼板を見るが特に旨味の有る依頼は無かった。

 俺は皆を探した。

 5分後に皆が居る甘味処を見つけ、同じ席に着いた。


 既にある程度、食べ終わっている様だ。


「リオン。少しは落ち着いたか?」

「ありがとう。刹那兄さん。」

「こらこら。『セツナ』だろ。」

「ごめん。セツナ。」

「そうそう。」



 皆が満足して、次の予定を考え始めた頃に俺は提案した。


「リーナ。久しぶりに里帰りしないか。」




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