寄宿舎?
久しぶりのガイルさん一家。
なんか、22時の方が良いのかな?
俺達はいつも通りに応接室に案内され、少し待つとガイルさん達が入って来た。
「いや~。久しぶりだね。セツナ君。」
「久しぶりだな。ガイルさん。」
「所でまた増えているが、紹介してくれるかい?」
「初めまして。西の大国サザンクロス出身の『リオン』です。」
「こちらこそ、初めまして。東の大国オウカに属する都市ミズナヤの領主をやっている、『ガイル=シゼル=ミズナヤ』だ。セツナ君とは立場を越えて仲良くやっている。」
「それで、今回の帰郷の用事は何だい?」
「先ずは、屋敷の増設は?」
「勿論、済んでいるよ。手紙の通りにしてある。」
「ガイルさん、ありがとう。代金はどれくらい掛かった?」
「白金貨1枚で済んだよ。」
「本当に?」
「不足分は当然此方持ちだよ。今後の事を考えたら、領主としては出さないとね。」
「分かった。はい。白金貨1枚。」
「確かに受け取ったよ。」
「次に、うちの屋敷に入るミリスお嬢様のお友達候補は決まった?」
「まあ、大体はね。」
「良く決まったな。」
「本当~~~に大変だったよ。」
「でも、どうやって?」
「ユリアさんの助言でやっとだよ。」
「じゃあ、その調子で、ユリアさんと相談しながら色々決めてくれ。」
「分かっているよ。」
こっそり、聞く耳を立てていた、貴族の御令嬢らしからぬ事をしていたミリスお嬢様とミランダさんが、ノックをして入って来た。
「難しいお話は終わったわよね?」
「今、終わったよ。」
「なら、お茶会に御招待よ。」
「皆、行っておいで。」
「はい。」×9
こうして、喜色満点なミリスお嬢様が皆をお茶会に連れて行った。
少し経つとガイルさんが真面目な顔をして話し掛けた。
「セツナ君。彼女リオン君は何者だい?」
「と、言うと?」
「エルフなのは判るし、西の大国サザンクロスには、エルフの国が有るというから別におかしくは無いが、違うだろう?」
「全く、疑り深いと言うか、勘が良いと言うか……」
「では、やはり……」
「正式な場で正式な立場で表に出た場合は、全員の中で最上位です。リーナやシャオより上です。」
「なっ!?」
「まあ、皆は全て承知の上で仲間となりましたけどね。」
「正体は勿論……」
「秘密です。」
笑顔片目ウィンクの人差し指を口に当てて答える。
「……ですよね~。 はあ……。」
「向こうの魔法学園の1つを少々視察したので、報告書を渡しておきますね。」
向こうの図書館に居た時に書いた報告書をガイルさんに渡す。
「受け取ろう。」
ガイルさんは俺の報告書を一通り読み終わると、
「助かったよ。充分参考になる。」
「それは良かった。」
あっちのお茶会が終わるまで、俺とガイルさんの学舎等について話し合った。
お茶会が終わると、ガイルさん達に挨拶を済ませ、屋敷に向かった。
屋敷に到着すると、流石に4階建ては、この世界だと迫力が有るなぁ。
これが王城なら大した事は無いんだがな。
「ただいま~。」×10
俺達は屋敷に帰ると、執事のケランやユリアさんにアデルさんが、出迎えてくれた。
屋敷の皆が暖かく出迎えてくれて、帰って来たと実感する。
今日の所は、長旅の疲れを癒す為に報告等は、明日に回し、俺達全員の4階への引っ越しを始めた。
元々1つの部屋が大きかった。だから、ある程度縮小して貰って部屋数を増やした。
それでも、まだ、規模は前世の億ション並みだが。
そして、自分の部屋に行くついでに皆の部屋の中を確認した後に自分の部屋に入ると、以前の部屋と同じ間取りだった……。
ちょっと待てーーーーーーーー!!!!!!!!!
何で同じ大きさの同じ間取りやねん!?
っと、似非方言が出てしまった。
一応手紙には書いていたのになぁ……。
多分だが、「わざと」だな。
出来てしまったのはしょうがないな。
自分の部屋となる新部屋に飾りを付けていく。
終わると、降りてリビングでまったりしていると、皆が降りてきた。
皆と部屋の感想を話していると、夕食の準備が出来た様だ。
屋敷の皆で夕食を済ませ、風呂に入り、のんびり過ごした後、就寝した。
勿論、独り寝だ。
前も言ったが、寂しくないやい!
翌日
屋敷の皆で朝食を済ませ、少しゆっくりした後、ユリアさんやアデルさんに、今日までの必要事項を話した。
まあ、ユリアさんには悪いけど、話せない事も有るからなぁ。
アデルさんは、シャオやリーナに聞くだろうな。
学舎の説明と旅の報告を済ました俺達は、冒険者ギルドに顔を出す事にした。
「……冒険者ギルドが一回り以上に、物理的に大きくなっている!?」
「セツナ様。とりあえず入りましょう。」
「そうだな。」
皆で入ると、ザワ付きが止まり、沢山の視線を受け、また騒ぎ始めた。
順番待ちした後、俺とリンとリーナとリオンで受付嬢に挨拶をした。
「お久しぶりです。」
「セツナ様。久しぶりです。」
「ギルド、大きくなったね。」
「ええ。近くにダンジョンが出来た影響かと思いますよ。」
「それは良かったですね。」
「所で、セツナ様。」
「何?」
「また、ハーレム要員を増やしたのですか?」
「違うよ。大事な仲間だよ。」
「そういう事にしておきます。」
「本当に違うのになぁ。」
「クスクス。そうだよねぇ、セツナ。」
「私がこれ以上言っても時間が無いので、弄るのは止めましょう。」
「俺、弄られていたのか?」
「セツナ君。好かれている証拠だよ。」
「……そうか?」
「では、セツナ様。今日の御用件は?」
「ギルドマスターの面談を希望する。」
「畏まりました。少しお待ち下さい。」
「お願いします。」
受付嬢さんが、どうやら、裏から行ったみたいで待っていると、後ろから、声を掛けてきた。
「おい! 綺麗な女を連れているじゃないか。装備全てと有り金全てを置いて消えるなら、命だけは助けて見逃してやる! 消えな!」
まさか、この都市ミズナヤで、この「テンプレ」に遭遇するとは、どうしようか?
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