リオンの休日~其の2
お話は続く。
遅くなりました。
「魔道具ですか?」
「ああ。多種多様な魔道具で溢れ還っていた。どれ程離れていようとも、お互いの声を届け会話を成立させる魔道具や、馬が要らない馬車等。」
「そうね。帆が要らない船や火が要らない竈等も有るわ。」
「信じられないわ。」
「まあ、そうだろうな。前世の人族の魔道具への執念は異常とも言えたからな。永遠に繰り返される魔道具の『改良』、『変化』、『応用』、『多様化』、『進化』と、ずっとだからな。」
「そうでしたか。」
「前世の魔道具の話は此処までだ。基本的には、この世界には出さないつもりだと話しているからな。」
「セツナ。『誰』と話したのじゃ?」
「あっ!?」
「……刹那兄さんのドジ。」
「セツナ?」×8
「分かった。俺の最後の秘密を話すよ。」
「俺はこの世界に転生する時にとある存在と邂逅している。」
「誰とじゃ?」
「創造神エルドロード様。」
「創造神エルドロード様!?」×8
「ああ。俺は創造神エルドロード様と生まれ変わる際に出会い、転生する為の色々な事を話し合った。主にスキルについて。」
「スキルですか?」
「そうだ。俺の持つスキルは創造神エルドロード様と相談しながら決めた。」
「そうでしたか。」
「だからじゃな。あの異常な強さは?」
「そうだな。俺のスキルは戦えば戦う程に通常以上の結果を得られる。」
「……」
「気持ち悪いよな。生まれる前から自身を変えるなんて……。」
「そんな事はありません!」×8
「セツナ様はセツナ様です!」
「……リン。」
俺はリン以外の皆を見ると、全員が頷いていた。
「……ありがとう。」
「事後承諾だけど、話しても良かったよな?」
(勿論です。お嫁さんまでなら大丈夫です。)
「え!?」
「何!?」
「頭に直接、声が聞こえるのじゃ?」
「この声がこの世界の頂点の神『創造神エルドロード』様だよ。」
(初めまして。この世界の創造神エルドロードです。)
「☆$¥&Ⅱ+¥Ⅹ☆=@$%‡♪*%†§※★◎□」×8
(ありゃ!)
「皆には、許容量を超えたようだな。」
「セ、セツナ様。この御声が創造神エルドロード様なのですか?」
「そうだ。」
「色々と規格外だと思っていたのですが……」
「今では会話だけだけど、友人の様な気楽さが有るな。」
(そうだね~。)
「!?」×8
(貴女達、セツナのお嫁さんまでは、私の事を知っていても良いけど、他には秘密ね。)
「はい!!」×8
「俺達の秘密はこれ以上は無い。」
「うん。無いよ。」
「分かりました。」
「シャオにも秘密な嫁候補かと思いきや、まさかの創造神エルドロード様までが出て来るとはね。」
「だから、皆には細やかながら創造神エルドロード様から加護を受けているぞ。」
(そうでした。リオンにも上げますね。……いや、全員に、改めてより良い加護を授けましょう。)
「ありがとう。創造神エルドロード様。」
(どういたしまして。セツナ、皆とは仲良くね。)
「言われなくとも仲良くやるさ。」
「ありがとうございます。創造神エルドロード様。」×9
「まあ、そういう訳だ。今日の所はこれで休もう。」
「はい。」×9
翌日
「リオン。今日からまた頑張れよ。」
「分かっているわ。刹那兄さん。」
「違うだろ。『セツナ』だ。」
「そうだった。行って来ます、セツナ。」
「ああ。行ってらっしゃい。」
「さて。俺達は幻想界だな。」
「セツナ様。リオンをどうされますか?」
「どうって、まさか、『嫁』という意味か?」
「はい。」
「幾ら『今』は身体も違うし、血の繋がりも無いと言ってもリオンを『嫁』にするつもりも無いぞ。ソレはリオンにも確認済みだ。俺は中身だけとは言っても実の『妹』を嫁にする趣味は無いからな。」
「そうですか。」
「ただ、旅には同行するぞ。リオンも承諾済みだ。」
「分かりました。」
「なら、行こう。」
「はい。」×8
俺達は、幻想界に到着して早速鍛練場に向かった。
「待っていたぞ。」
「充分に休息は取れたか?」
「はい。」×8
「今日はセツナも加わるのだな?」
「はい。宜しくお願い致します。」
「うむ。楽しみだな。」
「待ちきれない。始めよう。」
「はい。」×9
こうして、俺達の鍛練が始まった。
最初は、俺と龍王様達との「一対一」の対戦をし、その後は皆の鍛練を龍王様達が担当する。
最後は、俺と龍王様。
途中から、狼王、聖鳥、白虎が加わり、俺対龍王様4人の対戦になった。
流石に無理だったみたいで、ボロボロにされ、俺の負け。
「いや、我等4人の対戦が成立する事自体が異常だからな?」
「そうだぞ。」
「そうだな。」
「そうだ。」
「しかし、セツナのその強さ。身体が龍族で、母親が龍宝公主で、自身のスキルを用いての鍛練。そして、父親がキリュウに連なる者。これだけ揃っていても、セツナの強さは異常だ。」
「そうだな。恐らくは、父親がキリュウの連なる者以外の理由が有ろうな。」
「そうだろうな。」
「セツナよ。今後、父親探しもやっておくのだぞ。」
「分かったよ。」
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