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強行軍~其の2

「今彼女達は、より強くなる為にアルスランで鍛練中だ。その間に雑用とかなり重要な要件が有って此方に来た。」

「先ずは、その『重要な要件』というのは何だ?」

「王妃様にこれを。」

「これは何ですか?」

「美容ポーション。」

「び、美容ポーション!?」

「ああ。使い方だけど、1ヶ月に1本だけ使う。それ以上を使えば醜く爛れる。なお、本数はどうあっても増やせないからな。」

「……その言い回しは、もう誰かに渡しましたね?」

「ああ。北、南、西の女王陛下に渡しているよ。」

「成る程ね。確かに彼女達に渡して、私に渡して無いと大変な事が起きていたわね。セツナが!」

「セツナよ。だから、『重要な要件』なんだな?」

「ああ。」

「セツナよ。心配り感謝するぞ。」


 どうやら、国王は裏の意味を察してくれたようだ。

 俺も国王を道連れにしたく無かったからな。


「後、『重要な要件』に付随する事が雑用なんだ。」

「それは何かしら?」

「渡したマジックバッグには100本入っているが、色々な意味で足りなくなると思う。」

「そうね。確かに足りなくなるわ。」

「そこで、この近辺に使い途の無いダンジョンは有るか?」

「何故、そこでダンジョンがでるのだ?」

「実はその美容ポーションはダンジョン産なんだ。」

「!?」

「しかも、現段階では入手は不可能。」

「どうすれば良いのかしら?」

「俺がダンジョン・マスターに成れば手に入るよ。」

「……分かったわ。情報の秘匿と、ダンジョンの占有が条件ね。後は、今、我が国が不足していてダンジョンから出して欲しいリストを出しておくわね。」

「……国王陛下。頑張って下さい。」

「分かってくれるか!」

「ええ。」

「どういう事かしら?」

「「ナンデモアリマセン。」」

「誰か?」

「はい。王妃様。」

「これを宰相に。」

「畏まりました。」



 暫くすると、アリアさんが応接室に入ってきた。


「失礼致します。王妃様、リストをお持ちしました。」

「ご苦労様。」

「セツナ様。お久しぶりです。」

「アリアさん。お久しぶりです。」

「ご壮健そうで何よりです。」

「アリアさんもお元気そうで何よりです。」

「所で、リーナ様は?」

「別件で来ていません。数ヶ月先ですが、いずれは此方に向かう予定です。」

「分かりました。その日をお待ちしております。」

「アリア。」

「国王陛下。王妃様。セツナ様。御前失礼致します。」


「アリアさんなら、居ても問題無いと思ったけど?」

「アリアの負担を減らす為よ。」

「分かった。」

「これがリストよ。可能なモノはお願いね。」

「頑張ってみるよ。」

「それでダンジョンには何時行くのかしら? 此方にも準備が有るから教えて欲しいわね。」

「準備?」

「流石に、セツナ1人は無理が有るでしょうから。」

「いや。大丈夫だ。 これは見栄や意地でも無いから。」

「いくら、セツナが強いと知っているが大丈夫か?」

「大丈夫だよ。」

「分かった。」

「じゃあ、行ってくるよ。」

「気をつけるのじゃよ。」

「気をつけてね。」



 俺は指定されたダンジョンに向かった。



 ダンジョンに到着した俺は、時間短縮の為に身体強化を掛け、極力魔物と戦わずに最下層を目指した。

 多分、過去最速でダンジョンの最下層に到着したと思う。

 俺は、最下層のダンジョン・ボスに挑む為に扉を開けた。

 中に入り、少し待つと扉が閉まり、ドームの様な部屋の中心から黒い霧が発生して奥半分を黒い霧によって満たされると、マジックショーの様に、霧から、赤い竜が出現した。


「へぇ~。レッドドラゴンか!」


 俺はレッドドラゴンと対峙し、戦いを始めた。

 予想よりは強かったけど、今の俺の方が圧倒的に強かった。

 ものの5分も掛からず勝利した。


 あれ!?

 このダンジョン初制覇。

 しかも、単独制覇なのに宝箱が出ない?

 そういえば、このダンジョンのエリア・ボスからドロップアイテムや宝箱が出ていないぞ。

 ……あいつらか~!


 俺は奥の扉を開けるとコア・ルームだったが予想通り、魔族が居た。


「ふはははは! 凄まじい戦闘力だな。だが、私には劣るな。此処まで来た事は称賛に値するが此処で終わりだ。」

「……死ね!」

「……ぎゃああああ!」


 俺は一切の感情が動く事無く、魔族を滅ぼした。


「おい! 出て来い!」

「良く気が付きましたね?」

「リンではあるまいし、勘だ。」

「おや!? 引っ掛かりましたか。」

「此処に居る理由を言う訳無いし、ソレ以外を吐く訳無いし、時間の無駄だから、消えて良いぞ。」

「それは良かったです。」

「ただし!」

「ただし?」

「名を名乗れ。」

「まあ、せめてもの駄賃に名乗りましょうか。」

「で、」

「私の名は魔王様の配下『魔獣将(ビースト)のイクス』と言います。」

「魔獣将とはどういう意味だ?」

「まあ、中途半端な役職名ですよ。」

「何処がっ!!」

「貴方から見れば……ですね。では、失礼しますよ。」

「ああ。」


 俺はイクスが消えた後、若干の寒気がした。


「……強くは成ったがまだまだか。」


 俺はコアに触れ、いつも通りの処理を行った。

 後、王妃のリクエストを可能な限り果たした。


「おし。ミッションコンプリート! スーラ!」


 専用ポーチからスーラが出て来た。

 二番煎じだが、一応は用心しとこう。


「スーラ、悪いがまた此処で留守番と警備を頼めるか?」

「ピキーーー!」


 スーラは、何度も縦に跳ねた。


「スーラ、頼むな。」


 俺は転移してダンジョンを出た。


 俺は王城に行き、予め話が通っていたみたいで、直ぐに王宮の応接室に通された。


 応接室には、国王と王妃が既に待っていた。


「今、帰りました。」

「セツナ、途中で帰ったのか?」

「まさか。制覇して来た。」

「もうか!?」

「まあ、俺だけだしな。」

「凄いわね。」

「ダンジョンのドロップアイテムは、王妃様の希望通りにしたよ。」

「それは助かったわ。」


 俺は、王妃に美容ポーションの補充方法を伝えた。

 今日は大分遅くなったので、王宮に泊まる事になり、明日、王妃のダンジョン登録をする事になった。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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