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別れと強行軍。

恒例行事。

「カール女王陛下、今日までありがとうございました。」

「別に気にする事は無いわ。」

「いえ、充分に良くして頂きましたから。」

「いつでも来なさい。待っているから。」

「はい。ありがとうございます。」

「リオンを宜しくね。」

「はい。皆と同じく大切にします。」

「私、まだ『お婆ちゃん』になるつもりは無いわよ。」

「お母様!?」

「冗談よ。」

「頼むわよ。」

「はい。」

「私はまだ此処に居るわ。」

「旦那はほっとくのか?」

「あの人にはあの人の考えが有るのよ。」

「そっちが気にしないなら良いけどな。」

「それに、行こうと思えば『東の大国オウカ』でさえ、1日も有れば行けるしね。」

「分かった。セレス母さん。」

「……そのひねぐれ具合は、あの人そっくりね。それと、『母さん』と言ってくれてありがとう。」

「セツナ様。短い間でしたが、楽しい時間でした。また、お越しの際はお声をお掛け下さい。」

「勿論です。ソレイユさん。」


 主要人物の挨拶を終わらせて周りを見ると、魔法大会で出会ったパーシリがモブ集団の隅に居た。

 あいつ、社会的立場がまだ弱いみたいだな。

 まあ、頑張れ。


「それでは、挨拶が終わったので出発します。今日までありがとうございました。」



 俺達は、ゆっくりと移動を開始した。

 ……が、皆さんが見えなくなった瞬間、全員に身体強化を掛け、ダンジョンに向かった。

 実はサザンクロスに来る為に使った転移の魔導具は一方通行で、出発地点は自由。到着地点はサザンクロス固定だった。

 だから、帰りはズルの場合はダンジョン間転移しかない訳だ。

 因みに、一応は他国が到着地点の転移魔導具が有ったのだが、例の魔族襲来で全て破壊されたらしい。(余計な事をしたもんだ。)

 只今、職人総出で作製中だが、完成は早くて半年後になるとの事だ。

 待つ事が出来ない俺達は、ダンジョン間転移を選んだ。


 森に入った俺達は、アイテムボックスから、突撃槍を出して、縦1列になって魔物を牽き殺しながらダンジョンに向かった。

 この突撃槍の意味が分かる璃音は俺の直ぐ後ろを希望して小声で「夢が叶った!」と喜んでいる。

 一瞬、リンの方から冷気が漂ったが敢えて無視だ!


 ダンジョンに到着した俺達は、直ぐに転移をして、南のダンジョンから、バイコウを目指した。

 ……突撃槍で。


 バイコウに到着した俺達は、先ずは冒険者ギルドに向かった。


「では、お願いします。」

「畏まりました。」

「セツナ、何をしたの?」

「俺達の屋敷を4階にする増築依頼の手紙を都市ミズナヤの領主のガイルさんに送ったんだ。リオン。」

「今から?」

「そう。今から。」

「何故?」

「最低でも、都市ミズナヤに到着するのは、4ヶ月後だからな。」

「何故、4ヶ月?」

「リオンは、冒険者ギルドのカード持って無いだろ?」

「うん。持って無いわ。」

「だから、俺達と同じ冒険者ギルドでカードを収得して貰おうと思ったんだ。」

「分かったわ。」

「手続きは済んだから、バイコウの王城に行こう。」

「はい。」×9


 俺達は、バイコウに到着して、サルビア女王陛下に面会の許可を申し込んだ。


 1時間後に面会の許可が降りた俺達は、王宮の応接室に通された。


「待たせたわね。」

「いえ、急な面会にも関わらず時間を作って頂いてありがとうございます。」

「気にする事は無いわよ。それと、1人増えているわ。紹介して頂けるかしら?」

「初めまして、サルビア女王陛下。私の名前は『リオン=アンティグリーティ』と申します。」

「え!? ……アンティグリーティ?」

「はい。その想像通りです。騒がれるのも煩わしいので秘密でお願いします。」

「分かったわ。セツナ、またとんでもない()を引っ掛けたわね?」

「狙った訳では無いんだけどな。」

「当たり前よ。狙って落とせるモノじゃあ無いわ!」

「あははは。」

「この後の予定は?」

「リオンをアルスランに連れて行って冒険者ランクを『C』になって貰おうかと思っています。それに装備を整えたいので。」

「分かったわ。馬車はきちんと整備してあるから大丈夫よ。」

「ありがとうございます。サルビア女王陛下!」

「別に気にしないで良いわ。」

「それでは、挨拶も録に出来ぬ無礼ですが、失礼したいと思います。」

「構わないわ。気が向いたら来なさい。」

「はい。ありがとうございます。」


 俺達は、サルビア女王陛下のご厚意で直ぐに馬車による移動を開始した。



 皆による重ね掛けで、次の朝にアルスランに到着した。


 冒険者ギルドに突入して、リオンの冒険者ギルドの参入を伝えて、受付嬢サラさんに4ヶ月コースをお願いした。

 勿論、龍王様にも連絡を頼んだ。



 過去最高のハードモードの内容の鍛練になった。

 先ずは、リオンは最初は普通に教習を受けた。

 途中からは、前回の様に龍将軍達が教官を勤めた。(アルスランに到着して直ぐに冒険者ギルドで連絡を頼んだら、次の日の朝には龍王様達が居た。皆様、暇なの?)

 更に今回は、何処で聞いたのか、他の3方向からの偉い人が来た。

 そう!

 北の「サラディナ=フロンティーラ」様。

 南の「リアトリス=レジャン」様。

 西の「ヴァングリフ=アフェランドラ。」様。

 が、勢揃いだ。

 この陣容に皆は黄色い悲鳴を上げた。

 皆、お金では買えない贅沢な教官に嬉々として鍛練に励んだ。


 俺は今回も龍族の職人にリオンの武具一式と武器を依頼した。

 それと、とある龍兵に頼んである場所に向かった。

 その場所は、東の大国オウカ!

 都市ミズナヤから東の大国オウカは結構距離が有るからな。

 この際だから、ダンジョン転移で行こうかなと思った訳だ。



 アルスランに到着して、次の日の夜。

 龍兵と共にオウカへ翔んだ!


 夜明け頃に到着した。

 龍兵に感謝の言葉を伝え、龍兵は翔び発った。


 俺は門が開くのを待ち、門が開き次第、王城を目指した。


 王城に到着した俺は、門兵に国王の面会を申請した。

 門兵は俺を疑ったが、一応は申請書を受理してくれた。


 待つ事2時間後に、国王の使いの方が迎えに来た。

 俺は使いの方に案内され、王宮の応接室に通された。


「久しぶりだな。我が義理息子(むすこ)よ。」


 俺は思わず飲みかけの紅茶を吹き出しそうになった。


「何を言っているのです?」

「リーナからの手紙には、そう書いて有ったぞ。」

「その件は改めてリーナと一緒の時にお願いします。」

「分かった。それで今日はどの様な要件で来たのだ? それに、リーナ達を連れていないしな。」

「それも含めてお話します。」

「分かった。」

「実は……」




暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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