閑話~水着回の小話と魔法大会の内容。
本編に書けない様な部分が含まれております。
さて、日本では、8月という事で水着回が発生したが、正式な記録に残す必要の無い出来事を此処に記そうと思う。
遠泳の勝者は、『セレン』
ビーチフラッグの勝者は、『リン』
ビーチバレーの勝者は、『リンとラン』
砂の城の勝者は、『イリス』
スイカ?割りの勝者は、『ミヤ』
最初はセレンは泳げ無かったのだが、俺が教えていたら、みるみる吸収して泳げる様になって、遠泳勝負では、勝者になる程に泳ぎが達者になった。
ビーチフラッグの勝者がリンなのは、ある意味単純だが、俺がつい、リンを応援してしまったからだ。
いや、応援っていっても、小声で『頑張れ。』と言ったんだけど、どうやら、リンには聞こえた様だ。
リンの地獄耳には充分注意しよう。
ビーチバレーは、これも単純にコンビとして長いのはあの2人だからだな。
イリスの勝利は、単純に才能差だ。
まさか、イリスにあんなにも造形の才能が有ったとは驚きだ。
何かのおりには、やらせてみようと思う。
因みに、スイカ?割りの勝者がミヤなのは、ミヤ以外がスイカ?割り用の果物を爆散させたから。
この爆散の被害者は、『カール女王陛下』様と『斎王母』様だ。
好奇心に負け、近付いて見ていた時に見事にヒットして、悲劇(喜劇)が起こった。
後、前世も足せば良い大人の俺は、璃音とソレイユさんの助けが無ければ、セレスさんが母親役で、俺が息子役という、そのままのおままごとを時間いっぱいする所だった。
一体、何処から『おままごと』というネタを知ったんだろうか?
まあ、犯人は1人に絞れるがな。
『犯人はいつも1人!』
え?
内容違うし、危ない発言するな?
すまん。出来心だったんだ。
……とまあ、こんな感じで水着回は終了した。
次は魔法大会。
結果だけを記せば、
火魔法属性部門の勝者は、ラン。
水魔法属性部門の勝者は、リン。
風魔法属性部門の勝者は、イリス。
土魔法属性部門の勝者は、セレン。
雷魔法属性部門の勝者は、レイカ。
リーナとシャオは不参加。
俺は雷魔法属性部門に参加したが、俺の場合は勝者に興味も無く、炙り出しを敢行した。
俺が何をしたかというと、選んだ詠唱は違う意味で危険な魔法を発動しようと思った。
こんな風に。
「璃音。俺がエントリーして、呼ばれた時は観客を注視していてくれ。」
「何をするの刹那兄さん?」
「前世で馴染み深い呪文を詠唱するから、観客に反応する奴がいたら、捕縛して欲しい。」
「分かったけど、どんな魔法をぶっぱなすのかしら?」
「それは、秘密です。」
「雷魔法属性部門のエントリーナンバー11番の方、始めて下さい。」
「では、始めます。『黄昏よりも……、血の流れよりも……、』」
「うわぁ~!?」
(よし! 引っ掛かった!)
「こんな狭い所でそんな物騒な魔法を放つんじゃあねえ!!」
「貴方。ちょっと来て貰えるかしら?」
俺は適当に呪文を唱えて失格確定になると、観客席で騒いでいた男を、会場付属の個室をリオンのコネで借りて面会した。
「初めまして。俺の名はセツナ。冒険者だ。」
「初めまして。私の名はリオン。王宮勤めよ。」
「君の名は?」
「おれの名はパーシリ=ザーツヨウだ。」
「じゃあ、パーシリって呼んで良いか? 俺もセツナで良い。」
「私もリオンで良いわ。」
「構わない。」
「では、何故パーシリは、俺の詠唱であの様な反応したんだ?」
「そうよね。セツナは此処に来て、2週間程しか滞在していないから、セツナの事を知っている人物は限られているわ。だから、詠唱だけを聞いて過剰な反応は不自然よ。」
「なあ、茶番劇を止めないか?」
「どういう事かしら?」
「おれは汎用機は青い髪の赤目派で、少年忍者では白い目の少女を応援して、黒い服の代行者は現世の幼馴染みを応援して、武器屋の息子のハナ垂れ魔法使いを応援していた!」
「同士よ!!」
「私は赤いスーツ派よ。それ以上は秘密よ。何故って? その方が格好良いから。」
「オーケイ。リオンも深い様だな。」
「前世の記憶を持つ転生者だ。」
「私も同じよ。」
「おれもだ。で、あの会場での詠唱はブラフか?」
「詠唱の内容は確かにブラフだが、オリジナルと同じ結果が出せるぞ。」
「ちっ、チートかよ!」
「違うぞ。『親父に買って貰った高級車』という訳じゃあ無いからな。5才からの努力の結果だ。狐系少年忍者と似た様なタイプだな。」
「分かった。確かに『ソレ』はチートとは言え無いな。」
「私はそれで言うと、反逆者の兄を持つ少年タイプかな。」
「リオンの方がチートだな。」
「おれは2人に比べれば控えめだな。とりあえず、戦闘面では、武器屋の息子のハナ垂れ魔法使いを目指している。」
「あんな、ヘタレでくしゃくしゃ顔を目指しているの?」
「戦闘面はって言っただろ!」
「軽い冗談よ。」
「……セツナ。そろそろ本音を言ったらどうだ?」
「どういう事だ?」
「しらばっくれるな!」
「まあ、この大会が都合が良かったからな。」
「目的は?」
「貧乳美少女天才魔導士を知る同好の士を探し出す為だ!」
「友よ! 」
「おう!」
「また、それなりに伝統ある大会をつまらない理由で利用したわね。」
「つまらないとはなんだ。充分に大事な理由だろう?」
「私としても『つまらない』は第3者的な意見として言っただけで、王宮勤めの者からの大会を私事で使った事への小言よ。」
「結局、同好の士を探し出してどうするつもりだ?」
「予定が合えば、その時に語り合いたいだけだ。」
「それはそうだな。手紙は何処に送れば良い?」
「東の大国オウカに属する都市ミズナヤの冒険者ギルドに送ってくれ。」
「分かった。おれはサザンクロスの冒険者ギルドに送ってくれ。」
「分かった。」
「リオンは?」
「私はセツナの冒険者パーティーに参入予定よ。」
「おいおい。俺は聞いていないぞ。」
「それはそうよ。今初めて言ったもの。」
「テンプレの『事後承諾』か。」
「そういう事よ。既に根回し済み。ハートマーク。」
「セツナ、尻に敷かれるなよ。」
「もう、8人に敷かれているよ。」
「ハーレム野郎かっ! もげて爆発しろ!!」
「まあ、何か有ったらでも構わないから手紙を送ってくれ。」
「ちっ。無理やり『締め』てきたな。まあ良いか。分かった。都市ミズナヤだな。気まぐれで手紙を送ってやるよ。」
「ああ。そうしてくれ。」
「また、サザンクロスに戻った時にでも会いましょう。」
「あっ、ああ。また会おう。」
こうして、大会での俺の本命の目的は果たした。
「所で、璃音。」
「何?」
「パーシリへの最後の態度は何だ?」
「あれは、1度やってみたかったの。」
「何を?」
「『全てを理解した上で男を掌で転がす悪女』って役を。」
「悪趣味な。」
「まあ、パーシリには悪いけど、彼は『良い友達でいましょう。』止まりよ。」
「……パーシリよ。強く生きろよ。」
「じゃあ、改めて。刹那兄さん、いえ、セツナ。これから同じ冒険者パーティーの仲間として宜しくね。」
「分かった。でも良いのか?」
「何が?」
「俺のパーティーは結果的にハーレムだぞ。」
「大丈夫よ。異世界転移では無く、異世界転生なんだから。」
「そうか。この世界の常識を『知った』では無く、『学んだ』からか?」
「そういう事よ。」
「なら、今だから言うけど。」
「何、刹那兄さん?」
「璃音が会った女神様は、この世界とは異なる異世界の女神様だからな。」
「え!? どういう事!?」
「転生時に、璃音は俺の妹である事が分かっていたから、この世界の女神様が、俺との繋がりがバレるのを危惧して、異世界の女神様に代行を依頼したんだよ。」
「はあ!?」
「なあ、璃音。この世界を知ってどう思った?」
「現実の異世界にしては、テンプレな異世界ファンタジーだなと思ったわ。」
「犯人な、この世界の女神こと、創造神エルドロード様だ。」
(そうだ。私が犯人だ。)
「え!? 創造神様?」
(私が時の女神にお願いして、過去に渡り、世界を改変しました。)
(創造神様! 言わなくても良い事まで暴露しないで下さい! 帰えりますよ。仕事が溜まっているんです。)
(字が違うぢゃない! 帰りたくないー!)
(問答無用!!)
「……今のが、創造神様?」
「ああ。残念系駄女神様だ。」
「向こうは向こうで、肩書きを越えた立場が出来ている様ね。」
「色々やらかしているからな。」
「何か疲れたわ。帰ろう。刹那兄さん。」
「……そうだな。」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




