表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/12

第二階層


《死者の洞窟》第二階層


「それにしても、琉輝達、いないなぁ……」


第二階層まで来た俺達はリイアの見たと言っている、残りの《銀剣》のメンバー達を探していた。


「私、確かに見たんだけどねぇ……」


一階層で見つけられなかったので落ち込んでいるのか、リイアは言葉が自信無さげになってきている。


「ぅぅぅ……まだ上層まだ上層……」


碧は相変わらずだ。


時折、萎縮して震えることもあるので、その度に俺とリイアが励ましているのだが、二階層になってからは萎縮する頻度が心なし増えてる気がする。


「あぁ――」


「やぁ!」


ゾンビが現れて呻き声をあげようとしたのだが、すぐにリイアが大剣で斬り伏せ、灰にした。


下半身から灰になっていくのだが、その時のゾンビの顔が少し悲しげに見えた気がするのは気の所為ではないのだろう。


「カッ、カッ、カッ……」


何かに固いものを打ちつけるような音を鳴らしながら現れたのは、二階層から出現する魔物のハイ・アーマースケルトンだ。

この魔物はダンジョンの特殊な魔力から作りだされた鎧を着て戦う魔物だ。


この魔物は返り血を浴びている、どうやら他の冒険者がやられてしまったらしい。


赤く染った鎧を着て襲いかかる様子は恐怖を誘う。


……実際に碧の顔が青くなってるしね。


それなりに強いので油断は出来ない。

まぁ、するつもりもないが。


「それにしても、三体か……多いな。」


「じゃあ、安曇がタゲとってよぉ。私が叩くからぁ。」


「分かった。……碧ぃ、そろそろ戻れ、手伝ってくれ。」


リイアの提案に了承した後、俺は青くなって震えている碧を呼ぶ。


「ぅぅぅぅぅぅ……血とか無理ぃ……」


今回はダメかぁ……仕方ないか、こいつ、ホラー系の中でも血とか出るやつは特に苦手だもんなぁ。


「はぁ……やるか。」


俺はため息をついた後に、頬を叩いて気を引き締めた。


「カッ、カ、カカカカカッ。」


(それにしても三体って珍しいな……)


本来、この魔物(ハイ・アーマースケルトン)は単体を好み、一体で行動することが多いのだ。


稀に多くても二体が偶然に遭遇したタイミングでエンカウントする時くらいだ。


俺はそこに疑問を持ちながらもターゲットを取ることに集中した。


「こっちだよこっち!『ヘイト』!」


俺が挑発の魔法をかけると、二体の魔物がこちらに来た。


「まぁ、一体はリイアがやってくれ!」


「任されたぁ!」


「こっちは……っと、とと!」


こっちに意識を戻した途端に剣が目の前に迫ってきて、俺は慌てて避けた。


「あーぶねぇぇー……よっ。」


俺は逃げながら前にいるスケルトンに「麻痺針」を投擲した。


しかし針は少しだけ回避したスケルトンの鎧にヒットし、軽い音をたてて地に落ちた。


「スキルが低いとやりずらい……ってことでいいのか?分からねぇ……」


「やあぁぁぁ!」


向こうで掛け声がしたので横目に見ると、丁度リイアが一体を倒したところだった。


「よしっ!リイア!こっちも頼む!」


俺がそれを口にした瞬間、俺達は浮遊感を感じた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ