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《死者の洞窟》


《死者の洞窟》内部


「相変わらず薄暗いなぁ。」


死者の洞窟に入った俺達は久しぶりの場所にあまり変化のないことを知った。


まず、この迷宮(ダンジョン)の第一の特徴である薄暗さだ。

この迷宮は吸明石と呼ばれる特殊な鉱物を含んだ壁で出来ている。吸明石は微量だが、光を吸収して暗くする性質を持つため薄暗くなる。


そして、第二はこれは設定の中に書いてあったことだが、魔物のリサイクルが行われているそうだ。

例えば一体のスケルトンがやられたとする。

すると瞬く間に灰となって虚空に消えていくのだが、そうすると、またどこかでそのスケルトンが再生しているらしい。

設定上のことなので真偽は不明だが。


このシステムは他のダンジョンにはあまりないようだ。


「ぅぅぅ、大丈夫大丈夫上層だけ上層だけ……」


「ひっさしぶりに見たなぁこの迷宮。」


二人のテンションは大違いだ。


ホラー嫌いの碧は自分に暗示をかけてるし、ホラー系大好きのリイアは目を輝かせながら辺りを見回してるし……って先に突っ込んで行った!?


「おい!リイア!どこ行くんだよ!」


「大丈夫〜!」


どこまでも元気なリイアは洞窟の奥へ走って行ってしまった。


「待てって!って……」


「アァーー……」


「何故このタイミングで出てきたぁ……」


呻き声をあげながら出てきたのは最下級(アンデッド)のゾンビだ。


「ぅぅぅぅぅぅ……」


碧は萎縮して震えてるし……

はぁ……先が思いやられるよ……


「……っとその前に、ふっ!っと。」


すぐ近くまで来ていたゾンビの首へ一閃。

断末魔をあげることも無く灰になって散っていった。


そして、


「おい、碧。」


未だに震えてる碧に声を掛ける。


「っ!……あぁ安曇ね……はぁ。」


一瞬ビクッとした碧は俺を認識すると落ち着いたように息を吐いていた。


「しっかりしろよ、リイアを追いかけねぇと。」


「あ、ドロップアイテム……」


「あっそうだったな、忘れてた。」


俺はさっきゾンビを倒したところへ戻りアイテムの確認をした。

内容は「腐牙(ふが)」…ゾンビの犬歯だ。あとは「腐血」…ゾンビの血だけだった。(何故か試験管に既に入っている。)

俺は手早く回収して碧のところへ戻った。


「ほら、行くぞ。」


「う、うん。」


うーん、碧はしおらしくなるとやりずらいなぁ……


迷宮の奥から剣戟の音が聞こえる。

おそらくリイアだろう。


俺達はその戦闘音の方へ向かった。


「はあぁぁ!」


一人の褐色肌の女が三体のハイ・スケルトンを相手取り、大剣を振り回している。リイアだ。

彼女が一度その大剣を振るう度に三体の魔物(ハイ・スケルトン)にダメージが入っている。


たった今、三体の魔物が同時に灰と化した。


俺はその荒い息を吐いている女に声をかけた。


「お前、どうして先に行っちまったんだよ。」


「はぁ、はぁ……琉輝(りゅうき)達を見た気がした、からぁ。」


「えっ!琉輝達を!?」


琉輝こと美都琉輝(みとりゅうき)はうちのパーティ「銀剣」の盾役だ。


他にも三人いるが、それは後に紹介する。


「そう、他にもいたけどねぇ、よく見えなかったよ。」


「そうか、それで琉輝達は?」


「それがぁ、その一瞬だけ見えたんだけどぉ、いなくなっちゃったの。」


リイアは困ったように言った。


これは早急に探さなくては。

「銀剣」が七人揃った時に、敵はいないのだから。


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